劇場公開日 2024年10月25日

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「青春の一ページ」がんばっていきまっしょい ジュストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 青春の一ページ

2025年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

ドキドキ

自分の卒業校は5月にボート祭がある。クラスマッチ、クラブマッチがあり、全員参加となっている。だから、4月に入らない新入生が5月に入部してくるという設定はその通りだと思う。

クルーのタイミングが合わないと、前に進まない。漕ぎと着水が同時になると干渉し合うからだ。オールを取られて「腹切り」とかもある。このアニメでも「クルーの息が合う」という言葉が出てくるがその通り。漕ぐ力よりもクルーの息が合うことが要となる。

モデルの松山東高校は偏差値69で全国トップクラスの進学校。「うちの高校レベル高すぎ」というのはそれが理由。ボートは強豪校。全国大会を何度も制覇している。小説、映画、アニメではボート部が休部となっているが、実際には、あり得ない話。

アニメはCGの動きが不自然で違和感があった。人の頭はあれほど動かない。いつも、ゆらゆらと揺れて見にくかった。モーションキャプチャーというが、表情が薄い身体が揺らぐのは見ていて気持ちが悪かった。

物語は小説、映画とは違って、やる気がない主人公がボートの楽しさに目覚めるというもの。それはそれで良い物語となっている。クラスマッチで漕ぐの止めた主人公。本当なら海に投げ込まれるよな、と思って見ていた。

クルーの息が合った時、スピードが乗り、風を切る感じが良く出ている。背中に当たる風、クルーの息使い、コックスの声、経験した人にしか分からない爽快感。全てが懐かしく思い出された。

他の人には楽しめない世界をこのアニメで味わった。私だけの愉悦。また、ボートに乗りたいなぁ。

ジュスト
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