劇場公開日 2024年10月25日

「虚を突き詰めた先には」八犬伝 玉川上水の亀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0虚を突き詰めた先には

2024年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

知的

山田風太郎の小説「八犬伝」を役所広司さん主演で映画化した本作は、里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをパワフルに活写する“虚構”パートと、その作者である江戸時代の作家・滝沢馬琴の創作に迫る“実話”パートを交錯させて展開していく。
人気作家の滝沢馬琴は、友人である絵師・葛飾北斎に、構想中の新作小説について語り始める。
それは、8つの珠を持つ「八犬士」が運命に導かれるように集結し、里見家にかけられた呪いと戦う物語。
その内容に引き込まれた北斎は続きを聴く為に度々馬琴のもとを訪れるようになり、2人の奇妙な関係が始まる。
連載は馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経て遂にクライマックスを迎えようとした時、馬琴の視力は失われつつあった。
絶望的な状況に陥りながらも物語を完成させることに執念を燃やす馬琴のもとに、息子の妻・お路から意外な申し出が入る。
「ピンポン」「鋼の錬金術師」の曽利文彦さんが監督を務めた本作では、滝沢馬琴を役所広司さん、葛飾北斎を内野聖陽さん、八犬士の運命を握る伏姫を土屋太鳳さん、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗さん、宗伯の妻・お路を黒木華さん、馬琴の妻・お百を寺島しのぶさんが演じている。
果たして日本ファンタジー小説の原点である「八犬伝」は、どのようにして書き上げられたのか、そして物語はどう大団円を迎えるのか?

玉川上水の亀
玉川上水の亀さんのコメント
2024年11月3日

こんにちは、みかずきさん。
こちらこそ宜しくお願いします🙇‍♂️⤵️

玉川上水の亀
みかずきさんのコメント
2024年11月2日

みかずきです

フォローありがとうございます。

私、10年程前から、キネマ旬報、kinenote、yahoo検索などに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報採用です。
ぴあ映画生活サイトが廃止されたので、こちらのサイトに2022年2月に引っ越してきました。宜しくお願いします。

本作、八犬伝物語と同時並行して、八犬伝の作者である滝沢馬琴の作家としての生き様、信念を描いていきます。物語を創り出すために、馬琴が自分の信念に基づいて渾身の努力をしていたことが強調されています。八犬伝がますます好きになりました。

ー以上ー

みかずき