幸福な装置
劇場公開日:2024年5月18日
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解説
「いきうつし」「ぬけがら」などの短編作品で国内外で高い評価を得ている田中晴菜監督が、オスカー・ワイルドの「幸福な王子」に着想を得て手がけた短編作品。
生き物がいなくなってから1000年ほど経った星に、一体のAIが残されていた。人の心の恐れや痛みを和らげ、祈るために神の似姿として作られた彼は、ある時、スパイ用に作られた長距離高速移動型AI「つばめ」と遭遇し、初めて自らの心の輪郭を感じ始める。つばめが去った後、身体を失い、思考回路のある心臓部だけの「小石」のような見た目になっても、彼は過去の記録を反芻し、思考し、稼働を続けていた。そんなある日、彼の傍らに、生きている何者かが内包された、生命維持装置カプセル「棺桶」が落ちてくる。
池袋シネマ・ロサの特集「幸福な装置 田中晴菜監督特集上映」にて、田中監督の他の短編4作品(「いきうつし」「ぬけがら」「Shall we love you?」「甘露」)とあわせて劇場公開。
2024年製作/25分/日本
劇場公開日:2024年5月18日