「虚と実の作りの差が…」八犬伝 だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
虚と実の作りの差が…
映画館で観てきました。
時間めちゃ長いのね!
それもそのはず、八犬伝の虚構とその作者の滝沢馬琴の実の物語を交互に描く。なかなか面白い手法だと思った。
個人的には、滝沢馬琴の実の物語がとても面白かった。登場人物は少ないものの、それぞれ個性があり、里見八犬伝が完成されたんだなと感じた。
一方で、その作品の八犬伝が拍子抜けだ。若者を使い、何だか8人の個性もいまいちない。そして芝居が臭いし、格闘も何だか子供騙しのよう。
元々、80年代の薬師丸ひろ子と真田広之の里見八犬伝が大好きだったので、期待してた分残念でした。
ただ、虚が実になるところは良かったなぁ。馬琴さん救われたんだなぁとしみじみ。
という事、面白いと冷ややかな両方な気持ちで観ていた映画でした。そういう意味でも2つを味わえる面白い体験ではありました。
みかずきさん
コメントありがとうございます。
滝沢馬琴側を描きつつ、見せる八犬伝なので、確かに理解が深まりますね。
あえて両方描くという、なかなか面白い構成の映画でした。
ラストのシーンは報われた気もしましたね。
はじめまして、みかずきです
共感ありがとうございます
本作、単に物語を描くだけでなく、物語の創作活動も同時並行して描いていたので、八犬伝への理解が深まり、ますます八犬伝が好きになりました。
やはり、滝沢馬琴役の役所広司と葛飾北斎役の内野聖陽の議論シーンが秀逸でした。
二人の演技力が効いていました。創作の奥深さを感じました。
鶴屋南北との激論シーンも面白くて深かったです。
ー以上ー