劇場公開日 2024年11月8日

「余韻と間、雰囲気を楽しむ作品(下部にネタバレあります)」ルート29 海渡さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0余韻と間、雰囲気を楽しむ作品(下部にネタバレあります)

2024年11月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

余韻と間、雰囲気、みたいなその辺が苦手な人は見ない方がいいかも。というか見なくていいかも。
冗長に感じる可能性が高い。
私は割と好き。
主人公が下を向くのと猫背を貫いてるんですが、走り方のフォームが整っていて、逆に主人公の過去を膨らませられた。陸上してたんかなあ。

以下ネタバレ。

妹が怖すぎ。
姉が働いてそのお金で妹が教員免許取ったのかな。姉は本当は何がやりたかったのかな。
何かあっても「お姉ちゃんはいつもそう。人の心がない」って言われ続けたのかなと思って辛い。その上で「そんな人でなしのお姉ちゃんのこと、私は解ってるし、好きだよ」と言うの、もはや洗脳モラハラDVだろ。
でもきっとこうやって毒親から育児モラハラされてる「お姉ちゃんお兄ちゃん」っていっぱいいるんだろうなとも思ってつらくなった。

ハル(合意誘拐された少女)はハルで、山の中に隠れ家を作っている(というかそこでよく遊んでいる?)風だし、一緒に旅へ出る旨を(多分そこに住んでる)ホームレスの人に話してるけど、育ての親は一切関知してないんだろうなと思って、そこも心臓がきゅっとなった。母親が精神病院へ入っているから、血縁だか何かに預けられてるんだろうなあ、家でもそういう無関心に扱われてたんかなぁとか。

そういう、心臓がきゅっとなる作品でした。

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海渡