劇場公開日 2024年11月8日

  • 予告編を見る

ルート29のレビュー・感想・評価

全106件中、21~40件目を表示

2.5長かった…

2024年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

未読だけども、原作の詩集は良いのかも知れませんね…。
詩集を物語にするのは、結構、難しかったのかな?
詩集を読んで浮かんだ、監督さんや脚本さんの頭の中の映像を優先させて、
そのまま作品にした感じ??
受け手がどう思うかは、置いてけぼりな感じ???

とにかく、引きの映像ばかりで飽きるし、それがそんなに良いとも思わないし…。
ドヤ顔浮かぶんですよね…。

お姉さんの話も長いしねぇ。
途中までは良かったのに。
長い間や、無音の映像から何も伝わらなくて、
結局、少ない説明セリフで伝えようとするから、「ふーん…」って感じ。

また、ハルの感じが、あみ子と変わらないのは敢えて?
12歳って、あんな感じだっけ??

画面も暗めだし、ラストのハッピー感も薄いし、観ていて疲れちゃったよぉ…。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
hkr21

2.0綾瀬はるかを主演に迎え、詩人・中尾太一の詩集「ルート29、解放」に...

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

綾瀬はるかを主演に迎え、詩人・中尾太一の詩集「ルート29、解放」にインスピレーションを受けた独創的なストーリーで撮りあげたロードムービー。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
てかる

5.0現実と幻想の狭間で揺れる旅路

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「こちらあみ子」の持つ現実感をさらに溶かし、死と生の狭間を静かに旅するような物語。その空気感には、現実と幻想の境目が曖昧になっていく美しさが漂っている。

物語を見つめるうちに、ふと「崖の上のポニョ」を思い出した。魚がさりげなく登場することが、その記憶を呼び起こしたのかもしれない。

ハルがトンネルを通ることを強く拒む場面では、「ポニョ」や「千と千尋の神隠し」の記憶が胸をよぎった。どちらの物語においても、トンネルはこの世とあの世の境界として象徴的に描かれていた。

コメントする 2件)
共感した! 3件)
osrk

5.0リボルバー・リリー(未見)の次がこれ

2024年11月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

2回観てしまった。常に違和感と驚きを仕掛けてくる作り込んだシーンの連続に初見でくらくらした。シンメトリーや横移動などウェス・アンダーソン味のある画面を基調に、冒頭の修学旅行で日傘を差している中学生から始まって、あらゆる場面に「なんで?」という引っかかりが仕込んであって気が抜けない。ただし、ウェス監督作と違って字幕がないおかげで映像に集中しやすい(笑)。

しかし意味不明なこの作品世界、いったいなんの話なのか。自分の解釈としては、スイス・アーミー・マンと同じ手触りの話であり、森井勇佑監督の前作こちらあみ子からつながる続編だと思った。明確に言及はされないが、スイス〜はASD?の主人公ハンクから捉えた世界の話だし、こちらあみ子も何らかの発達障害をもつ女児あみ子と周囲との関係を描いた作品だ。

のり子は人とコミュニケーションが取れず孤独に生きる女性という設定だが、つまりハンクやあみ子と同様の気質(脳のレントゲンの丸い空洞で表される?)があり、本作はそんな彼女が見て聞いて感じている世界を表現しているのだと思う。世間から見ればタバコに着火する風除けとしか思われない存在感の薄い孤独なのり子の精神世界では、ぷくぷくと鳴る(砂漠の上を黄色い魚が泳いでいるような)音が聞こえたり、人々が亡霊のように動き抑揚なく話したりしているのだろう。

大沢一菜がハルを演じているのはそのものズバリ、成長したあみ子の姿なのだと思った。あみ子の母は娘の振る舞いで心を病み、母娘は別々に暮らすこととなった。ハルの母も精神科病院で別居しているが、「母親は自分を好きじゃなかったかも」というハルのセリフから、その原因はハルである可能性も示される。のり子とハルはともに一般社会には適応できず、他人の気持ちを理解するのが難しい種類の人間だが、そんな2人が国道29号線を端から端まで一緒に旅することで、お互いが心を通わせていく話である。

本作にはあちこちに死の気配がただよっている。ハルの母親はもうじき死ぬと言い、車の爺さんは死んでいるとハルは言う。R29の山間は異界のように描かれ、高良健吾親子が生活する森の沢はあの世とこの世を隔てる三途の川に思える。また、犬連れの女の赤い服や爺さんを迎える10艇の赤いカヌー、商店街の事故時に見える巨大な赤い月など、死は赤色で示されている。考えてみれば、スイス〜は死体と森をさまよう話だし、こちらあみ子にもボートに乗った亡霊が現れるなど、本作に通じるものがある。のり子やハルのような人々は日頃から死をかなり身近に捉えているのだろうか?

場面ごとの細部についてもいろいろ考察したくなるが、キリがないので最後に。本作のような一定の気質をもつ人たちの感覚やイメージを描き出すのは、その当人でなければなかなか難しいのではないか。ちなみにスイス・アーミー・マンの監督(の片方)ダニエル・クワンはADHDなのだそうだが、森井監督もそういった才能の持ち主なのかもしれない。

レビューの低評価が示す通り、綾瀬はるか主演ながら興行的には苦戦しているようだが、綾瀬の顔面力に頼っただけではない傑作だと思う。3回目を観るか迷い中…。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ジョンスペ

5.0星の数より好き

2024年11月23日
iPhoneアプリから投稿

綾瀬はるかこんな役もできるんだと思わせる作品
ストーリー的には大きな盛り上がりもなくフラットに進んでいくが、飽きることなくしっかり観れた

コメントする (0件)
共感した! 2件)
卵かけご飯

4.0とってもスリリング!

2024年11月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

綾瀬はるか、頑張っていたね。ミシェル・ウィリアムズのようだった。まるでヨルゴス・ランティモスの一連の映画のようでもあり、ケリー・ライカートのような乾いた感じの女の子たち・人間関係の面白さのようでもあり、夏のロードムービーで言えば北野武「菊次郎の夏」のようでもあり、カラフルで仰々しく子どもの純真さをデフォルメするのは台湾映画チャン・ユーシン監督の「熱帯魚」のようで懐かしい。また、ストーリー展開は伏線回収もせずにほったらかしな様は「アンダー・ザ・シルバーレイク」を彷彿とさせた。監督の前作「こちらあみ子」より断然良かった。次に期待したい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
羅生門

共感出来ない

2024年11月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

今いち、誰にも共感出来ない。
綾瀬はるかじゃなくてもいい。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
えみ

3.5綾瀬はるか唯一無二

2024年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

綾瀬はるかが他のキャスティングでは成立しえなかった唯一無二の存在感でこのアンチ・ロマンを映画たらしめた。「こちらあみ子」の森井勇佑監督がそのままあみ子役の大沢一菜を起用して続編を作った感じなのだが、今回は「生と死」がテーマで虫や蛇カエルなど独特の自然と「生きている死者」の描写がより色濃くなった。国道の名を冠したロードムービーでありながら自動車は勝手に拝借したり盗られたりするもので早々に退場し死のイメージがつきまとう。他人と交われないのり子(綾瀬はるか)は将来のハル(大沢一菜)なのだろうけれど「私は回想構造が嫌(自分の人生が消化できておらず回想ができないらしい)なのでリアルタイムで並列して描く」と語っていた森井監督のインタビューが印象深い。夜ピアノ前で自分の人生を打ち消し続ける姉の長い長い語りと離れたダイニングテーブルで聞いているふりの綾瀬の小津的な切り返しの冗長なシーンがこの日常世界のむなしさを表していてだるいのだけれど心に残る。「あみ子」では子どもたちのランドセルだったが今作はハルとのり子が相合傘して歩くでかいこうもり傘と小学生のカラフルな小さい傘の群れがすれ違うシーンの美しさったらなくていつまでも二人の道行を観ていたい。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
たあちゃん

4.0姫路から鳥取までの国道29号。 人を連れてきて欲しいと頼まれ、いざ...

2024年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

幸せ

姫路から鳥取までの国道29号。
人を連れてきて欲しいと頼まれ、いざ見つけて二人旅の様子。

見るからに、人と合わせることができない役柄の二人、
考えも行動も掴みどころが無く、現実か夢かの境目が曖昧な。

ただ,、国道沿いや森の中の景色がきれいで、
眺めていて癒しの効果も授かりました。

左脳よりもむしろ右脳で感じて、ほっとする映像作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
woodstock

0.5見る価値無し

2024年11月20日
iPhoneアプリから投稿

何を訴求しているのか?ヒューマンドラマの様に強いて思うが感動も納得も何も得れない駄作である。綾瀬はるかの演技もイマイチで大学の演劇部の女子な学生でも演技が出来ると思った。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
BARUSA

1.0残念すぎます💧

2024年11月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

綾瀬はるか主演に惹かれて見に行きましたが、なんだかよくわからないストーリーで今まで見た映画の中でワースト1間違いなしです。
それとも私に感性がないのか、とにかく何がいいたいのか全くわからない映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
なお

1.0綾瀬はるかの無駄づかい

2024年11月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ダメなアート映画の典型。この監督さんの前作「こちらあみ子」は大傑作でその年の私のベスト1映画だったんだが。この映画はなんだ。正直がっかりした。

監督はこういう奇人変人ばかり出てくる、ファンタジー(?)みたいなのを作って通の評論家とかシネフィルに褒められたかったのかな。ため息しかでない。

あなたがまずやるべきことはエンタメ寄りのアート映画を作り、観客を楽しませることじゃないのか。意味ありげなシーンばかり見せられるこちらの身にもなってくれ。お爺さんになって趣味でこういうのを作ればいいじゃないか。黒澤明が晩年に「夢」とか作ったようにね。

しかも「アート」としてもダメ。何も心に残らない。例えば2年後この映画のことを覚えてる人が何人いるだろう。皆無だとあえて断言する。

唯一の美点は綾瀬はるかの美しさ。画面を持たせる力はすごい。彼女が主演でなかったら途中で席をたっていた。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
水原秀策

4.0綾瀬はるかをなめんなよ。

2024年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

綾瀬はるかもっと出さんかい、って泳げませんの時は思ったけど、今作はずっと出てるのに堪能できなかった。

「俳優を魅力的に見せるってみんなやってるから、ありきたりだな。そうだ、それならデビューからほとんど主役を張っていて、CMにも引っ張りだこ、美人でスタイルも良くてアクションもできてぐだぐだの番宣や舞台挨拶でも可愛らしい、国民的スター女優・綾瀬はるかを全く魅力なく撮ってやろう。これなら誰もできないだろう。よし、スタイルがいいからツナギを着せて隠そう。眼鏡かけさせよう。イメージ悪くなるようにタバコ吸わせよう。声もいいからできるだけ喋らせないようにしよう。笑顔も封印して表情もなくそう。泣くシーンは顔が映らないように引いて撮ろう。いや、まだまだ魅力的だな。そうだ。つまらない話にして観客を眠らせよう。眠らせれば流石に彼女の魅力は伝わらないぞ。」なんて思ってこの監督はこの映画作ったのかな。
残念、どんだけワケわかんないのいっぱい出してきても、
ラストのアップで彼女が全部持っていったわ。綾瀬はるかをなめんなよ。

カヌーとか月のシーンとか、いかにも狙ってるというか、最初から最後まで、どうだ普通じゃないでしょ、いい絵でしょ、って思いながら作ってたんだろうな。
普通がいいよ、普通が。

コメントする 4件)
共感した! 28件)
大吉

2.0無残すぎる失敗アートシネマ

2024年11月18日
PCから投稿

いつものおなじみ低予算アートシネマ部隊を大手のプロダクションに乗せようと思い立った果敢な日本人がいたのは、あっぱれ。だけど予算をつけただけなので、カネと手間ばかりかかって全体が有機的に統合されていない。綾瀬はるかの下手くそな演技もそのまま。変なところで音楽が鳴るし…。興行的にもかなり無残な失敗。

へえと思わせるショットは、いくつもあります。冒頭のカプセルホテル、前作『こちらあみ子』のような町のどぶ川移動ショット、終盤の夜の商店街、等々。というかカメラはおおむね巧いのです。でもそれがつながっていかない。日本版ウェス・アンダーソンみたいなファンタジー風味グダグダ悲喜劇の気配はあるけども、俳優を適切に使えないならこんな脚本で映画撮るんじゃねえ。

ところでパンフレットは日本映画にしては丁寧だし資料性も高いんだけど、おおむねまっとうな書き手にこのレベルの作品を論じさせてるのは、正直苦痛。児玉美月みたいな無教養な自分語り大好きバカライターは、こういうしょうもない太鼓持ち駄文を書いてるのがお似合いなんだけど。この人、いっつもこんな感じなんだよね。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
milou

2.5鳥取人は、こんな感じ

2024年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『鳥取人って、あぁいう感じだよね〜』って思った。
鬱屈してて、ボンヤリしてて、何かに怯えてるようで、
自問自答の精神病的で、なおかつ孤独で寂しい。
辺鄙な土地柄?
石破さんもこんな感じだよね...な〜んて思いつつ。
教師のお姉さんが、まさしく『鳥取人』って感じで。

星低いなりに、何か『輝く』ポイント見つかるか?と思ってたけど、そういう感じもなく。
ただただ『孤独で寂しい鳥取人』の姿に、何だか、もの悲しい気分になって。

ま、でも、
国道29号って、あそこまで、寂れてたっけ?とか思った。
最近は、鳥取道でビューンと飛ばしてしまうからね〜。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ドッペル(たけ)

2.0がんばれオシャレ映画

2024年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

トレンド最先端の服を着てると「オシャレですね」って言ってもらえるんだって。でもそれは「奇抜な服を着てますね」って意味らしい。本当にオシャレな人は普通の服を着てるのに「お!」と二度見される着方をするらしいの。

この作品も「オシャレ」と言われるかも知れないけど「奇抜ですね」の意味で言われちゃうね。シーンが浮いてる。

この作品に綾瀬はるかや市川実日子が集まるのが不思議だったな。

河井青葉がだらだらと話すシーン良かったな。話し方がいい。
綾瀬はるかの走るフォームもきれいでいいね。

じゃあ、お前が言うオシャレ映画はなにさというと、この頃観たのではヴィム・ヴェンダース監督の《PERFECT DAYS》とアキ・カウリスマキ監督の《枯れ葉》だね。

コメントする 2件)
共感した! 7件)
Scott

5.0私に必要な映画だったのだろうな

2024年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

観てから10日経つ。
同日に観たもう一つの映画も勿論、佳い物語であったがこの10日間、ふと思い出すのはルート29の様々なワンシーンやセリフそして楽曲「Miller」ばかりだった。まさに詩集を読んで感銘を受けたときのよう。

中間管理職の世代なので人の話ばかり聞いていて自分の心は少し後回しにしてしまっていた。そう気がつかせてもらえた。
お姉さまの言葉に嫌悪感を感じつつも自分ごとにも感じる。昔読んだ本、「ゾウの時間ネズミの時間」を思い出したりして。
「こちらあみこ」を観て以来、大沢一菜さんが“気になってしょうがない存在”出演ドラマやCMを見て楽しませてもらっていましたがパンフレットによるとBTSの方のMVに起用されてることを知る。凄い。チェックしなくては。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ききみみずきん

3.5のり子の姉とハルの母

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

落ち着きがなく、人の気持ちを読み取ることができず、特定のものしか興味を示さない。思いついたことを表現せずにはいられない性格は周囲の人間には到底受け入れ難いものであり、それは家族すらも苦しめることになる。
これは、前作「こちらあみ子」の主人公あみ子の特徴だが、森井監督は、その原作を読んで、「あみ子は俺自身だ!」と確信したという。そしてあみ子も本作のハルも、ほぼ同一人物。つまり、演じている大沢一菜は、森井監督自身のアバターといえる。
誰にも心を開くことなく、ずっと孤独に生きてきたのり子、森の中で秘密基地を作って遊ぶ風変わりな女の子ハル、そんな2人が国道29号線を北上する旅に出る。たった1人で世界と正対する前作に対して、本作は2人が手を取り合って世界と向き合う。
2人は道中、犬を連れた赤い服の女性、無言のお爺さん、森の中に住む親子と出会い、のり子は姉、ハルは母と再会する。
のり子の姉の壮絶な独白は見物だ。教師として理想と現実のギャップに悩んでいる自分をよそに、マイペースに生き続ける妹の身勝手さに苛立ちを覚えるという心情が吐露される。その独白を黙って上の空で聞き流しているのり子に対して、
「お前は幸せになれんよ」「お前はやさしくなんかない、誰にでも、なんにでも無関心なだけや。誰に対しても興味が持てないからそうやって黙って聞いてられるんや」「人間として生まれたからには、人間として生きようとしなきゃいけない。なんにもせず好きなように生きていたらバチが当たる」
ハルの母との対面はやるせなさが残る。ハルは、国道29号線を歩いた過程で起きたこと、出会ってきた人々のことを順に話し終えたが、母はにこりともせずに立ち上がり、「私は死んでいます」と一言だけつぶやいてその場を去っていこうとする。「死んでて良いから、また会おうな」ハルはそう呼びかけた。無気力に生きる母でも生きて欲しかったのである。
はたして自分は死んでいるのか、生きているのか、生きた人間が考え続ける難解な映画である。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ミカエル

3.0細部がいいのでなんかもったいない

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

こういうのをムズいと言うのかもしれない。星をつけると4か2(で、凡庸さのかけらもないけど、3)。かなりビシバシ細部は決まってる。スクリーンサイズはヨーロピアンビスタがバッチリだった。飯岡幸子の切り取る絵の寄りの正面の切り返し、ルートを縦に横(移動)に、作りもののような本物のような夏が素晴らしい。森井監督の前作同様の子供たちの群れ、川っぺり横移動も健在。音楽も凄まじくいい。もう細部だけ見ていくとかなりのグレードなのだけど、全体的には眠くなるという。。

まったく知らないけどこれは原作があるのね。モチーフなのかもしれないけど、母のもとに連れてきてと頼まれた子どもを連れていく、その国道を突っ切っていくファンタジー。もう風の又三郎みたいな文字通りのファンタジーで、発端と着地にそんなにエモーションはない。その世界観を維持するために、登場する人物は死んだような眠ったようなモノローグを定型に重ねていくのが眠くなるのか。全体的に魅力的なロケーションを独自のスタイルでハメようとするのが窮屈になってる気がする。タルコフスキーアプローチとウェスアンダーソン風味の仕掛けの労力は買うが、連なっていかない。そしてもっとも大事なメインふたりの魅力に繋がっていかない。これが珍しい。単独のカットの魅力はあるものの、横移動する絵に力はあるもののエモーションは発生せず、カタルシスもない。
まあ死んだような世界といえばその通りなのだけど、なんかもったいない。奇しくも相米慎二の子ども映画(児童文学的)の傑作2本がリバイバルされるので久々に観てみたくなった。

コメントする (0件)
共感した! 8件)
ONI

3.0これは評価しづらい・・・

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

綾瀬はるかさん主演ということで気になっていた本作。先週は見たい作品が多くて手が回らず、レビューもかなりの低評価だったため、スルーしようかとも思ったのですが、やはり気になって1週間遅れで鑑賞してきました。

ストーリーは、鳥取で清掃員として働いている、人とのコミュニケーションをとることが苦手な女性・のり子が、仕事で訪れた病院の患者・理映子から「娘のハルを連れてきてほしい」と頼まれ、姫路にいるハルを見つけて、鳥取に戻るまでの二人の姿を描くというもの。

全体的には、よさげでシュールな雰囲気の漂うロードムービーといった印象です。何かメッセージが込められているようにも感じますが、残念ながら自分には受け取れなかったです。それでも、他人はおろか周囲の何にも関心を抱けなかった、人として何か大切なものが欠落しているようなのり子が、ハルとの出会いを通して、これまで抱いたことのないような感情を抱いたようには見えました。一緒に旅をしたハルも、のり子に何かしらの情が芽生えたようにも見えます。

そんな二人の変容を描いたようにも見えますが、その心情はつかみかねます。のり子と姉との交流シーンからは、のり子の過去に何か重大な出来事があったようにも見えず、のり子がどんな人生を送ってきたかは謎のままです。一方のハルも、屈託なく会話しているようにも見えますが、自分のことを多くは語らず、やはりその背後にあるものは不明です。

それでも、二人が互いの存在を心地よいと思えるような距離感で過ごし、そこに芽生えた関係性が、ほんのりと温かいものであったことを感じさせます。そんな、それ以上でも以下でもない作品でした。

主演は綾瀬はるかさんで、大女優の無駄づかいなような気もしますが、彼女が主演でなければ少なくとも私は鑑賞していません。共演は大沢一菜さんで、自然な演技がすばらしいです。脇を固めるのは、伊佐山ひろ子さん、高良健吾さん、大西力さん、川井青葉さん、渡辺美佐子さん、市川実日子さんら。

余談ですが、今回は久しぶりに最悪な鑑賞体験でした。このつかみどころも抑揚もない展開が眠気を誘うのはわかりますが、後席の男性が早々と爆睡モードに入り、椅子を何度も蹴るわ、いびきをかき続けるわで、映画に全く没入できませんでした。寝るのは構いませんが、せめて周囲に迷惑をかけないように静かに寝ていただきたいものです。

コメントする 3件)
共感した! 25件)
おじゃる
PR U-NEXTで本編を観る