港に灯がともるのレビュー・感想・評価
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纏わりつく様な「30年の想い」
マスコミはまるでお祭りの様に、この日だけ騒ぎ立てる。
あの時、様々な理由で心に傷を負ってしまった者は、
毎日毎日の積み重ねの上の30年という時間に漂う。
「よりそう」「つなぐ」「わすれない」・・・
美辞麗句が、安らぎを与えるのではなく、
まるでヤスリをかける様に心がササクレ立つ人もいる事を
忘れてはいけない。
体験をした者と、聞かされ続ける者。
在日と帰化申請。
映画の中で、交じり合わない「想い」が交錯していく。
劇中の言葉が心に残る。
「人はグラデーションの世界で生きてゆく」
明快な境など存在しないのだ。
117を記憶するに、すばらしい映画だと思う。
頻繁に見聞きする事柄を違った視点で
大震災から少したった頃から現在まで(?)の物語。震災?っていつの?と感じるほどに、本当にこの国は・・・この国?日本人?
この10年、色んなことがありましたねぇ、そんなことをしみじみ感じると同時に、それら出来事が人々にどんな影響を及ぼしていたのか少し垣間見ることができたような─。
メインでもある家族の物語は非常に面白く観賞できました。その背景もまたちょっとだけ普通ではないもので、そこに絡んでくる事柄もまた興味深かったし─普通って・・・?
結構平坦な作品だったので、しっかりと見て、楽しもうとしなければ飽きる危険も感じました。個人的には、見入ったとはいえ、なんか長く感じてしまうフィックスなど数カ所合った気がしますし─。あと、なんか卑屈になってしまいそうな内容にも感じたし・・・どこまでも堂々めぐりの親子の感じなんて、結構笑ってしまえたからよかったものの、実際かなりイライラしたもんなぁ、何となく分かるんだけど・・・まぁそこがまた気もだったりするので─、
住んでいるこの場所は、数年後はどうなっていることやら・・・残っていくもの変わっていくもの、残って欲しい・残したいもの、変えたい・変わって欲しいもの、色々あるのでしょうけど、どうすることもできません。何せ自分自身のことすらどうなることやらと思っているくらいですので─そんなことを感じてしまった次第です。あ、けっきょく悲観的な?
こんなに力のある作品が今まで話題になっていなかったのが不思議
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