「稚拙なストーリー(多少のバレあり)」好きでも嫌いなあまのじゃく kntさんの映画レビュー(感想・評価)
稚拙なストーリー(多少のバレあり)
序盤から、なんで道で拾った訳わからない女の子を家で飯食わせてんの?ええ?泊めちゃうの?から始まります。いきなり何か見落としたかなと思いました。嘘デートした女子でも無理やろと。
そして何日もかかるような遠距離の神社まで財布もスマホもなしで即日手ぶらで向かっちゃうの?宿屋の女将は未成年者を理由も聞かずに泊めちゃうの?働かせちゃうの?その割に保護者に対してエラそーにしてるとか何なの?と疑問の連続でした。現代の成人が未成年者をこう扱っちゃヤバい、問題になる、ということを作中の大人たちは平気でやらかします。学校や親や警察への連絡は?みたいな観点をまったく無視してるのが、変な名前の男主人公と父親のギクシャクみたいなことよりはるかに気になってしまう。
それでもまだ前半はロードムービー的な部分がちょっとは楽しめた。
後半の鬼の里の話になると、もう意味が分かりません。途中で意識が飛びました。ヒロインママは妖怪にでもなったのかと思ってたら、普通にその辺のほこらに隠れてるし。だったらパパはママは大事なお仕事で会えないんだよ、とか言ってあげればいいのにと。
雪崩が来てグチャーとしてワァーとなって、大惨事なのかと思ったら、村人たちはケロッとしてて別に大したことじゃなかったみたいだし、大穴の中の街も特別な理由はなかったみたいだし、どれもアニメ映え以上の理由じゃなかったみたい。
最後はラブコメ風味で終わりますが、つまんないもの見たなあという感想だった。割引料金で見てなかったら腹立ったかも。
スタッフ的に仕方ないのかもしれないですが、妖怪のデザインや異世界への出入口みたいなのは千と千尋とかジブリくささをふんだんに感じました。
あと協力した旅館や取材先を聖地化させたいような印象づけがもやもやしました。どこの観光センターですかね?
コロリドは前作の漂流の作品も酷かったし、制作体制を見直した方がいいね。