「けど何が言いたかったのか最後の部分はわたしは分からなかったの」港に灯がともる 神倉 レイさんの映画レビュー(感想・評価)
けど何が言いたかったのか最後の部分はわたしは分からなかったの
流石安達もじり。けど、何が言いたかったのか、最後の部分は(わたしは)分からなかったのでマイナス1。
阪神・淡路大震災、在日韓国人(二世、三世)、うつ病、アルコール依存症、身体障害者、ベトナム・ウクライナ、コロナ、震災復興。覚えているだけでこれだけかな。ホンマはもっとあるのかもしれない。阪神・淡路大震災だけではなく、これら全てにスポットを当てて考えさせられた。惜しむらくは、わたしのような発達障害者やセクシャルマイノリティも入れてくれるとよかったかな。
それから、安達もじり式なのかな、二回程あった長尺というのかな長回しというのかな。5分ぐらいのカットじゃないかな。中盤にあったトイレのシーンは父との遣り取りも含めると10分ぐらいあったんじゃないかな。それをドア越しの嗚咽しか観客には聞こえない中を、カメラはトイレのドアだけを映す場面。それからエンディングのモノローグ?の場面。レイはそんなに多く映画を観ていないけど、あれだけ尺の長いシーンは観たことがない。監督脚本の腕もさることながら、富田望生、甲本雅裕の演技に惹き込まれた。特に富田望生の嗚咽。演技ではなく本当の金子灯の心の叫びを聞いているようだった。レイも、内容は灯とは違うが、あれだけ嗚咽したこともあるし、今は我が子が嗚咽することもある。考えてみれば甲本雅裕演ずる父も嗚咽しているのかもしれない。あ、長尺のシーンがもう一つあった。空のベッドや。
ま、詳しくはご覧あれ。観て損はないと思うわ。あ、それから、京都弁とも関西弁とも違う神戸弁が新鮮やった。現行の朝ドラおむすびでも使われてる神戸弁やったわな。
コメントする