「半自伝的」ライド・オン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
半自伝的
ジャッキーの半自伝的な内容と、香港アクション映画界への感謝&愛が込められた作品でした。
これまでのジャッキー主演作品の中から主要な有名アクションシーン、しかも各作エンディングのNGシーンを軸にして、「過去に主人公(ジーロン)がスタントをしたもの」として作中に使用しているのも。
ドラマ「グリーン・ホーネット」でのブルース・リーや、ジャッキー主演作『プロジェクト・イーグル』をオマージュしたような衣装も出ており。
主人公の人生がジャッキーの生きざまに重なります。
物語は
・老人となった今、過去のような仕事ができない体や、仕事より家族という現実を受け入れて、新しい生き方ができるか?
というところと、
・息子同然に育てた愛馬チートゥとの絆
2つの軸で物語が進み、なかなかに感動的。
同じ時代を共有した、自分の子供時代から活躍してきたカンフーヒーローの「今の姿」に涙腺が刺激されました。
ここ数作、中国共産党に配慮したような、わざとらしいセリフが混じり気味だったジャッキー映画でしたが、本作にはそんなものもなく、純粋に楽しめました。
ところで今まで自分の肉体に関してはCGなしでアクションをしていたジャッキーでしたが、さすがに馬が人の言葉を介して行動する人間的な演技や、馬によるスタントの演技だけはCGを使用してました。
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