「馬琴と北斎のイチャコラでほっこり」八犬伝 破雲泥さんの映画レビュー(感想・評価)
馬琴と北斎のイチャコラでほっこり
すごい
何がすごいって馬琴とお百の崩壊した夫婦関係が
最後の最後まで全く歩み寄りや和解のないまま
終わっちゃう
最初は口の悪いババアみたいな感じに出てきて
その実ものすごい孤独な人物だったなあと
明確には描かれてないけど中盤自分の糞っぷりを指摘された馬琴は
そのまま自室(仕事)に逃げちゃって事態の収拾しなかったんだろうな
物語は馬琴と北斎の楽し気なひと時の合間合間に
八犬伝の物語が紡がれる
虚実入り混じる構成だ
その虚と実もたんに作家と物語という二面性だけでは無いのが面白い
芝居小屋のエピソードは物語をぎゅっと引き締め
観てる方もドキッとさせられて印象深い
期待したよりもずっとのめりこめ楽しめる作品なのだけど
ラストシーンは蛇足だったなあ正直…
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