劇場公開日 2024年12月27日

「コロナとホロコースト」占領都市 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5コロナとホロコースト

2024年12月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

寝られる

コロナ禍のアムステルダムを舞台に、第二次世界大戦時にユダヤ人迫害の舞台となった公共施設や住宅が次々と映し出され、その地で起きたエピソードのナレーションが流れます。
合間合間にナレーションが途切れてコロナ禍中を象徴する映像が挟まれます。
冒頭はコロナ初期のロックダウンにより無人となった町が。
そして市当局による規制に反発する市民を広場から排除する警官隊の衝撃の映像が。
ワクチン接種、ロックダウン下に室内で運動する高齢者たち、規制が緩められて集い、エネルギーを爆発させる市民たち。
そして近年に至るまで続々と建立され続けているホロコーストに関わるモニュメントや慰霊セレモニーの映像。
紹介されるエピソードは保身の為に密告する人たち、権力側に阿る市民たちの行動、対象的に非人道的な風潮に臆することなく自らを犠牲にしてまでユダヤ人を救おうとする支援者たち。それらが年代も、立場もランダムに続きます。
睡魔に襲われなかったかというと、所々記憶が飛んだと言うのが正直なところです。
けれど、現代の町並みを写し、その地で過去に起きた出来事をナレーションで示すという斬新な手法に、思ったよりも退屈しませんでした。
コロナとホロコースト。
撮影の時期は偶然だったのか、何か意図があったのか?
まだ示された内容をどう捉えればよいのか消化できていませんが、お時間があれば一度ご覧になってみてください。
人それぞれの受け止め方があると思います。

さとうきび