国宝のレビュー・感想・評価
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見応え充分な、映画館で観るべき映画。
凄いものを観た。出演者それぞれの存在感がすごい。吉沢亮と横浜流星はもちろん、渡辺謙もちろんだが、田中泯がすごかったなあ。
怪我をした半二郎が代役を息子の俊介ではなく、才能で喜久雄を選ぶのはすごい。そのことで俊介が家を飛び出し、喜久雄に後継ぎに決めての襲名披露での場面。印象深い場面だった。血を吐き倒れながら叫んだ名前は息子の名前。やはり父親なんだな。家を飛び出し8年。もう喜久雄に継がせるしか無い。才能もある。でも半弥がやはり気がかり。そんな半二郎を呆然と支える喜久雄の表情が、、、とても迫力のある場面だった。
俊介と春江が2人できえてからの8年。どんな風に過ごしたのか、そんな場面も観たかった。でも約3時間の長い映画、これ以上はねえ、いっそこんな大作、2本に分けてもう少し飛ばした所をやって欲しかった。
吉沢亮も横浜流星も、これまで闘う映画が多い気がするが、今作ではあんなにしっとりと色っぽく女形を演じて、どんだけ練習したんだ。ほんとに2人の根性はアッパレ。なんかこれで終わっちゃうのは勿体無いね。本当にすごい。もちろん吉沢亮が主演で満足だが、2人が逆のバージョンでも観て見たいわぁ。
歌舞伎は一度観に行ったことがあるが、機会があれば是非また観たいものだ。
コップ一杯の血が欲しい
3時間があっという間でした。
梨園に血筋がなく、稽古に稽古を重ね人間国宝にまでなった女形といえば、
五代目坂東玉三郎を思い浮かべますが、その生涯とはまったく別な物語。
とはいえそこで舞われる演目には、玉三郎の十八番も随所に登場します。
ただ、歌舞伎を深く知らなくても、エンターテイメントとして
十分に練られ見応えある作品にしているのが李相日のさすがな手腕。
吉沢亮が苦しくも美しい才ある歌舞伎役者になりきり、いったいどこまでいってしまうんだろうか、そんな不安を抱かせるほどに狂おしい演技を見せています。
初の大舞台の前の楽屋、花井半弥(横浜流星)にすがり「コップ一杯の血(梨園の血)が欲しい」と泣きつく場面のなんと切なく悲しいことか。
そして人間国宝になった後の半二郎(吉沢亮)が最後に舞う「鷺娘」。玉三郎がその圧倒的な美の世界を演じきり、世界的に称賛されたこの演目を、吉沢亮は歌舞伎役者としてではなく、人間・吉沢亮として静かに演じ自分をその舞の中に沈めていきます。そこには、歌舞伎役者になれずとも、同じく演じることの「業」を抱える俳優の生き様も、幾ばくか見られたような気がしました。
長いエンドロールの後、ひとりの老人が手をたたき喝采していました。
自分も歌舞伎にならい少し叫んでもよかったかも「丹波屋!」と……
そんな気持ちを抱きながら、よい映画の後ならではの高揚感を胸に、劇場を後にしました。
「100年に1本」は言い過ぎ
吉沢亮さんと横浜流星さんの演技を見るだけで料金分の価値はあると思いました。何気に三浦貴大さんも良かった。でも、途中から綻びが見えてきて、あまり集中できなかったのも確か。まずは渡辺謙さんが代役に喜久雄を指名した理由が不明瞭だった点。原作には描かれているのでしょうか?かなり大きな決断である故に、気になって仕方なかったです。あと、終盤の瀧内公美さんのシーンは興醒めでした。「急に現れて何を綺麗にまとめちゃってるの?」と突っ込みそうになりました(笑)。いくら何でも不自然だし。それ以外にも「謙さんが女形?」とか、「極道上がりで人間国宝になれちゃうの?」とか。まあでも日本アカデミー賞は総ナメするのでしょうね(皮肉)。これは好みだと思いますが、李監督の演出は過剰な気がします。やたら無音になったり。
稽古たいへーん
吉沢亮の歌舞伎に魅せられました!
話題作となっている本作、ようやく鑑賞することができました。
3時間ありますが、歌舞伎の世界に引きずりこまれました。
吉沢亮、横浜流星、改めてすごい役者だと思いました。
特に喜久雄演じる吉沢亮のもはや完全に歌舞伎役者だと思わせる全身全霊を賭けた名演技は特筆ものです。
今まで観たことなかったですが、日本の伝統芸能である歌舞伎の演目もたっぷり見ることができ、映画ならではの舞台裏やカメラワークによる映像表現、その美しさに圧倒されました。
極道の息子として生まれながら、厳しい伝統芸能の世界に血筋もなく飛びこむ羽目になった喜久雄の苦労が描かれる一方、生まれながらにして歌舞伎の世界に生きることを宿命づけられた生涯のライバル俊介(横浜流星)の挫折や生きざまもしっかり描かれ、ドラマとしても非常に見応えがありました。
その道を極めることがいかに大変であるか、全てを犠牲にし悪魔に魂を売ったものにしか成し得ないと思わせる説得力がこの映画にはありました。
一見の価値ありです!
食わず嫌いが社会現象にのってみた〜結果!
2人に拍手喝采
あっと言う間の3時間~👏
歌舞伎役者という業を背負う人生
ヤクザの息子と梨園の二代目御曹司と言う、対照的な二人の修羅のような歌舞伎役者人生を描く年代記で、見応えのある作品でした。主役二人の美しさはもとより、芸への情熱、血との葛藤など様々な要素を詰めながら濃厚でいて、どこか透明でクリアな世界が魅力的です。それを実現しているのが、舞台の役者を舐め回すような見事なカメラワークです。カメラが役者と共にせりで上がってきて満員の客席を役者の視点で捉えるシーンは、思わず息をのみました。観客からの押し寄せるような期待感、それを受け止める役者の高揚感が、芸にこだわる役者の業につながるような気がしました。一方で、年齢と病気で容色が衰えた顔、傘を取るしわだらけの手、白粉でも隠せない変色した足などをカメラは全く容赦なく映し出します。撮影監督は、なんとソフィアン・エル・ファニと言う外国人の方で、びっくりしました。役者では、吉沢亮、横浜流星の二人の役作りが素晴らしかったです。脇を固める渡辺謙、田中泯も業を感じさせる演技でした。
友情 努力 血統
予告見て気になっていたけど3時間の上映時間に中々行く気になれなかったけどジワジワとクチコミの広まりで評価がかなり高く余計に気になったので見に行ってきました
3時間もあったけどあっという間に感じたし、舞台のシーンは音が映画館じゃないと迫力出ないなーと思いました これ後で配信で見ても感動は薄れちゃうかも・・
ネットフリックスとかの配信ドラマで数話分作れそうな濃さというか人生でしたね
結構ストーリーはジャンプっぽくてわかりやすくて良かったです
けど・・・主人公の転落からの復活がはえーなと(笑)
人生すべてをささげても結局血統かーい!なら悪魔に魂売ってでも突き進まないといけないってのか
吉沢亮 横浜流星二人ともかっこいいー 白塗りの時はどっちがどっちかあんま分からない・・ けど生い立ちとかちょこちょこ対比になっているのもよかった
説明シーンがそんなにないのも良かった セリフもそんなに多くはないんだけど一つ一つがかみしめて伝わってくる感じでしたな
出ている役者みんなよかった ドキュメンタリー見てるみたいでした
歌舞伎とかチンプンカンプンでしたが見てなんとなくわかるのでそこらへんは大丈夫かも
これどこら辺がPG12に引っかかったのか ちょっとエロイところ? そこらへんはよくわからんでした
ぜひ映画館で!
期待しすぎたかな
演技は凄かった
見たことの無い景色
歌舞伎役者さんの女形
吉沢亮と横浜流星
この2人の綺麗な演技(表情や所作、もちろん踊りも含めて)を期待して観に行きました。
それはもう期待を上回るものでした!
本物の動きを私なんかが知ってる訳ではありませんが、
相当の努力をされて練習したのでしょうね。
息もピッタリ。
そして何より、
2人の男の友情物語が素晴らしく、非常に感動しました。
「国宝」となった時のインタビュアーが言ったあの言葉
順風満帆とは!
作者さんのマスコミへの皮肉なのか?
流石に伝統芸能突き詰めるには、
才能だけでもダメだし血だけでもダメなんじゃないですかね……
演目の中で何度か、流星くんもお亮様も本当にうっとりする艶やかな表情されていました。
あれをまた大きなスクリーンで観たーい🥰
余韻に浸るつもり無くてもついつい考えてる。
そんな作品に出会う事が出来て嬉しく思う。
このループは何回あっても良いもんですね〜!
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二回目
万菊さんの最期、
【国宝】なのに天涯孤独な身だったのかしら?
だから、喜久雄の事が他人事と思えない感じで
何かといつも気にかけてたのかしら?
万菊さんが復帰した俊介に教えてる時、偵察に来た喜久雄を見付けて、俊介に言ってるフリして、
歌舞伎が憎いのでしょう?それでも踊るのが役者
みたいな感じの言葉掛けてて、
彼の美しさを誰よりも認めた上での
要所要所の厳しい一言が常に考えさせられました。
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3回目
泣いた〜!
いろいろ泣いた。
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4回目 【2025.8.8】
やーっと!ようやく観に行けた!
曜日関係無くいっつも混んでて……
『二人道成寺』の踊りが、可愛らしい🙈❤️🔥
しゃがんですり足移動、つま先パタパタ、
タンバリン(みたいなの)シャンシャンしてニコ
最高👍
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6回目 【2025.8.28】
日比谷TOHOスクリーン1
いい塩梅の席で観れた!良かった〜
もはや田中泯こそ国宝!そして「徳ちゃん」が歌うますぎ!
素晴らしくて、書きたいことがあり過ぎる。
鑑賞してからかなり経ってしまった。
まず、原作を読んだ時からこれは是非李監督に映像化してほしい!と思っていた。
ついに李監督により映画になることが発表され、喜久雄と俊介が吉沢亮と横浜流星だと知った時、もうこれほどぴったりのキャスティングは無いと思い、出来上がる映画の素晴らしさを思うと興奮で身震いするほどだった。追加でキャストが発表されるたび、音楽が原摩利彦で主題歌では井口理が歌うと発表された時、期待と興奮は高まるばかりであった。
そして待ちに待った上映。
素晴らしかった。私が原作を読んで思い描いていた世界がそのまま映し出されていた。
「そのまま」というのが本当に驚きで、ある意味「予想以上」より凄いことだと思うのだ。文字だけから私個人が思い描いた世界と、李監督が思い描いた世界が同じであったということ。その吉田修一氏の描写力!そしてそれを具現化する李監督の力量!それに応える俳優陣の熱意!
吉沢亮と横浜流星の素晴らしさについては多くの人が語っているのでもはや私が書くことは無いほどだが、敢えて一つ書くならば、「W主演」としても良かった!それくらい横浜流星の役は重要で出演時間も多い。が、世に出る名前の多さは当然ながら主演の吉沢亮が圧倒的。「これが二番手というものか!」と芸能界の厳しさを知らしめられた気分。
田中泯、もはや彼こそ「国宝」では!?歌舞伎のシーンはもちろん、そうでないシーンも役への入り込み方が尋常ではない。80歳であそこまで魂を込められるとは。普通の80歳は台詞を覚えるのもやっとでは?そもそも彼はダンサーだったはずなのに!ダンサーとしてはもちろん、俳優として表現者として物凄い高みに来てしまった。
また、この作品の実質3分の1ほどを占めている少年期を演じた子たちが本当に素晴らしかった。
黒川想矢、一体あの若さでどれほどの感性が育っているのか。どこまで計算でどこから本能なのか。彼にとっての演技とはなんなのか。余りにも上手く、自然で、しかし熱を秘めている。これからどのように変わっていくのかまったく予想ができない。でも物凄く魅力がある。
越山敬達、黒川想矢と渡り合わねばならないというプレッシャーはいかほどであったろうか。けれども彼に負けず劣らず。地に足のついたしっかりした演技力でしっかり彼と対等に向き合っていた。
そして下川恭平。舞台挨拶にも出ずこの映画の記事で取り上げられることはほとんどないが、原作ではかなり重要な役割でずっと喜久雄に寄り添っている徳次役。映画では少年期の黒川想矢との歌舞伎とその直後、その他2シーン程度なのだが短い出演時間なのにとても存在感があり印象に残る。「いったいどんな子なのだろう」と調べたら、なんと歌手デビューしているではないか!しかも上手い!演じている時とは異なる、澄んでよく響く声。曲も自分で作っており、テクニカルではないがありきたりな退屈さは無く素直に心に入ってくる。なんと吉沢亮主演の「ぼくが生きてる、ふたつの世界」のテーマソングも歌っているとのこと。これは思いがけないダークホースを発見した気分。これからも注目したい。
それにしてもこのレビューの「印象」の顔アイコン、このような映画を表すのにふさわしいのが無くて困る。
観る目がないのか、そこまでいいのか
大評判ということで出掛けた
3時間近い作品だが、確かにそう長くは感じないから、いい映画だったんだと思う
ストーリー的には、二人の男の友情とライバル、挫折と復活という、まぁ、よくあると言えばよくある内容
とはいえ、このよくある内容を破綻なくしっかり描いているので、これもまたいい映画だったとは言える
極道だったことが、ごく僅かしか影響してないとかは、若干違和感はあるが、役の性格形成に影響してるんだということなら、納得できないわけじゃない
何人かの女性たちの描き方が中途半端かなあ、あの女性は結局どうなったんだろうみたいな印象もあるが、敢えて言えばということかな
歌舞伎の世界でも、さすがにそんなことは起きないんじゃないかと思うが、絶対有り得ないとも言いにくい、起きないと思うが
主演二人の俳優も熱演だが、なんと言っても、田中泯が凄い、おそらく歌右衛門がモデルになっているんだろうが、まさに歌右衛門がそこにいるという感覚
さて、この映画がなぜめっちゃ高く評価されているのか
先に述べた二人を含めて、歌舞伎の凄さを表現しているか、ということなんだろうか
もしも、そうなら、月に少なくとも2回、3回は歌舞伎を見物している私にとって、いささか今さらではあった
さらにいえば、歌舞伎はこんなもんじゃない、もっと凄いとも、思うが
歌舞伎をあまり観たことのない方にとって歌舞伎の凄さが少しでも伝わったのであればよかったなと思っている
モデルがいるのかな
圧巻の歌舞伎シーン
3時間の歌舞伎大河ドラマ
歌舞伎は母を連れ年一回観に行く程度のにわかですが、歌舞伎というのは世襲制の家業のため、その分甘さを指摘されないよう芸を徹底して磨くことにこだわり続けていく伝統芸能だと思っている。
一方で歌舞伎を支えている古くからのお客さんの中には、芸そのものよりも、3才で初舞台を踏んだあの◯◯屋の可愛い男の子が何度か世襲し名跡を継ぎ立派な役者になり、その子供がまた成長していくというのを親戚のおばさんさながら見守ることに生きがいを感じているという人もたくさんいる。(昔の人気コンテンツだった「五つ子ちゃん」とか「ビッグダディ」とか最近のオーディション番組みたいに)
歌舞伎役者が子供が小さいうちからメディアに出すのは、重要な役割としてそう言う効果を狙っているためだと思う。
そう言うことも含め、もし部屋子さんが主役を演じたり家を継いだりすることがあれは、関係者だけでなく、お客さんからも批判されることが考えられるため、事前に養子縁組して伝統だけでなく体裁を守るのかなと思ってる。
本作は長崎の極道の家に生まれた喜久雄が歌舞伎役者に引き取られ、跡取りの俊介と切磋琢磨し女方として(人間)国宝になるまでの成長譚だが、養子・女方・人間国宝とくれば坂東玉三郎がモデルなんだろうと思うが、ドラマティックで波瀾万丈のストーリーは完全なるフィクション。
背中にミミズクの和彫を背負った天性の才能をもつ女方を当て書きしたかのように役者バカと評判の吉沢亮が鬼気迫る迫力で熱演し、ライバルの俊介を横浜流星が憂いと弱さで人間臭く演じており、2人の美しい役者が見えない絆や縁のようなものをうまく感じさせながら魅せる演技は感動を誘う。
田中泯の白粉と女喋りはあまりに似合わなさすぎて少しおかしかったw。
珍しく初日に鑑賞したのであまり多く書き込むことは控えるが、3時間の長尺を感じさせないほど没頭して観ることができるオススメの映画です。
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