劇場公開日 2024年11月8日

「期待度○観賞後の満足度◎ 映像で編む現代の童話・お伽噺・寓話(原作はどういう文学かは知らないけれども) 。国道29号線にでっかくて黄色い魚が現れる瞬間のシーンがとても気に入った。」ルート29 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0期待度○観賞後の満足度◎ 映像で編む現代の童話・お伽噺・寓話(原作はどういう文学かは知らないけれども) 。国道29号線にでっかくて黄色い魚が現れる瞬間のシーンがとても気に入った。

2024年11月9日
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鑑賞方法:映画館

①演出の独特のペースに乗れるかどうかで好き嫌い、良し悪しが分かれると思う。
私も最初は戸惑ったが“こういう”映画だろうと思い始めたら途中からは気持ち良く観れた。

②「赤い服の女」…久しぶりの伊佐山ひろこ。ご健在で。ブッ飛びぶりは若い頃と変わらない。

③雨に降られようが山中を彷徨おうが乾し草の上で一夜を過ごそうが汗みどろになろうが、綾瀬はるかのファンデーションが崩れないのもお伽噺らしい。

④『あんのこと』での毒親が印象的だった河合青菜扮する綾瀬はるかの姉が長々と独白するシーン。

⑤「死んだ」「生きてる」と写真で“神経衰弱”をする二人のジジイ。ハルの身代わりのように(綾瀬はるかの不安を煽る設定上)車に轢かれて死んだ子供。
そう童話・お伽噺・寓話には「生死」は欠かせない。

⑥“あんたがゆっくりしてるのは心臓がゆっくり鼓動してるんからやろね”“あたしの鼓動はトクトクしとる”という姉妹の会話(といっても殆ど喋っているのは姉の方だけど)の中の台詞も印象的。
として鼓動と同じように「時」を刻むものとして時計も本作では重要なモチーフとなっている。

もーさん