「とはいえ流石は役所広司と内野聖陽なんですわ」八犬伝 maomaochanさんの映画レビュー(感想・評価)
とはいえ流石は役所広司と内野聖陽なんですわ
鑑賞前は、現実シーンと物語シーン両方が入ってるって、結局どっちつかずの感じになってしまうのでは!?
と、若干の懸念や疑念を密かに抱いていたものの、観終わってみたら、全くの杞憂でした
現実パートは、役所さん&内野さんをツートップに、日本の誇る名俳優陣が有無を言わさぬ圧巻の演技
物語(虚)パートでは、新進気鋭の若手俳優たちが、銀盤上で縦横無尽に駆け巡り、颯爽と活躍
伏姫と八房が出ていくところは、もうちょっとどうにかならんかったん???と冒頭でちょっと気になったけど、それは小さいこと
いやはや、良いものを拝見いたしました
先に観た『十一人の賊軍』も良かったけど、こっちもよかった
両者で伝えたい最終メッセージは、最終的にどちらも同じ場所に帰結していると思うのだけど、全く違ったアプローチ。まさに正反対
同じ時期にこれだけの良質な作品を双方楽しめるというのは、良いものですなあ〜
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ちなみに、自分の観た回は舞台挨拶もあったので、以下自分用備忘録。
(読まれる方は、ネタバレ注意)
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登壇者は八犬士を演じた役者さん達(犬塚信乃・犬川荘助・犬江親兵衛役の御三方)と、曽利監督
登壇直後、監督の曽利さんが、信乃役の渡邊さんから花束を手渡されていて、感激してました (以前の舞台挨拶で役所さんと内野さんだけ貰っていて、羨ましかったらしいw)
以下、問答集
Q. 最近「はっけん(発見)」したこと。
A. (曽利監督) 最終シーン(音声無し)、実は役所さんはずーっとしょーもないクイズを出していて、それで役者達を笑わせていた
なので、最後の笑顔は、役としての笑顔ではなくて、演者さん達自身の笑顔になっている!
A. (渡邊さん) 親兵衛役の藤岡真威人君が凄く可愛いということ(笑)
何か発言がいちいち可愛いらしいw
それは確かに、壇上を見ていて自分も思ったww
Q. 信乃と壮助のキャスティングについて
A. (曽利監督) 物語中で兄と弟分のような立ち位置なので、リアルですでに親交があるから良いと思った。映画の中でも関係性をすぐに築いてくれると期待して
結果、思惑がピッタリ嵌まったそう
Q. 親兵衛役について
A. (曽利監督) 原作で親兵衛はもっと歳の低い役どころだったので、一番若い子として起用。
実際に撮影してたのが2年前で、その時まだ藤岡君は17歳だった (!)
今日の登壇を見ていても、本人も愛されキャラで末っ子の立ち位置で、やはり良く嵌まったとのこと
Q. 撮影中に印象に残ったシーン何か一つ
A. (藤岡くん) 自身の親兵衛登場シーンで、お馬さん(←)に乗って「お待ち下されー!」て言いながら出てくるところ
乗馬も初めてだったので、馬場での練習も含めて、楽しかったそう
(と、手先で馬の脚を真似ながら・・・うん、可愛いw)
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大ヒット御礼の文句に虚飾無し
とても楽しめました・・・!!