「虚も実も見ごたえあり」八犬伝 ファランドルさんの映画レビュー(感想・評価)
虚も実も見ごたえあり
滝沢馬琴が「南総里見八犬伝」を28年かけて書いた実話と、その「八犬伝」のお話を交互に見せてくれる。
葛飾北斎をからめた渋い実話部分では、家族との絆、晩年失明してからの役所広司の演技、息子の嫁の協力による完成までの苦労、が心にしみた。また、虚の「八犬伝」部分では、CGを使った華やかな画面・アクションが、ワクワク楽しかった。
どちらのパートも見ごたえがあり、別々に2本の映画として見てみたい気もするが、この構成の1本だからこその良さ、だとも思う。
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おじゃるさんのコメント
2024年10月31日
共感&コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、虚と実のどちらのパートも見応えがありましたね。
できれば、完成までの28年間に、虚と実について幾度も考え、揺れ動いたであろう馬琴の心情を、もっと「八犬伝」のストーリーや登場人物の描き方とリンクさせて、観客が実感できるように魅せてくれるとよかったです。ただ、映画の尺を考えると、なかなか難しいのかなとも感じます。
みかずきさんのコメント
2024年10月30日
共感ありがとうございます
通常は、鑑賞するのは映画化された物語だけですが、
本作は作者である滝沢馬琴の信念、生き様も描いています。
南総里見八犬伝に対する作者の想い&信念が物語と融合して、
物語だけでは味わえない深い感動に浸ることができました。
侍タイムスリッパ―続き、面白い時代劇が観れて満足です。
では、また共感作で
ー以上ー