国宝のレビュー・感想・評価
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長いのは3時間ではなく50年
タイトル通り3時間は決して長くありません。50年の長い長い時間が凝縮された作品です。
主人公、喜久雄がなにもかも失っていく物語。悪魔と契約したっていっても、そんなになんもかんも持っていかなくても……。
もう一つの見方として、登場する女性たちの視点で観るのもおすすめです。「あ、一番の贔屓ってそういうこと?」「欲しかった血をこの子は手に入れたんだなあ」など、想像の仕方によって、なかなか生々しい物語に変化すると思います。
歌舞伎に人生の全てを掛けた男の数奇な運命の物語
知人に感想を聞かれて「良い」「悪い」よりも先に出た言葉が「凄い」でした。主人公を丸裸にし、血筋と芸の道、人の弱さと狂気を描いた作品。
それを最も感じた象徴的なシーンがビルの屋上のシーン。このまま「ジョーカー」になるのかと思わされました。
キャストの熱演もさることながら、映像と音響の迫力も素晴らしかった。ただし主人公が人間国宝になるに至った道を脚本でしっかりと伝えられていたかと問われれば疑問が残るので★-1。
何年も時間が飛ぶ間の物語を含め、Netflixでドラマ化出来たら、もっと熱い物語を堪能できたかもしれないなどと、エンドロールを見ながら想像しましたが、一方でテレビサイズではこの迫力は味わえないなと思い直しました。
ラストのインタビュアーのトンチンカンな質問に鳥肌立ったの自分だけですかね?本当に相手のことを調べて取材に臨んだのかと、存在しない人物に憤りを感じる一方で、こういうマスメディアいるよなとも思いました。
同じシーンに登場したある人物への予感が当たっていたので、それを気づかせる絶妙な演出にうなりました。
至る所に印象的なセリフがある今作ですが自分はやはり「芸があるやないか」が好きでした。
自分は高く評価した作品ですし、絶賛のレビューもよく目にしますが、万人ウケする作品かと言うとそうではないと感じました。そのくらい深い作品です。
高畑充希演じる幼馴染が、プロポーズを断った理由、そして離れていった理由を、映像とセリフからいまいち読み取れなかったんですが、自分だけですかね?いつから半弥に魅かれてたんだろう?何度も見ると分かるのかな?
よい映画を観れました。
歌舞伎としてどうなのか?
歌舞伎フリークの本音の感想が聞きたい。
舞台上の演技が歌舞伎としてどうだったのかとか歌舞伎の舞台のバックにクラシックっぽい音楽をかけるのはどう思ったのかとか。素人の私でも違和感があった。
ほんとに知ってる人にはそういう部分がノイズになったんじゃないかと。
あと冒頭付近での人間国宝の老俳優(田中泯)の演技が「国宝」には見えなかった。主人公たちの「化け物か」みたいな褒め言葉がそらぞらしく聞こえた。あそこは本職の人間国宝に出演してもらって観客をねじ伏せてほしかった。
ただ主演二人の「スターパワー」は凄い。後半詰め込みすぎて要素が薄くなってるのを二人の魅力で最後まで持っていく。吉沢亮も横浜流星も苦境にある時に魅力が増す。ぐっと耐えてるところが絵になる。観客にがんばれと思わせる、これはまさにスターの証拠だ。
歌舞伎を映画のアングルで観る斬新さ。
国宝?とは何ぞや
8月6日(水)9時15分START
SCREEN3で7割弱入っていました。
少年ジャンプで云うところの『努力』『友情』『勝利』がふらふらしてどこに焦点を当ててるのか解らない。最後の方で取って付けたような見たい景色があるって言われてもナンノコッチャという感じ。
たゆまぬ『努力』してる描写はほぼないし、『友情』はあの過去のしがらみからさすがに和解友情の芽生えはありえないでしょ。あそこまで堕ちて国宝さんの気まぐれで復活『勝利』も無理矢理すぎる。
吉沢亮と横浜流星の歌舞伎シーンが素晴らしいと言われても白塗りすぎて誰が演じててもわからんし。
『国宝』ってあんな過去持ちでもなれるんか?
ツッコミどころは多々あっても全体的には楽しめました。3時間弱が長いとは思いませんでしたし迷っている方は是非観てみてください。
ひとの一生
歌舞伎には全く興味がなかった自分でも楽しめた!
公開一か月 平日昼間 満席
役者さん方の演技に思いを馳せてしまいます…。
映画を観終わった後、まず思ったことは
「役者さん方のこの演技を観ることが出来て幸せだ」でした。
元々演技に定評のある俳優さん女優さん方。
私はファンと呼べる程ではありませんが、大好きな方ばかりでした。
作品も演技も評判がとても高いですし、凄いものが見られるのだろうとは思っていましたが、
す……凄すぎるだろ……………。
今まで何作品も見てきた俳優さん方でしたが、皆さん初めて見る顔をしていました。
演技だけでもチケ代安いわ!と思うくらい。
なんなら私はこの人達の演技を観に来たんだなと感じました。
ストーリーは理解できる面と理解できない面が半々くらいでした。
長いなとは思いませんでしたが、
己の体調次第で感想が変わりそうだなと思いました。
泣けはしなかったですが、熱い演技には来るものがありました。
やっぱり俳優さん方の凄さなんだよな…。
私は役者を目指していた時期がありました。
役を考えれば考えるほど、
自分の演技と向き合い突き詰めるほど、
深く辛く苦しくなるのが役者というものだと思っています。
時代背景は違くとも、感情としてはリアルだと思いました。
彼らがしたことは置いといて…ですけど。
あと、(若干ネタバレ…?)
確か1964年から始まりましたよね…?65年でしたっけ…?
東京オリンピックの時代から始まるのがなんとも考え深かったです。
それから、
歌舞伎は観たことが無いのですが、観に行きたいと興味を持つ機会をいただけたことも嬉しかったです。
「めっちゃ面白い!」「分かりやすいストーリー性」
な作品ではありませんが、
「この作品を映画館で観れて良かった」と思える作品でした。
ひさびさにヤバいものを観た
とてもお得で感動的な作品でした!!
全く予備知識ない状態で観ました。
ストーリー自体は複雑でなく良く分かりました。
映像が綺麗で引き込まれるシーンも多かったのですが、3時間はちょっと長かった!
これまで歌舞伎を観たことはほとんどないのですが、この映画では歌舞伎の舞台シーンが結構長く、まるで歌舞伎座で観ているような感覚になりました!!
演じているのは俳優陣ですが、まるで本物の歌舞伎役者みたいに凄くて感動しました!
邦画を映画館で観るのは久しぶりだったのですが、改めて邦画の映画としての質の高さを認識しました!
ハリウッド映画とは全く違う魅力があると思いました!
コップ一杯の血
見応えある。
血と芸の混血
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