ルート29のレビュー・感想・評価
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犬は外でお願いします
ファンタジー‼️❓ロードムービー‼️❓クライム‼️❓致命的‼️❓
対人的発達障害の綾瀬はるかは掃除屋で、精神障害の実母の依頼で、その子を体罰する義母から連れ出し、姫路から島根に向かう。
掃除屋の車は、犬連れた老婆に盗まれ、徒歩で向かう、そして実母と会うが知らんぷり、そして綾瀬はるかは逮捕される。
その過程は、舞台劇のようであり、コメディのようであり、前衛的で、幻想的な、映像。
雰囲気は良いんんだが、許されないことが多すぎる。
発達障害は行動は奇抜だが善悪の判断はつくことが多い。
それと実母は統合失調症のようだが、人間関係の記憶は失わない。
加えて、綾瀬はるかの姉は教師だが、その出立ちに愕然とする、ほとんどの教師は漠然とした悩みでは無い、無定量無制限の労働、担任とクラブ顧問をもてば、ほぼ休み無し、生徒の教育だけで無く生活指導、モンスターペアレントの相手。
ファンタジーなら、それに特化すれば良い、なまじ精神障害と結びつけるのは前時代的で許しがたい。
でも、綾瀬はるかは輝いていましたよ。
何も考えずに観れば、そこはファンタジー🫵
キチンとしたロードムービーです。ゆったりした気分で観ないと多分イライラするよ。
まず長いのですね。でも独特の世界観というか語り口なので(何かが起こる前には必ず主人公達の立ち姿をセンターに捉えたロングショットが挿入される。「孤独のグルメ」のようだ。)慣れてくるのには少し時間がかかる。結局、これくらいの尺がないと駄目なのかな。
ロードムービーです。旅行してさえいれば必ずロードムービーだって言い出す人がいるけれどそれは違います。ロードムービーは旅を通して人が変わっていく姿を描いたものです。それは人生を旅に置き換えているから。長い人生で経験する自己実現や自己変革、反対に自分に幻滅したり自己破滅したりすることを、旅という短い期間の中で経験させる趣向がロードムービーなんだと私は思っています。要するに旅の中のいろいろな経験を通じて自分の心の中に降りていくということ。ここが描けていなければロードムービーじゃない。
その意味では、この映画は一筋縄では行かない。それはのり子=トンボが心を閉ざしており彼女の心境がうかがいしれないから。
もともと、なぜ、姫路からハルを鳥取の母親のところに連れていこうとするのか。仕事として頼まれたから、というのが彼女の理屈ですが、それは如何にも動機として弱く、おそらく彼女自身にも分かっていない。そしてその後、のり子とハルは様々な奇妙な経験をするのですが、ハルがその全てを咀嚼しようとする一方でのり子の反応は今ひとつはっきりしない。でも、多分、ハルを媒介して見聞きしたことが少しづつのり子を変えているのでしょうね。中盤過ぎでのり子のお姉さんが、のり子の中での時間の過ぎ方がとてもゆっくりしていると述べるところがあります。だから我々映画を観ている側も、のり子の時間感覚で彼女が変わっていくところを目撃しているということなのでしょう。
鳥取についてすぐハルが行方知れずになることがあって、初めてのり子は自分の感情に気づきます。そしてのり子はこの旅を通して他人と共感を持つことができたことが示されます。のり子とハルの共感はある動物の姿にイメージされる。それは少なくとものり子にとっての成長にほかならない。
そうこれは立派なロードムービーです。でもそれを実感するのに120分かかり、最後に得られるのはのり子の表情、微かな微かな希望です。
だから我慢できない、結論づけを早くしてほしいと思う人はあまり観ないほうが良い映画かもしれません。
人物描写の描き方がもったいない!
予告編を観て気になった作品。
予告編とは違ってびっくり。
ハルとトンボのロードムービーは良かった。
また、二人の心境の変化もよく描いていた。
しかし、人物描写はもう少しはっきりさせても良かったし、ラストは尻切れトンボ感が強い。
いい作品だけにもったいない。
綾瀬はるかは難解なトンボの役をよく演じたと
思った。
教員が抱えきれず丁寧から漏れてしまった先の遥か
いつまでも見ていたい
日本版の関心領域みたいな
不思議な映画
久しぶりの伊佐山ひろ子さんでした。
試写会にて鑑賞。
詩集の映像化とのことで元々ストーリーは存在せず、詩の世界観やイメージを映画にしたという感じ。
個人的には他人と接触する事で初めて変化や起伏などが起こり、人生は彩られていくもの、みたいなことが言いたいのかなと。(いや多分違う気がw)
姫路から鳥取までの道のりルート29には山の中の日の当たらない湿った舗道、先が見えない長いトンネル、深く鮮やかな緑の森の中、透き通った綺麗な水が流れる渓流、カヌーに乗れるだだっ広い湖などがあるのだが、すべてが神々しいというか・・・黄泉の国との境を思わせる雰囲気で、じいじって一体?あの黄色い大きな魚って?など様々な不思議に対して自分なりの答えを想像させる。
ハル役の大沢一菜は13才にしては非常に大人っぽく(かつ男の子っぽく)顔つきや雰囲気に子どもにはない意志の強さを感じ、常に動じず我が道を行く浮世離れした役柄ということもあって、綾瀬はるかとは全く歳の差を感じさせることがない不思議な魅力を感じた。
綾瀬はるかは道中ほとんど作業着から着替えることもなく、大雨が降り野宿をしても常に綺麗にお化粧がされているのだが不思議と違和感はなく、かえってそれがおとぎ話感を強める効果を感じた。
人が苦手な人にとってのコミュニケーションツールとしてタバコってやっぱ欠かせない。
上映後の評論家さんと森井勇祐監督のトークショーでは映画造詣が深い評論家さんの深読み?に監督が答えに詰まるというトークショーあるあるもしっかりと満喫w。
監督としては(わかりにくい部分はあるかもしれないが)あくまでも皆さんに楽しんでもらうために撮ったとの事だったので、それぞれが観たままを感じていいようです。
私の世界は本当は無限に広がっているのではないか
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