国宝のレビュー・感想・評価
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芸事を極める緊張感と喪失感
今年一番話題の映画を鑑賞。既に上映開始から2か月以上経っているのに、朝9時開始の回で9割がた席が埋まっているだけでも話題性を実感した。
極道の倅が親を失い、歌舞伎役者に拾われて世界に足を踏み入れ、全てを捨てて命を懸けて人間国宝に上り詰める50年を描いている。
自分なり惹かれたエピソード
①悪魔と取引をしていると隠し子と話しラストに繋がる部分
②役を懇願しに行った際、章子の父から「役者風情が・・・」という台詞。
芸事・芸術を極めるためには魂を悪魔に捧げ、他の全てを犠牲にしていく覚悟がじりじりと伝わってきた。
役者なんてもんは人以下なんだと言っているようで。だから極めた者は人以上に成れるというように捉えられた。普通の人の物差しで測るなと・・・
この映画の為、歌舞伎の演技の為に随分と長い期間鍛錬を重ねたようだ。
それでも人生を懸けた本物歌舞伎役者からはツッコミ所満載なんだろう。だけど、歌舞伎を映画に昇華したエンターテイメントとしては素晴らしい映画だった。きっと暫くはこの映画の恩恵で歌舞伎界も潤うじゃないだろうか。
吉沢亮さんに感服!
ただただ美しいばかりでなく
素晴らしく美しい映像
今年のアカデミー賞最有力じゃないかと
これだけ社会現象を起こして、今尚興行収益を上げている作品。この作品をきっかけに歌舞伎を観に行こうと思った人も多いだろうし、何よりストーリー展開もテンポがよく、長時間の作品ながら飽きさせない。
特撮畑出身の二人が主人公というのも感慨深いし、二人ともどちらかというとメインではなくサブキャラだけど、存在感は凄かったという共通点を持ってて、その二人が今作で遂に花開いたって感じですね。
物語は主人公二人の波乱万丈な人生が、まるでシーソーのように浮き沈みする展開。
片方がいい時は片方がどん底。その対比、コントラストが素晴らしい。
舞台のシーンも綺麗だし、本職の人からすればツッコミどころもあるだろうけど、よくもここまで再現したなあと感心するレベル。
まだ見てない映画ファンは押さえておくべき作品の一つ。
この後、相当な作品がでてこない限り、今度の日本アカデミー賞の最有力と言えるかもしれない。
繊細で奥深さのある描写
歌舞伎というジャンルだけに捉われず夢を追いかけて、ひたすら努力する役者さん2人の繊細かつ壮絶な人生が凄く印象的でした。自分は歌舞伎の知識は全くなく、作品の内容をなかなかのみこめなかったですが、175分の時間も忘れ、未知な世界ながら1シーン1シーン見逃せず、気付いたら映画の世界にのめり込んでました。一度だけでなく二度、三度とさらに観たくなるほど深みのある作品だと思います。役者さんの役に対する本気度も凄く伝わり、本編後、心の中でひたすら拍手してました。素敵な作品をありがとうございます🙇
血のメリットとデメリット
圧倒されました
日本の映画界に価値ある作品
基本的に、「有名な俳優が出演」「パニックや事件が起きて誰かが救う」「何万人が涙した」というような、宣伝度120%の映画には全く興味がないのだが、久しぶりに「普通の映画館」に見に行った映画がこれ。
まぁ、いろいろあるのだが、日本のくだらない映画ばかりとってる業界には、一つのメルクマールとなるのではないかと思い高評価する。
確かによく役者は演技したと思う。
それよりも僕が感心したのは、劇中劇の使い方というか、歌舞伎の使い方。たくさん見せてくれたのも良かったし、それが微妙に、巧みに、本筋に絡むのはなかなか上手な脚本だった。
監督の撮り方も悪くなかった。
引っかかったのは、チンピラの描き方が薄っぺらいこと。セリフがありきたり。こういう映画のチンピラ見てるとお前が、人をそんなに簡単に殴るかね?
また、主人公が、生まれは確かにヤクザだが、殴られて育った訳でもあるまいに、やたらケンカっぱやいこと。小説読んでないからわからないが、そんなに粗雑に育てられたわけではないだろう。女形やってもどやされないくらいなんだから。(当時のヤクザは興業者と付き合いはあったにせよ)
というわけで、人間の描き方が少し中途半端だったように思う。暴力って、自然発生しないだろう。
とはいうものの、長丁場の映画を見せる脚本と演出は良かった。
役者はまぁまぁ。主人公の子役時代上手かったな。
最近のイオンシネマ観ていると120分越え映画が多い。
今後もきちんとした映画が増えることを望む。
様式美と記号化
全観客からの(今ここでは絶対に音を立てるなよ)というプレッシャーがハンパない
急に無音になるシリアスなシーンが度々続き、
ポップコーンを食べてたとしても、
急に来る無音シーンでは瞬時に口の中で噛むのをストップさせなければならない。
そんな気配を消すスキルが試される。
年齢層も高いため、【いま、このシーンではぜっったいに音を立ててはならない。】という全観客の暗黙の了解で
プレッシャーが半端なかった。
鬼滅の刃とは劇場の空気感がまるで違う。
ストーリーがストーリーなだけに真剣である。
個人的には邦画は総じてつまらんから、よほどのことがない限り映画館でわざわざ観ないのだが
知人が揃いも揃っておすすめするもんだから観てみた。
結論、まぁまぁかなという感じ。
しかしながらそこまで期待していたほどではない。
歌舞伎に関して全く興味がなかったが、
ちょっと興味が出てきたので後で調べてみようと思った。
吉沢亮が美しいのは言わずもがなだが
何が良かったって、少年期の2人の男の子が若くて可愛かった。
ドアップにしてもぷりぷりで若くて目の保養であった。(この意見はちと気持ち悪いかもしれんが)
そして高畑充希演じる女みたいな奴が1番嫌いである。
なかなか内容も深くて考えさせられる。
人生観というか血の絆の深さというか何というか、
“Blood is thicker than water. "という言葉が頭をよぎった。
これがノンフィクションならもっと良かったが。
個人的にはやはりアクションものの方が楽しいかな。
しかしながら日本人でありながらも
日本の伝統芸能である歌舞伎を気にも止めていなかったのはちょっといかんな。
歴史からきちんと学び直そうと思った。
ひさびさの邦画
とてもよかった
役者すごい
映画として完成されている
役者の演技は素晴らしいが、それ以外は想定を超えたか?
来年の賞レース総ナメだろうな
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