室井慎次 敗れざる者のレビュー・感想・評価
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敗れざる者の意味は何か?
所々に過去作のシーンが織り込まれており、室井慎次の老いを感じると同時に、自分自身の老いとも重なり、感慨深い思いを抱いた。
若い頃の室井は、熱い情熱を持って改革や変革を志し、その実現のためには出世が必要だと考え、ひたすら努力してきた。
結果的に、出世競争には敗れ、志半ばで改革を成し遂げることはできなかった。そのため、室井自身は「敗北した」と語っている。しかし、この点だけを見れば確かに敗者のように映るが、それこそが現実の厳しさであり、悲しさだと感じた。
とはいえ、映画の中の随所には、室井が取り組んできた改革の成果が垣間見える。たとえば、彼が上下関係を廃し、警察内部の垣根を取り払おうと尽力してきたことで、現在の警察組織の中にはその理念がしっかりと根付いているように感じた。そのため、外面的には敗北したように見えるものの、彼の信念は確実に、後輩、若い世代へと受け継がれており、過去の同僚や若手メンバー、さらにはこれから警察に入る若者たちの中に、室井の精神は息づいている。つまり、外見上は敗者のように見えても、実際には彼は決して敗れていない。
こうした映画のテーマが示しているように、室井慎次は「敗れざる者」であり、彼の存在が警察組織に残した影響は、確かに現在の姿に反映されているのだと強く感じた。また、年齢を重ねたとしても、立場が変わったとしても、まだ挑戦し続けることができるというメッセージが伝わってくる作品だった。
来月公開予定の次回作にも、さらなる期待を寄せたい。
組織から家族へ
"THE ODORU LEGEND CONTINUES" 第3作。
通常スクリーンで鑑賞。
室井さんの東北スローライフに忍び寄る最悪の影に、警察を辞めても眉間のシワは解れない。優れた指揮官の器はそのまま父性へスライド。子供たちとのドラマに感動した。しつこいくらいのレインボーブリッジいじりが面白い。終始漂う不穏な空気に、続きが気になって仕方無い。後編の公開が待ち遠しい。
[余談]
パンフレットを読むと、元元はBS向けの1話30分全4話のシリーズとして企画されていたらしい。その名残なのか、全体的なまとまりに欠けているのが少し気になった。
来月には後編が公開される。よってこの散漫さは、伏線張りのためだと解釈することにした。どんな結末を見せてくれるのか。後編と合わせての評価がフェアだと思う。
厳しい
自分が歳をとったからなのか、作り手が歳をとったからなのか、令和の時代に寄せたエピソードとこれまでの作品の要素との違和感のある設定…そして青島の不在。かつてのファンは次作で納得できるのか、やや不安が残る。
深くなる眉間のシワ。
27年前、青島との約束を果たせなく定年前に警察を辞め故郷・秋田に戻った室井慎次の話。
故郷秋田にて「事件の被害者家族、加害者家族を支援したい」という思いから、2人の青少年・高校生の貴仁、小学生の凛久の里親となり暮らしてた室井だったが…、そんなある日、池の周辺を散歩する飼い主と犬、その吠える犬を目撃した室井は違和感を感じ、飼い主に声を掛けに行くが…、草村の一部が枯れ腐敗臭が…、そこを掘り返すと死後約2週間の遺体と洋梨が…。
20年前の“洋梨事件”2年前に出所してる犯人、貴仁の殺されてる母、身体に火傷跡がある凛久、…の父親出所、室井の前に現れた無期懲役中の日向真奈美の娘・杏を絡ませながら見せる…。
警察を辞め秋田に戻り1年、自転車に乗って訪ねてきた警官から「レインボーブリッジの封鎖の室井さん」ですよね?、他の関係者からも「レインボーブリッジ封鎖」攻撃、何回そのセリフある?と思わせるなか、捜査官が集まる遺体現場で顔が利く室井さんはちょっとカッコ良くて。
どこか影がありながらも優しく寡黙な室井慎次は良かったし、序盤で見せた凛久の室井顔は可愛くてで、ただ観ててヒシヒシと伝わってきたのはそのテンポで2時間…、こんな中途半端に終わったら続きが気になってしょうがない!(笑)
過去作だとシリアス50コメディ50位のテイストに感じたけど、今作はシリアス70コメディ30位だったのかな?!ほどよくコメディで今作が一番好きかも。ギバさんの酒を飲んだ時のクゥ~ってする顔は久々に見た気がする。作品としても面白かった。
序章なんでしょうけど
連続作品の序章なんでしょうけど、何ともまぁ。ただの人物紹介と過去の映像懐かしんでるだけにしか感じられなかった。
金とってみせるものではない。
ジョーカーとどっちにするか迷ってこちらを選んだ自分が情けない。
確かに踊るはヒューマン要素あったけど、薄っぺらいヒューマニズムしかない作品とは思わなかった。
フジテレビの凋落そのものやん。
次回作で大逆転して欲しいものです。
レインボーブリッジ、封鎖出来なかったがな・・・
本作は、室井さんが秋田に移住することになった経緯と今回の作品の登場人物に関するエピソードを115分間にまとめた作品です。全て11月15日公開の「室井慎次 生き続ける者」の予告編であり、同じ2部作ですが「ワイルドスピード」「ミッションインポッシブル」の様に、派手なアクションシーンも有りませんので、別に本作を鑑賞しなくても、次回作を直接観れば十分だと思います。フジテレビの制作なんですから、この様な作品をお金を払わせないで、本作はテレビ放映して「第2作を是非皆さん映画館でお楽しみください」とした方が良いと思います!
かなり厳しい
んじゃないですかね・・導入部でこれじゃ。過去の映像もふんだんに使って、これじゃ。後編はほぼほぼ新作のみでないとキツそう。寡黙な室井さんで大丈夫か? 駆け足は避けてほしい。
福本莉子さんはハマリ役、秋田犬も良かった。
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