「ジャッキーと馬に感動!」ライド・オン ゆみこさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキーと馬に感動!
ジャッキーのファンには堪えられない映画だった、劇中には懐かしい映画が沢山登場したのも感慨深かった、エンドロールは、お決まりのNGシーンだったが…ジャッキーもいい意味で年を取ったなと微笑ましく思えた、
ジャッキーが、安楽死される寸前の馬を引き取り、立派に育て上げて、スタントも教える微笑ましい生活の様子、
その馬が、ジャッキーを後追いし、芝生の上で何度もこける場面、
ジャッキーと一緒に暮らせないのなら餓死しようと食事をしなかった事、新しい馬主がそんな馬の様子を見て、ジャッキーに返してくれて再会した時の感動の様子、涙が止まらなかった、馬との愛情物語もこの映画の見処かも、
ジャッキーが映画界を去って、戻ってみると、まったく、撮影方法は変わっていた、特撮を屈指し、人間も馬(動物)も全く危険ではなくなっていた、初め、こんなのは映画じゃない、スタントマンはもういらないのか!と反発し、昔のやり方で、自ら馬に乗り、階段を飛ぼうとした、たぶん、馬は足に限界を感じ、飛んだら生命の危険すらあるとわかっていたのかもしれない、でも、主人(ジャッキー)が飛ぼうというから、それに必死に答えようとした、
ジャッキーは、自分の、いや、スタントマン全ての意地を見せ、飛ぼうとしてる中、無理して頑張ってきた馬の姿や娘さんの「自分のことばかり考えて馬のことは考えていない」という言葉を思い出していた、そして、ハッと気付いたように飛ぶのを止めた、
それは、時代が特撮になったことを認めた瞬間であったのかもしれない、
確かに動物たちは、特撮により危険な撮影を強いられることがなくなったのは凄くよかった、
ゴジラが特撮で話題となってる中、Miを見て「やはり、体を張った映画はいいよね」と、特撮に対して悶々としているところがあったが、すっきりしたような気がした、
更にエンドロールでこの映画は全てのスタントマンに送りますとあった、
ジャッキー・チェンにとって集大成となるこの映画、もう、スクリーンでジャッキーの姿を見ることがないと思うと切なくもなるが、体を張って素晴らしいアクションを見せてくれた彼に心から賞賛したい、そして一つの時代が終わったような気がした