「良かったところとそうでないところの差が大きい」八犬伝 HSKさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったところとそうでないところの差が大きい
大分前から予告を見て期待値が高まっていた作品でした。
すごく楽しみにしていたのですが見終わった感想は良かったところ3割、そうでない7割という結果に。
ゾクゾクが止まらなくとても良かったなと思ったのは馬琴と南北のやりとりのシーン。
虚と実の論議の場面です。
南北の自論によって馬琴の今まで確固としていた信念の崩れる音がガラガラと聞こえてくるようでした。
真面目で堅物の馬琴対して(そのまんま)逆さまな南北。
緊迫感がありとても面白かったです。
そうでないところはいろいろありますが、簡単に言うとよくある時代劇ドラマのB級感です。
時代劇にありがちなよくあるセリフ、チープな演出、安直な音楽。
再現ドラマでよく見るノリのアレです。
ダサくて古臭い。
分かりやすさを全面に出しすぎなんだろうな。
映画的な深みが足りないのです。
なんでこうなっちゃうんだろう。
期待してただけにすごくがっかりでした。
絶対もっと良くなった作品なのに。
今どきこんな作り方しちゃうんだ…って残念で仕方なかったです。
あと個人的に寺島しのぶさんの演技は苦手だなと再確認です。
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まっつんさんのコメント
2024年11月6日
八犬伝パートのチープさを言ってるのかな?それは当たり前であくまで北斎に聞かせる為の劇中劇だから馬琴パートより目立ってはダメだからだ。あの映画の主人公は馬琴であり犬塚志乃ではない。あれは馬琴の物語である。