「設定を呑み込んでしまえば、楽しめる」好きでも嫌いなあまのじゃく bionさんの映画レビュー(感想・評価)
設定を呑み込んでしまえば、楽しめる
現代なのに、鬼の里とか、鬼ヶ島とか疑問を持ったらキリがない、どファンタジー設定。
なのに、設定を自然と受け入れてしまい、物語に没入してしまう不思議な魅力がある。
旅館の主人や女将さんは、『千と千尋の神隠し』の登場人物を彷彿とさせるし、雪の神に至っては、カオナシが空を飛んでいるようにしか見えない。
堂々としたオマージュぶりに、芸を伝承する狩野派のようなものかとも思う。
隠れ里はなぜか、電気も使えて、スノーモービルまである。説明することなく、ストーリーが先に進むから納得するしかないんだけど、美しい映像が次から次へと出てくるから考えない方がいいかもね。
設定を呑み込んでしまえば、とても楽しめる作品でございます。
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