「若手俳優が良かった」八犬伝 sayさんの映画レビュー(感想・評価)
若手俳優が良かった
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勢いで観に行ってしまい、八犬伝の映画だと思っていたら、
そういうタイトルの小説の映画化で滝沢馬琴がメインだった。
あとから原作をざっと見てみたら原作が虚実という作りだったので
この形式は忠実に映画化しているのだろうが、
それにしても冗長過ぎると思う。
半分くらいの脚本に詰めたらもう少し面白く感じたと思うのだが。
大元の八犬伝がそういう話だから仕方ないのだが、義実が駄目過ぎる。
玉梓の言うのは尤もだし、これは映画版が特に酷いのだが
八房に娘を嫁にやりたくないならまず感謝と謝罪と代替案を出せよと思う。
一つもなく殺しに行くのが驚きだし、ひたすら八房が可哀想だ。
八房は言われた通り武勲を立てたのだから、褒美をもらえこそすれ
そんな目に合わされる理由がない。
馬琴を初め虚実どの登場人物もいまいち好きになれなかった。
馬琴は身勝手過ぎる。
ラストシーンも随分チープだなと思った。
八犬伝パートを感動的に完結させて、馬琴は八犬伝を完結させられたのだな、
と視聴者に投げるくらいで丁度良いだろうに、
虚実ないまぜだからああしたのだろうが中途半端に思う。
大角の松岡広大さんが礼儀正しく真っ直ぐな感じが出ていて良かった。
舞台では犬坂の役をやっていた塩野瑛久さんが敵方である定正を演じるのも
それはそれで面白いし、
塩野さんの声の響きが特徴があって好きだ。
大河にも出ておられるが、和の役も悪役も出来る方なので
印象的な悪役になっていて非常に良かったと思う。
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