劇場公開日 2024年5月24日

「微妙」好きでも嫌いなあまのじゃく コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0微妙

2024年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

鬼の定義や成り立ちが、さほど怖くもなければ神秘的でもなく。
普通の人間の目には角が見えないのであれば、隠れ里に住む意義が薄いだろうし。
設定が物語に生きていない印象を受けた。

「あまのじゃく」は、自分の気持ちを殺して、周りに合わせることを優先し、思っていることと逆のことを言う主人公の柊少年のことかもしれない。
ヒロインのツムギは鬼だけど「あまのじゃく」って感じではない。
思ったままをストレートに言う娘ってだけ。
自分勝手というより、母恋しさに視野が狭くなっている幼さにしか見えず。
だから、全然「鬼」らしさはない。

その2人の対比で物語を進めていくかと思いきや、むしろ目的に対しては寄り道ばかり。
エピソードがちりぢりバラバラ、恋心を育てる旅としても及第点以下。
ラストの暗転のセリフで、オールオッケーに感じなくもないけども、そこまで忍耐強く待てるか?というと微妙。
作画や、表情演技はよかったのに、なんだかもったいなかった。

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コージィ日本犬