「みんなしんどい」港に灯がともる ふわりさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなしんどい
クリックして本文を読む
阪神淡路大震災を起点に、在日韓国人女性の生きづらい日々が描かれているが、コロナなどもあり、現代社会で苦しくない人なんていないよなあ…と、色々考えさせられた。
震災の直後に生まれ、母親にあの時は大変だったと聞かされ続けたというエピソードに、聞かされる側にも思いがあり、時に負担になるのだとハッとした。
父親もいつも不満や怒りを表して苦しそうだが、伝えていく事や昔語り等と 価値観を押しつける事は違う。その人の立場、出自、年代などでも考え方が異なるだろうが、この家庭の場合、特に在日というバックグラウンドもあり、難しいなと感じた。
一応は話を聞いてくれて薬も処方してくれるけど…みたいな病院より、渡辺真起子さんの演じる医者とその病院が良かった。
灯は、移動中いつもヘッドフォンをつけているけど、音楽は心の拠り所の1つなんだろう。ラストで笑顔、また苦しくなることはあるかもだが、くっついてる嫌なこと全部、うまく共生できるとよいね。
話を聞いてくれる誰か、居場所。いつもあるといいよね。
*****
2024年4月に望生ちゃんの「日日芸術」を映画館で鑑賞。こちらが初主演だと思ってたのですが違うのかな?
その際のレビューにも書きましたが、体重コントロールや、役に入るとプライベートにも引きずる等の話をテレビで聞き、根性のある女優さんと思い応援しています。
コメントする