巨人の惑星のレビュー・感想・評価
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常識とは?立場が逆転する会話劇
PFFアワード2021 Bプログラム
1本目が『豚とふたりのコインランドリー』
2本目が『パララックス』で、ものすごく集中力が必要な作品が続いた後だったので
重厚すぎるクラッシックと不釣り合いな絵に心が解放されました。
これ、楽しいやつだ〜!!
凝った構図やアップの多用に映画ならではの楽しさが、これでもか!と詰まっていました。
スタンダード4対3の画角について監督は、一室で二人の会話劇だから横に広いより小さい方が良いし、そんなに美術にも凝れないから。とおっしゃっていましたが、
ドアの付箋にビルの窓、西武百貨店の紙袋。
美術にも相当凝りたい方に違いない。
スピーディーな展開や繰り返しが笑えますが
ヤバイ設定には違いなく、徐々に見えてくる友達の闇が恐ろしい。
なのに…何故戻る??
ツッコミどころ満載で、そもそも数年ぶりにふらっと友達の家に遊びに行くって、ちょっと私には無い感覚です。
しょっぱなの漫画のくだりからして、私ならブチ切れて絶交レベルww
ちょっと理解できない関係ではありますが、よく映画の中で描かれる“男の友情”ってダメな奴を見捨てない。
面倒見が良いと言うかなんというか。とっても羨ましいです。
どんどん非日常に取り込まれるけれど、友達は巨人の脅威を前に生き生きとしている。
ふと現実世界から離れたくなる瞬間。
信じたくなった時に、同じものが見えるのかもしれない。
2024/3/31『髙橋栄一ノ世界』にて2回目鑑賞
2024/5/8石川泰地監督特集『一部屋、二人、三次元のその先』にて3回目鑑賞
拘束の意味は?
夜、巨人が街を徘徊していると宣う男と友人の話。
タイトルからの予想通り、巨人の星の単行本を絡めて始まって、友人宅を訪れるけれど…会話が狙い過ぎていてなんだかね…。
そして戯言を語りはじめて、スタンガンより酷いそんなやり方?
落とし方は嫌いじゃないし、上手く話しを回したら面白くなりそうだけれど、シュールというのとも違う感じの支離滅裂さで、駆け出しお笑い芸人のコントをみている様だった。
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