ライド・オンのレビュー・感想・評価
全126件中、61~80件目を表示
巨星は堕ちぬが落陽を見る
ジャッキー映画で涙するとは思わなかった
まさかまさかでした
とあるスタントマンの引退を所々に過去の作品を自らに照らし合わせノスタルジーに浸らせつつもこれまでの体を張ったスタントやクレーンアクションも過去のものとなりつつもやはりジャッキーにCGは全く違和感のあるものだった
ジャッキーといえば吹替なので吹替で見たものの当の石丸さんもあてるのだいぶだいぶだし、一つの時代を自らの手で葬っているようにも見受けられ生前葬を見るかのよう
アクターの足りないところはお馬で賄ってたのでとにかく赤兎くんお上手
酔拳の練習シーンを娘の彼氏に押し付けてるところは必見
良いものを観た
この映画は世代によって感じるものが違うのではないか。ジャッキー全盛期の80年代前半に映画館やテレビでジャッキー作品を観て育ってきた世代は、あのシーンで涙を抑えられなかったのでは。これまでの自分の作品を観ながら見せるジャッキーの笑顔と涙が入り混じった表情。「俺は長い間、痛みにも耐えながらよく頑張ってきたな」というセルフリスペクトの表情。あのジャッキーの顔をスクリーンで見られるだけでこの映画を観る価値があると思った。映画を観終わった後、ジャッキーの表情に重ね合わせミドル・シニアの観客も同じようにセルフリスペクトの感情を味わうことが出来る…「サラリーマン人生30年以上、毎朝満員電車に揺られ、辛いこともあったが、会社のため、家族のため、自分のためによく頑張ってきたな」と。あのシーンはドキュメンタリー感があったな。
もはやスタントマンではない。
ちょっと中途半端
2024年劇場鑑賞131本目。
昔からのジャッキーファンは映画館で観ているのでジャッキー本人の声じゃないと違和感がありますから、字幕で当然観ます。
半分引退状態のスタントマンが息子同然にかわいがっている馬のために現役に復帰するみたいな話で、昔ならなんだかんだで残虐非道な悪の組織の悪巧みに巻き込まれるのでしょうけど、今回芯からの悪党は出てこず、せいぜい借金取りとの小競り合いくらいで、アクションをうたうにはちょっと物足りませんでした。
また、過去のジャッキー映画のスタントをこの主人公のスタントとしているのですが、いくら関係者向けのDVDとはいえこんな顔が出るようなスタントをしているわけがなく、説得力に欠けました。
娘の彼氏に対する怖いジャッキーは面白かったですが。
古きよきものを思い起こし、これからの新しいものも期待させる
過去作のオマージュが多数あり、ジャッキー映画好きにはたまらない作品です。
全体的に、昔のジャッキー映画を彷彿とさせる印象でした。
ジャッキーの集大成という感じでしょうか。
原題「龍馬精神」がすでにいいですね。
衰えはみられるものの、その場にあるものものを利用した楽しいアクションは健在です。こういうの大好き。
おきまりの設定・展開なので、ずっとにこにこして観ていられます。
そして登場人物がみんな素敵です。
娘のシャオバオがめちゃくちゃかわいい。
娘の恋人ルー・ナイホァはめちゃくちゃイイやつ。
愛馬のチートゥは言わずもがな、アクションも素敵。
みんなが愛おしく感じられます。
いまでこそCGが活用されているけれど、ひと昔前までは誰かが体を張って命を懸けて挑んでいた。そうしてスリル満点の迫力あるアクション映画が発展を遂げてきた。
古き良きアクション映画が思い起こされ、また、これからの新しい映画に期待を寄せられる、そんな気持ちにさせられました。
ジャッキー映画で初めて泣いた
成龍的故事
止める方が難しい
好評価して頂いた皆さんに感謝!
助演馬優賞
ジャッキーの過去映画は、今作主人公ルオのスタントだった!……?
字幕版で鑑賞
原題『龍馬精神』(日本語漢字で)、老いても元気ハツラツという意味らしい。日本公開時ジャッキーは70歳、撮影は2021〜22年、67〜68歳。
かつて日本でもモーレツに働く事が美徳で、家庭を守る事だと信じられていた。本作主人公ルオもそのひとり。
CGを使わない生身のアクション。それが可能ならそれがいいに決まっている。でも時代は変わった。安全が第一。第二も第三も安全。でもスタントアクションスターだったルオにはまだ分からない。
疎遠になった父娘の絆を取り戻す為、一度は危険なアクションを引退する決意をするが…。
もう泣いちゃうよ。ストーリー的には、娘シャオバオの許せない父に対する心の変化。ルオのアクションに対する思い。愛馬チートゥ。
そこに終盤でルオの過去のアクションシーンが…。ジャッキーの名アクションシーンの数々。
ルオはジャッキーだった?もう映画の中の世界なのか、実際のジャッキーなのか。
映画内の映画撮影シーンは、実際の撮影の裏側を見ている様で楽しかった。撮影場所の一つが「横店影視城」。330ヘクタール、広い。東京ドーム70個分ぐらい、ってどんな広さ?
アクション映画?親娘の絆を描く内容!
ジャッキー映画というジャンル
もちろん日本語吹替え版で観ました。
その声色はさすがに違えど、
セリフ回し、声韻、そしてアクションの呼吸のタイミング、
息遣いは絶妙でした。
石丸さんの吹替えで観たいという人が多いのも納得です。
中学校の近くにあったデイリークインで、
プロジェクターで店内の壁に映された石丸版の『酔拳』を何度も何度も、
友人と一緒に観せてもらいました。
恋愛映画、SF映画、アクション映画、カンフー映画、
と同じく、ジャッキー映画は独立したジャンルと私は認識しています。
ジャッキー・チェンが「もう演らない」とか、
「VFX合成するなら他の人を使え」と言うならば、
一つの映画のジャンルが無くなるでしょう。
人智を越えたアクションで観客の心を捉え、
常軌を逸したカンフーで笑わせる。
ジャッキー・チェンは、
他の誰にも真似できない特別な存在です。
アクション映画やカンフー映画は今後も残るかもしれませんが、
ジャッキー映画というジャンルはジャッキー・チェンがいなければ存在し得ません。
そんなジャッキーに感謝、
ジャッキーのスタッフに多謝。
一方、
ノスタルジーだけで語るのではなく、
技術の事を苦言。
ジャッキーを魅せる撮影、編集の技術はすばらしい、
ですが、
ドラマが全体的にテンポが良くなかったです。
馬もいい芝居をしている、
ベタな展開です、
ベタ自体は問題ないですが、
不要なカットが多かったように感じました。
【蛇足】
『カンフースタントマン』の拙ログの一部を引用します。
安全の限界ギリギリで撮影するノウハウは、
この人たちの命懸けのスタント、
全身傷だらけのアクションの痛すぎる積み重ねに下支えされている。
亡くなった方、再起不能になった方々の歴史に対して、
多謝尊敬合掌再多謝。
半自伝的
ジャッキーの半自伝的な内容と、香港アクション映画界への感謝&愛が込められた作品でした。
これまでのジャッキー主演作品の中から主要な有名アクションシーン、しかも各作エンディングのNGシーンを軸にして、「過去に主人公(ジーロン)がスタントをしたもの」として作中に使用しているのも。
ドラマ「グリーン・ホーネット」でのブルース・リーや、ジャッキー主演作『プロジェクト・イーグル』をオマージュしたような衣装も出ており。
主人公の人生がジャッキーの生きざまに重なります。
物語は
・老人となった今、過去のような仕事ができない体や、仕事より家族という現実を受け入れて、新しい生き方ができるか?
というところと、
・息子同然に育てた愛馬チートゥとの絆
2つの軸で物語が進み、なかなかに感動的。
同じ時代を共有した、自分の子供時代から活躍してきたカンフーヒーローの「今の姿」に涙腺が刺激されました。
ここ数作、中国共産党に配慮したような、わざとらしいセリフが混じり気味だったジャッキー映画でしたが、本作にはそんなものもなく、純粋に楽しめました。
ところで今まで自分の肉体に関してはCGなしでアクションをしていたジャッキーでしたが、さすがに馬が人の言葉を介して行動する人間的な演技や、馬によるスタントの演技だけはCGを使用してました。
ありがとうジャッキー。
あかん。泣いてもうた。
ジャッキー・チェンの映画で泣くなんて。
劇中父娘で昔のスタントシーン観てるところ、涙が溢れて止まらなかった。あんなに涙が出たんリリー・フランキーの「東京タワー、オカンとボクと、時々オトン」読んだ時以来やった。
過去作のシーンもあるし、再現したようなシーンもあるし、ファンにはたまらない。
ファンでなくても、ジャッキー初めて観る人だって楽しめるはず。
これはジャッキーの「グレートスタントマン」だ。
「酔拳」「蛇拳」「クレイジーモンキー笑拳」と初期の作品は東映のトラック野郎の同時上映だった。ブルース・リーの真似をしてた男の子はみんなジャッキーの虜になった。でもジャッキーの真似はできなかった。ハリウッドへ行ってジャッキーでなくてもいいようなアクション作品が続いて。香港へ帰ってきてジャッキーが自ら作ったのは「プロジェクトA」、「香港国際警察」、、。勧善懲悪、アクション満載、大人から子供までみんなが楽しめる映画を半世紀にわたって、命をかけて作ってきてくれた。
CGのあるなしに関わらず、今の映画のアクションはジャッキーやスタントマンたちがいなかったらこんなにすごくなってなかっただろう。
映画ファン、そして映画に携わる仕事についている人たちは、感謝と敬意を込めて劇場へ行かなきゃ。
かつてある評論家の方が、ジャッキー・チェンの映画だからって馬鹿にして観ないのは、東ヨーロッパやアジアの作品だから手放しで高く評価するよりも悪い、と言っていた。誰だったろう。石上さんかな。まさにその通りだと思う。
平日の昼間とはいえ、貸し切りだった。
ジャッキー・チェンの映画を一人きりで観るなんて。
ジャッキーありがとう。
尊敬する三大映画人。
チャールズ・チャップリン、ジーン・ケリー、そしてジャッキー・チェン。
3人とも俳優であり、監督であり、プロデューサーであり、アクションができて、ヒューマニストであり、チャレンジャーである。そして何よりもムービー・スターである。
ジャッキー集大成
鑑賞動機:ジャッキーの映画を劇場で観たことなかったなあ9割、予告1割
昔、テレビで何本か観て以来のジャッキー作品鑑賞だったけど、十分楽しかった。時計台の場面のミニチュアとか、過去作の映像にニヤリとする。改めて思ったが、周りにあるものを使ってのアクションがコミカルさと驚きを生むのだね。
ただノスタルジーだけの映画ではなく、行きつ戻りつしながら変化していく親子関係やチートゥとの絆(後半は特にズルい)のドラマ部分もしっかり描かれていた。
名前がチートゥ(赤兎)なんて賢いに決まってると思ったら、予想を超えてくる。
アカデミー賞にキャスティング部門が新設されるそうだが、スタント部門も早く作ってほしい。
全126件中、61~80件目を表示