劇場公開日 2024年10月25日

「虚と実に向き合った馬琴」八犬伝 ぽぽJr.はうちやさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5虚と実に向き合った馬琴

2024年11月27日
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鑑賞方法:映画館

八犬伝の創作を元に馬琴の人生を描いた映画ですが、
映画の中にも虚と実が有る

人生を彩る物語と八犬伝を交互に描きながら進みますが、

馬琴の人生を書いた部分は虚なんですが実とも思える出来です。
周りを固めた役者さんが良かった。

馬琴の役所さん、寺島さん、磯村さん、黒木さんと馬琴さんの馬琴の家族に北斎の内野さんをメインの物語で進みますが、この方々がいいのはもとより少し出た方々の演技もいい。
実在したとはいえ数百年前であり完全な創作なんですが、近所で見ていたかの様な実としか思えないほど、

馬琴物語の間に挟まれた八犬伝の部分は........消化不良かな、
長い物語だし1つの映画に馬琴を書いて八犬伝も出したいと考えるのが無理ですね。

馬琴物語と対で組み込むには荷が重すぎたのかな、
他では名演の若手俳優の方もいたし、悪くは無いと思うけど作り話感が出ちゃってるかな、いい役者もいたけど...........固めきれてない。
せっかく虚実に苦悩しながら書かれた戯作が虚のままで終わってしまったのでマイナス1.5

八犬伝を合間に入れなければね。

私が感じた実になった馬琴物語と虚で終わった八犬伝が交互に織りなされた映画でした。

ぽぽJr.はうちや