パリでかくれんぼ 完全版のレビュー・感想・評価
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一応ミュージカル 長すぎ 冗長
ヌーヴェルヴァーグの中心人物だったという、巨匠ジャック・リベット監督。
『地に落ちた愛 完全版』
『彼女たちの舞台』
と観てきて、これで3本目だけど僕は合わないです。
薄味で長すぎて冗長で、最後の方はイライラしてきて、しんどかった…
正直、才能あるとは思えない(笑)
評価は甘めです。
一応ミュージカル映画です。
ミュージカルだった!
ジャック・リヴェットの作風に
ミュージカルが合わない訳ないね。
より唐突な愉快の波が反復していた。
リヴェットの映画からは
本当にフェミニズムを感じるのよねえ。
ルイーズがとっても良かったね。
ニノンとのケミストリーも素晴らしかった!
アンナ・カリーナも生き生きとしてました。
フランス映画100%
濃度100%のフランス映画だったな、という疲れにも似た所感も宜なるかな、監督のジャック・リヴェットはかの有名なカイエ・デュ・シネマの編集長を務めた生粋のヌーヴェル・ヴァーグ的シネアストである。
長回しを基調としながらも役者とカメラの動線が緻密に計算し尽くされており、映像という境位においては無類の快楽性に溢れていた。特に劇中で幾度か挿入されるミュージカルシーンはどれも素晴らしく、映画が立ち上がる瞬間とミュージカルの始まる瞬間が見事なまでに重なり合っていた。とりわけ1度目のミュージカルシーンは映像の外側から流れる音楽と映像の内側で流れる作業音が絶妙な塩梅でせめぎ合っており、ショットが少しずつ緊張を高めていくスリルに満ちていた。
また役者に対するヌーヴェル・ヴァーグ的偏執も本作の場合はうまく機能していたように思う。ルイーズ演じるマリアンヌ・ドニクール然り、ニノン演じるナタリー・リシャール然り、カイエ周りのオッサンは「映画」という鉤括弧の外側においてはかえって奇形の謗りさえ受けていそうほどの超人的美女ばかりを起用する傾向がある。全盛期のアンナ・カリーナみたいなね、と思っていたところアンナ・カリーナも出演していた。ここまでくるともはやキモい…
とはいえ3時間の長尺ははっきり言って苦痛だった。やはりフランス映画は「フランス映画を観るぞ」という特別の気合いを入れなければ最後まで耐えられない。事務所から出てきた男をやにわに抱き寄せ熱い接吻を交わしたり、ストーカー男の手を取って踊り出したりする荒唐無稽を鷹揚に受け入れるためには、その都度自分の価値基準の中に西洋中心主義バッチをインストールする必要がある。
聞けばジャック・リヴェットは『アウト・ワン』なる12時間の超長尺映画も撮っているらしいが、そういうのはさすがに自国家や自言語の覇権性に乏しい第三世界の作家たちの特権だろうがと思ってしまう。大した抑圧もない世界の住人が12時間の映画を撮れてしまうというのは端的に言って異常であり傲慢だよな…とワン・ビン作品を観ながら改めて思うのでありました泣
1995年。ジャック・リベット監督。パリに生きる3人の女性の人生が...
1995年。ジャック・リベット監督。パリに生きる3人の女性の人生が次第に絡み合っていく様子をミュージカル仕立てで描く。犯罪も辞さない自由な生き方を貫く女性、長い昏睡から覚めて自立しようとする女性、図書館司書をしながら本当の母を探す女性の3人の背景や心情は明確な輪郭をもって描かれることはないので、物語の流れは複雑でわかりにくいところがあるが、ひとつひとつのシーンや場面展開のリズムや映像は端正でしっかりしている。単純に美しい。バーやダンスホールを舞台に歌われる歌や踊られるダンスも独特で引き込まれる。
楽しくて美しくて、もしかして夢かなと思った
実は昏睡状態から覚めてないのかと
無能なボディガードと公園のガゼボ?みたいなところで踊るシーンがもう美しく幸せで夢でもいいかなと思ってしまった。
北の橋やデュエルっぽいシーンもあり、
3人の女性たちが心のままに行動し、それぞれ求めていたものを見つける。
彼女たちをもっと見ていたかった。終わってほしくなかった。
アンナ・カリーナは相変わらずチャーミング
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