「【前半のストーリー展開や登場キャラクターや美しい画は良かった。けれども、後半のストーリー展開が粗すぎて何を描きたかったのかが、大変申し訳ないが良く分からなかった作品。】」好きでも嫌いなあまのじゃく NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【前半のストーリー展開や登場キャラクターや美しい画は良かった。けれども、後半のストーリー展開が粗すぎて何を描きたかったのかが、大変申し訳ないが良く分からなかった作品。】
ー スタジオコロリドと言えばとても面白かった「ペンギン・ハイウェイ」がすぐに頭に浮かぶし「雨を告げる漂流団地」もナカナカ面白かった。
で、期待して劇場へ足を運んだが・・。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・レビュータイトルに書いたように、メインキャラのヒイラギ君や鬼の少女ツムギとの出会いから、人から頼まれると嫌と言えないヒイラギ君がバスの運賃が払えずに困っているツムギの姿を見て物語は始まる。
ヒイラギ君はツムギを自宅に招き、お母さんは美味しそうなコロッケを揚げて夕食に出してあげる。だが、その夜”雪の神”がヒイラギ君の部屋を襲う。
何とか逃げた、ヒイラギ君はツムギの願い、”日枝神社に行く。”を聞いて共にヒッチハイクをしながらその神社を目指す。
途中、ヒッチハイクの二人を車に載せてくれたフリマを巡る兄妹や、旅館の人達や、喫茶店のオジサンなど、温かい人達の好意に頼りながら・・。
■と、ここまでは面白く鑑賞。
少年の自立心を育む物語かな、とか”雪の神”は鬼が暮らすナバリノサトを守っていた筈なのに、何で荒れた神になったのかな・・、などとイロイロと思っていたのだが、その後の物語展開が大変に大変に粗くって、自分の理解度が落ちてしまったのか!と思いながら観賞を続行したのだが、到頭良く分からないまま、エンドロールを迎えてしまった。
・前半と後半のギャップは何なのかは分からない。私の鑑賞眼が落ちたせいかもしれない。
だが、客電が上がった後に、私の居住区の映画館では珍しい6割程度ものお客さんの表情は、あくまで私の印象だが泣いている人もいないし、無言で出口に向かう人達の列が続いていた。
後ろに座っていた男子高校生二人のトーンを抑えた会話”どうだった。””サッパリ分からねえ。”を聞いて、私だけではないんだなと思いながら劇場を後にした作品である。
<評点の3.0は前半の内容及び、エンドロールで流れた多くのアニメーターの方々の仕事に対してである。
ご存じの通り、アニメーションは分業制で作られる。つまりは、作品の良し悪しはアニメーターの人達は作品が出来上がった段階のオールラッシュかもしくは前段階のラッシュでしか分からない人が殆どであると思う。
その際に、この作品に関わった人はこの完成作品を観てどう思ったのだろう・・。
配信会社との契約の関係で、納期に間に合わせるために駆け足で製作したのではないか、と下衆な勘繰りをしてしまった作品である。>
NOBU様、まったく同意見です。評価が低かったので期待しないで行ったら面白いじゃないの!とテンションあがったのは前半まで。後半にきて急に失速、いろいろな謎が回収されないままエンディングを迎えていました。途中途中でツッコミどころも多々あれど本筋とは関係ないから、と思ってたけどラストが締まらないと結局そういったところも減点評価になってしまいますね。残念です😢