劇場公開日 2024年10月25日

「創造と現実の二つの世界」八犬伝 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0創造と現実の二つの世界

2024年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

南総里見八犬伝の話は以前別の映画で見たことが有りました。
ただそれを書いたのが誰だったのかは今回初めて知り、しかも実際に28年を費やし書いたと言うのには驚きました。
その作者滝沢馬琴の八犬伝作りの過程を描いた実話パートと、創作の八犬伝の世界を描いた虚構パートが交互に映し出されていましたが、どちらのパートも実に見ごたえがあり、それぞれの世界に見入ってしまいました。
どちらのパートもそれぞれ通しで作れば2本の映画が出来てしまうかのような作品です。
馬琴の創造から生み出された八犬伝の世界は正に映画のようなスペクタクルな世界で、江戸の時代にこんな壮大な物語を考えた人がいたとは驚きです。葛飾北斎がその話に魅せられるのも無理からぬ話しだと納得です。
自らの視力を失ってもこの作品を作り上げた馬琴さんと、義父にあたる馬琴さんを助けたお路さんの姿が鮮烈です。北斎が言う絵になる二人でした。役所さんの迫力は本当に素晴らしいし、黒木華ちゃんこう言う役上手ですよね。
二人のみならず内野聖陽さん、磯村勇斗さん、寺島しのぶさんら実話パートの皆さんの存在感がすごい。
虚構パートは何と言っても玉梓の栗山千明さんが妖怪感満載で印象的でした。浜路が河合優実ちゃんだとは最初気づかなかったです。太鳳ちゃん美しかったです。
虚と実。二つが支えあって出来た八犬伝の世界。二つの世界を行き来して、その深みにどんどん引き込まれて行きます。
一本の映画で二本分の楽しさが味わえました。
いい映画を見ました

たつのこ
kazzさんのコメント
2024年11月8日

たつのこさん、コメントのご返信ありがとうございます。

映画は楽しんだ者勝ちだと思ってるので、私のレビューでは褒めてませんが、面白いところも色々あったと思っています。

南房総の方に行くと、寂れた感じが否めないので、これを契機に賑わってくれればと思います。
まだ地元だけが浮足立ってる感じなので。
機会があれば内房から南房総の方へお出かけ下さい🙏

kazz
kazzさんのコメント
2024年11月7日

私の残念な感想に共感いただいて恐縮です。
終盤の黒木華が良かっただけに、お路をもう少し描いて欲しかった気がします。

kazz
seiyoさんのコメント
2024年11月4日

こんばんは〜。
栗山千明さんの妖怪感、バッチリでしたね

最初は誰だかわからなかったです

seiyo
CBさんのコメント
2024年11月3日

>どちらも通しで作れば日本の映画
ですよね。だから、150分という長編になるのも当然ですね。

CB
ふわりさんのコメント
2024年10月29日

もう少し、俳優さんたちの年齢層を広げるとかしてほしかったですね~。

ふわり
ふわりさんのコメント
2024年10月29日

たつのこさん、共感&コメントありがとうございます!
本当にもう少し八犬士のキャラを際立たせてほしかったですね。水上恒司君もパンフ見るまで気づきませんでした😵‍💫

ふわり
トミーさんのコメント
2024年10月28日

共感ありがとうございます。
作品中何度も言及される虚実、そのギャップが有れば有る程、作品のクオリティが上がる気がするのは錯覚でしょうか。

トミー