「こっちが原作に忠実なのですね」八犬伝 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
こっちが原作に忠実なのですね
小学生の頃、満席で立ち見もギチギチの映画館で観て以来、何度もテレビで観て、大人になってDVD買って今でも大好きな『里見八犬伝』。
この映画と比べたら随分と原作こねくり回してたのね。そもそもがSF時代劇だったし、主題歌も洋楽だったし。
八犬士全員の名前覚えてるから、出てくるたび信乃だ源八だ親兵衛だとテンションあがる。
深作版の浜路はちょい役だったから心配だったけど、河合さん出番多くて良かった。
真飛聖さんは気持ち悪くて良かったけど、ムカデ女の船虫を期待してただけに、あそこばかりはちょっと肩透かし。
栗山さんは安定の怖さ。
八犬士パートが楽しみだったけれど、滝沢馬琴と葛飾北斎のパートも、役者陣が芸達者揃いで見応えがあった。あの中で磯村勇斗さん頑張った!
目線でだんだん目が見えなくなっていってるのが分かるくらい、役所さん名演技。
2時間半あったけど、全く長いと感じなかった。
歌舞伎観劇の時の役者が尾上菊五郎なのは偶然かそれとも。
そういや『忠臣蔵外伝 四谷怪談』の監督も深作監督だったな。
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