劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全1619件中、41~60件目を表示

3.5長さを感じさせない力作

2025年6月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

癒される

長崎のヤクザの家に生まれた喜久雄は15歳の時に新年会を襲われた抗争で組長の父を亡くし、組も解散し、天涯孤独となってしまった。その宴会で喜久雄の踊りを観て才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は抗争の1年後、彼を引き取り、喜久雄は歌舞伎の世界へ身を置くことになった。喜久雄は半二郎の息子・俊介と同級生で、兄弟のように育てられ、親友として、ライバルとして互いに高めあい、芸に青春を捧げていった。そんなある日、交通事故で入院した半二郎が自分の代役に息子の俊介ではなく喜久雄を指名した。その舞台を見事に演じてた喜久雄を客席で観ていた俊介はその場を逃げ出してしまった。その後の2人はどうなる、という話。

まず、新年会にあんなに簡単に親分の所まで押し入られちゃいかんだろ、とは思ったが、刺青の歌舞伎役者というストーリーは面白かった。
舞台や衣装など美術は素晴らしかった。予算使ってるなぁ、と感じた。
歌舞伎って大阪にもあったんだと知れたし、曾根崎心中の中でお初の右足への頬擦りシーンは印象に残った。
喜久雄役の吉沢亮、俊介役の横浜流星とも歌舞伎の演技が素晴らしく、見入ってしまった。半二郎役の渡辺謙、半二郎の妻・幸子役の寺島しのぶもさすがだったし、喜久雄の元恋人で俊介の妻になる春江役の高畑充希は演技は良かったけど、歌も踊りも披露できず、なんかもったいない感じ。
見上愛も出てたし、森七菜は変わらず可愛かった。

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りあの

5.0「二度見」の畳み掛けでのめり込ませてくれる仕掛け。 三時間の幕の凄み。 そして李相日。

2025年6月28日
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曽根崎心中「天満屋の段」。
縁の下の徳兵衛とお初、
恥ずかしいけれど泣いてしまった。

糖尿病での下肢の壊死だ。
苦楽を共にしてきた俊坊の「こんなになってしまった右足」。
もうじき切断しなくてはならない俊坊のその足を掻き抱き、喜久雄が宿敵の足に、万感を込めて頰ずりするあの場面・・
もうダメだった。もう鼻水で、
前の席の背もたれにしがみついて泣いた。

・・・・・・・・・・・・・

【“生体間移植”の引き起こすもの】

◆チェニジア系フランス人が伝統芸能の舞台に鮮やかなカメラを繰り、
◆男が女を演じる異光景だ。

◆さらに歌舞伎役者ではない門外漢の彼らがその役を請けて立つのだが、
◆その二人は同年でありながら「孤児の部屋子」と「梨園の御曹司」という関係。
― それら、十重二十重に、「異る性別」と「異民族・異文化」と「異業種」が入り乱れての、この檜舞台への挑戦だ。

才能ゆえの喜久雄の抜擢が、名門の血の名跡に打ち負かされてしまう残酷さが、紛れもない吉田修一。
この沢山の歪みとイレギュラーさがあってこそ、
明らかにされて成し得る世界が有るのだ。

◆加えてもう一つ特筆すべき一大事があると僕は見る、
女形が=つまり「男が女を演じてはるかに女を際立たせる」ように
朝鮮人の監督がこれを撮ってはるかに日本を際立たせる事件がここには起こった事だ。

つまり
日本の「国宝」を撮ったのが在日朝鮮人であるがゆえの、光の当たり方が本当に大きい。

李相日が監督である事。
4世5世の時代を異国=日本で生きる彼らである現在。
自らの「名前」と「言葉」と「家」をつなぐ たゆまぬ努力は
物心ついてからの、ずっと彼らの一日たりとも忘れられない闘いだ。
日々、文化の継承と、文化が廃れていく土壇場の双方を自分で意識して見ざるを得ない寄留の民。そこをこそ立て直して生きなくてはならない在日であるがゆえに
「滅び廃れゆく危機にある日本の歌舞伎の世界」をば、「がっつりとサポートし得る特殊な立場に」彼は在る。

「血」によって差別され、
「血」が分断(ワ)かつ喜久雄と俊介の無惨を李相日は体験している。

しかし日本人吉田修一がつけたこの難儀な原題を、監督は改題せずにそのまま使った。何故だろう。

「君らの国宝をたいせつにしなよ」と監督から突きつけられた挑戦状であり
また、中垣を越えての圧倒的恋文でもあったと思うのだ。

・・・・・・・・・・・・・

近松の「曽根崎心中」が2回、
「娘道成寺」が2回、
そして
「鷺娘」が2回だ。
同じ演目を2回ずつ繰り返して見せてくれるこの映画の構造は、歌舞伎初心者への絶弾の配慮。
「もはや知っている演目」で、鑑賞者たちは1度目が伏線の契機であり、後半の2度目が伏線回収の、涙の大山場になる姿を目撃出来るからだ。

実は原作では「曽根崎心中」は1回のみ。二人の最期の共演は別演目になっている。
そこを監督は敢えてもう一度「曽根崎心中」を持ってくる改変によって原作を超えた。
ヒットにはちゃんと理由がある。

・・・・・・・・・・・・・

吉沢亮は剣道を、
横浜流星は空手をやっていたそうだ。
素地あっての本作。
この撮影のために「一年半」の血反吐を吐くような稽古を経てきたのだと。
ああ、そうだったか、
そうだろう。

僕は「その時」「その同じ一年半」を、どんなふうに過ごしていたのだったか・・
自省と激しい悔悟まで起こる

迫真の「国宝」だった。

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きりん

4.0この位

2025年6月7日
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興奮

淡々としないと、エンディングも打ち込み入りの曲にしないと、イマの観客には受け入れられないかも。骨太アップデートって所か。
探していた景色が、国宝受賞後観られた(そういう解釈と思いますが)ってのはちょっと複雑。
残念だったのは、森七菜さん色気出て来たなぁと思ってたのにすぐ退場。流星くんは白塗りでも分かってしまう、歌舞伎役者ってそういう部分もあるのかも。なんかあったらドサ回りって・・そんなに貯金無いのか、ああ借金の話出てたな・・。

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トミー

5.0国宝級の映画

2025年6月8日
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しばらく余韻に浸っていたい!
だけどエンドクレジットが意外と短くて、もう2分くらい長くても良かったのに…なんて思うくらい良質な作品でした。

よくよく考えたら、歌舞伎の世界という世間一般の中では限定的で狭い世界の話なのに、受け取った世界観はとても深くて広くて奥行きのあるものでした。
たぶんそれは人間の生み出す〝虚構〟フィクション(※)の力をまざまざと見せつけられるから。
※ユヴァル・ノア・ハラリさんの『サピエンス全史』などの著作で目から鱗の考察を知ることができます。ホモ・サピエンスがネアンデルタールやその他同時代の異種人類との決定的な違いとして、虚構や共同主観を作り出す力があることにより、いかに地球の支配者になったのか。極めて説得力ある説明でしかもめちゃくちゃ面白く学ぶことができます。

何百人という観客が、役者が演じる人物の心情を同じ空間で同時に体験させられる。
そこには芸術として磨き上げられてきた洗練、それを守り抜いてきた血統への信頼、役者たちの稽古の積み重ねによる圧倒的な臨場感が存在する。それらが舞台の上での虚構の物語であるにも関わらず、見るもの・聴くものに対して現実的な情動の揺らぎを体感させる。

トップアスリートや有名なアーチストのパフォーマンスを見ることで、勇気や希望をもらえることがあるのも、きっと虚構を生み出す想像力の賜物なのだと思う。イチローや大谷選手ほどの才能は無くても、同じような努力が出来れば今よりは高いレベルの舞台で活躍できるかもしれない。だから頑張ろうと思うことができるし、結果的に望んだような活躍が出来なかったとしても、虚構を現実に変えていく道筋みたいなものをそれぞれの感性が掴み取っていく。未来へのレールはそこで掴んだ自分の感覚でしか描けない。

夢(虚構)を夢のままで終わらせてしまう人のほうが多いけれど、悪魔に魂を売ってしまうほどの狂気で手に入れた現実は、時には至高のもの=国宝となって、次の虚構に魅せられる者たちを育てていく。
虚構を現実にしようともがく人の繋がりが伝統を作っていくということなのかも知れない。

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グレシャムの法則

1.5映画として、成り立っていない

2025年8月2日
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最近になく、評価が高く、今もまだ混んでいる映画は、万障繰り合わせてでも観に行かなくては!と思い、やっと観に行けた。
この配役で女形?と思ったけど、短期間にこれだけの事をを成し遂げた、主役の二人の演技力と半端ない努力は本当に素晴らしい👏
また、歌舞伎の舞台や衣装の美しさやそこに乗せてきた音楽も良かったと思う。
でも、ストーリーがおざなり過ぎて。全然、感情移入できなかった。
最初のヤクザの抗争とか、刺青しちゃう所とか。結構長かったから、いつか複線回収するのかと思ったけど、ほとんど無い。
原作読んだら、分かるのかもしれないけど、それじゃ3時間の映画として成り立ってないでしょ?
私はもっと喜久雄の人生と苦悩を観たかった。
私には吉沢君と横浜君が女形をやってるとしか見えなかったんだよね。
原作を読んで分かる物語。役者の演技力や努力が想像できてしまう映画って。私は映画として認められない。

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くいかま

4.0ともかく規格外れの作品であることは間違いない

2025年6月6日
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原作は朝日新聞掲載時に毎日楽しみにして読んでいた。吉田修一に他に芸道を素材とした小説はないのでは?上方歌舞伎の御曹司と部屋子が主要登場人物であることも珍しく、話の方向がどこに向かっていくのか全く予想できずワクワクさせてくれた。毎日、新しい世界に接することができる、珍奇で、でも美しい箱庭を覗き込んでいるような印象を受けたのを覚えている。
さて、本作でこの吉田修一の大長編はほぼ完璧に映画化された。いくつかの点で規格外れと思われる作品なので挙げておく。まず、なんといっても、歌舞伎役者を取り上げた作品であり、それも踊り中心の女形が主役でありながら、歌舞伎役者でない一般の俳優が演じているところ。そして歌舞伎の暗部である、やくざ者との付き合いであるとか花柳界の女性の扱いであるとかにやや踏み込んでいること、そして興行サイド、松竹がモデルである会社との持ちつ持たれつの関係も描かれている。(制作、配給が東宝であることは興味深い)
ただ後者の方は、時間の制約もあるし、自主規制などの兼ね合いもあるのだろうがやや中途半端に終わっている。喜久雄の原点となる長崎時代のエピソードはもう少し尺を使って掘り下げて欲しかったし、喜久雄が興行師として生涯つきあうことになる竹野(映画では三浦貴大が演じる)についても二人の出会いが原作通りであるだけにもう少し踏み込んで描いて欲しかったとは感じた。
恐らく、映画だけ観た人は、お坊ちゃんでわかりやすい俊介に比べれば、喜久雄の人となりは最後、国宝になるところまで観てもよく分からなかったのでないか。でもこれは原作でも同じであって巨大な人物というのは外からは掴みづらいといった価値観で原作も描かれているようだ。
映画ではなんといっても規格外れなのは喜久雄と俊介の「半々コンビ」の共演であろう。特に最後の共演となる「曽根崎心中」の場面は凄まじい。これ一つ見届けるだけでも3時間を費やす価値はある。

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あんちゃん

4.5素晴らしかった

2025年7月28日
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原作は吉田修一の同名小説。
昨年の映画化発表直後に読み、公開が楽しみだった。自分の周囲でも評判が良く、公開から10日以上経過した本日は、予想通りパンフ完売😵…てな状況。

長崎の極道の家に生まれ育った喜久雄が、歌舞伎役者として生き、人間国宝になるまでの物語。
二人の役者がとても素晴らしかった。女形だから映える話かもしれない。
友達であり、ライバルでもある二人。華やかな舞台の裏の苦悩。相手を認めながら己の力に苦しむ俊介と、三代目半二郎を襲名しながらも血筋に適わぬ喜久雄。沈んではまた浮上する二人の対比が見事だった。

そして、花井半二郎が喜久雄を見込んだのと同じように、多くの観客が吉沢亮という俳優に魅せられたと思う。

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ふわり

3時間苦痛でした

2025年6月12日
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終始ピントがずれているようなもどかしい思いでおりました。
描きたいことは大変よく分かるのですが、期待が大き過ぎたのかもしれません。
原作を読んでみようと思います。
私には到底100年に1度の傑作とは思えませんでした。絶賛の中すみません

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nomnom

4.5ちょっと震えた

2025年6月6日
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すべてを芸に捧げた歌舞伎役者たちの生き様にちょっと震えました。

サラブレッドの俊介は芸の才能を、喜久雄は地位を、相手が持っていて自分には足りないものをお互いに欲します。

人間国宝の万菊さん(田中泯さん)が怖いんですよね…お化粧して白いお顔だから余計に。観てるこっちの背筋まで伸びて鋭利な刺激を与えてくれました。

そして、横浜流星の女形も素晴らしかったけど吉沢亮には言葉にならない程の表現力があると改めて感じました。3時間ずっと没頭‼︎ ブラボ-!!

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Yum

4.5日本だからこそ出来た表現

2025年7月23日
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知的

驚く

斬新

予告や前評判から興味が沸いたので、7月の3連休に観てきました。

歌舞伎役者を続ける大変さが濃厚に描かれている物語に驚きました。上映時間が3時間近くあるにも関わらず、全く眠くならずに最後まで夢中になれました。

主人公の喜久雄は歌舞伎に人生を捧げますが、厳しい修行が毎日続いて自由が制限されるストレスフルな環境から「やっぱり役者の現実は厳しいな……」と痛感しました。

一緒に行った母の話によると、歌舞伎とご縁のある家系に生まれると、幼少期からずっと稽古を続けなくてはならないとのことで、俊介の描写ではそれが強く表れていました。

舞台のシーンも圧巻の一言で、役者の繊細な演技と古典的な演奏は、歌舞伎の歴史が深い日本だからこそ出来た表現のように感じました。

最近観た邦画では間違いなく上位に入るレベルで素晴らしかったです。大ヒットに納得がいく出来栄えで、映画館で観れて本当によかったです。

それと、いつかは実際の歌舞伎も見に行きたいと思うようになりました。

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Ken@

5.0濃密な歌舞伎界が観れました。

2025年6月14日
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興奮

幸せ

ドキドキ

他の方も仰っていましたが時間を感じない程、濃密な主役二人の魂のぶつかり合いな映画でした‼︎持つ者、持たざる者の執念にも似た歌舞伎に対する熱量が凄くて歌舞伎のドキュメンタリーを観ているのではないかと錯覚してしまう程。エンドロールの最後まで全ての方々が素晴らしかったです。世界中に観て欲しい作品です‼︎

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映画LOVE

5.0心揺さぶられる大傑作!

2025年6月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

原作未読。

ここまで完璧だと何書けばいいのか困りますね。脚本、演技、演出、テンポ、音楽、衣装、舞台セット、照明に至るまで全てが最高でした。まさに至福の175分。……え、そんなに長かった?体感2時間くらいでした。

なんと言っても吉沢、横浜両氏の演技に尽きるのではないでしょうか。歌舞伎役者の挫折、葛藤、苦悩を見事に体現しており、スクリーンに釘付けにされました。個人的には横浜流星がちょっと凄すぎてなんかヤバかった(語彙力…)。歌舞伎は全く観たことないのですが、横浜が舞台上で演じるシーンはどれも美しく、感情豊かで、時に可愛らしく、時に鬼気迫るほどの迫力で、どれも心に深く刻まれました。もちろん!吉沢も凄かったです!

序盤からの意外な展開に驚きましたが、歌舞伎の華やかな表舞台と、芸と世襲が入り混じる複雑な裏の顔をテンポよく見せていくので、全く飽きることなく観れました。吉沢、横浜以外の俳優陣も素晴らしかったですしね。寺島しのぶ演じる母の複雑な心境は見てて苦しくなります。あ、「横浜、吉沢」の順の方がいいのかな?俊介くん?😁

音楽は原摩利彦。この方の音楽は初めて聴きましたが、主題歌含め本当に素晴らしかったです。歌舞伎の舞台では実際には流れないであろう音楽が流れるわけですが、そこは非常に映画的というか、エンターテイメント作品における音楽の役割を最大限に活かせていたのではないでしょうか。

歌舞伎に精通する方が本作を観てどう感じたかも気になるところですが、映画というエンターテイメント作品としてはこれ以上無いほどの完璧な作品。エンドロールが流れ、溢れる涙と共に深い余韻に浸る…。本当に素晴らしい作品でした!

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吹雪まんじゅう

4.5でも、それでいいの

2025年6月14日
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興奮

歌舞伎は歌舞伎座で1回、秩父郡小鹿野町で小鹿野歌舞伎を1回観ただけで知識は皆無です。格式が高く高尚な芸能を映画チケット代で鑑賞できて、とても贅沢な時間を過ごせました。

何かに取り憑かれてしまった人達。
本作ではそれを歌舞伎が象徴していましたが、作家、映画監督、画家、俳優など全ての表現者に当てはまることですよね。私達が表現者に魅了されてしまうのは、彼らの仕草、顔、声、セリフ、カメラが彼らの内面を写しだしているからだと思います。たくさん考えていることがある。たくさん表現したいことがある。

その複雑な内面を凝縮して表すのは凄く難しい。それを絞り出せるのは選ばれた一握りの人間だけです。その一握りの人間の内面に触れたくて、私達はわざわざ劇場にまで足を運ぶし、音楽を聴いたり、本を読むのです。

全てを犠牲にしても表現のためなら「でも、それでいいの」“美”を極めた人間が“美”のない世界で安心して過ごしている。才能に恵まれ努力しつくした先にある“美”はこんなにも恐ろしいものなのか。

喜久ちゃんや俊坊、万菊さんを観ていたら、ダーレン・アロノフスキー監督の“レスラー”を思い出してしまいますね。

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ミカ

4.0舞台としては満点

2025年6月8日
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でも個々の人間関係にあまり愛を感じなかった
吉沢亮さんやはり正しい人に見えて泥水を飲んだとは思えない まぁちょっとした事件さえも光で隠せたような⁈

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たん

4.5美しく残酷な世界

2025年6月8日
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これはなかなか凄い物語。
歌舞伎なんて観たことも無い、女役を男がするお芝居ってくらいしか知らない。
でものめり込んでしまった。才能の喜久雄、血筋の俊介、ライバルとなる2人の生きざまが見事に描かれている。

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あらじん

2.0美しいが、表面的で退屈な作品

2025年7月5日
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映像は大変美しく、この映画に関わる俳優陣やスタッフの方々が心血を注いで撮影に挑んだであろう情熱は伝わってきました。
が、その熱意は表明的な映像美に終始するのみで、映画としては退屈でした。

熱量の感じられる俳優陣の演技には特に不満もありませんが、脚本が悪いのか監督の力量か、単に時系列に筋を追うだけで、そこに至るまでの人物の心情が描かれていない為に登場人物に全く共感、感情移入できず、ストーリーもご都合主義な予定調和。
子役時代の前半はまだ新鮮味を楽しめましたが、後半すっかり飽きてしまい退屈で退屈で、早く終わってくれ〜としか思えませんでした。

私は感動症なので心の琴線に触れる映画はどんな小作品でも泣いてしまうのが常ですが、こちらは映画として『一見豪華で綺麗だが、内容は人の心が描かれていない表面的な作品』と感じられてしまい、鑑賞後は時間を無駄にした徒労に胸のモヤモヤと苛立ちを感じながら映画館を後にする事になりました。
映像面であそこまで美しく作り込んでいながら勿体無い作品だとも思います。

非常に多くの方々による大絶賛のレビューを読み、人の感じ方は本当に人それぞれである事を改めて実感致しました。
お好きな方には申し訳ありませんが、私の正直な感想です。

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mi i

1.5だから?

2025年7月1日
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お二人の研鑽の跡は大変よく分かるんですが、それって見えてしまったら駄目なのでは?
お稽古に1年半かけた、ということらしいですが、でもそこまで。歌舞伎役者をなめてはいけません。

きっと歌舞伎の裏側の景色や歌舞伎役者の壮絶な営みを描きたかったのでしょうが、それって本物の歌舞伎をNHKがドキュメンタリーで撮影したほうがリアルで良かったのでは?と。
それを誇張して表現しているだけの映像で、薄っぺらい。

ストーリーは。。。凡庸です。次の展開が手に取るようにわかってしまい嬉しいような悲しいような。
途中で(暗い中で)腕時計をみて「あぁあと一時間もあるのか」と思いました。

正直3時間が長かったです。

絶賛されてる方、とぅいまてん。

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bluevelvety

5.0「順風満帆」

Mさん
2025年9月2日
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この映画で一番心に残った言葉は、この「順風満帆」。
映画を通じて思い浮かべていた言葉は「覚悟」。覚悟という言葉が、そのまま出たかどうかは忘れましたが、田中さん扮する国宝が、脇にいる主人公にそれとはなしに役者の覚悟を説いたシーンがありましたね。
この映画全体を通して、プロの集団が自分の仕事に誇りを持って作っていたのが伝わってきました。多分、この映画を作るに当たって、みなさん、それなりの「覚悟」で臨まれていたのでしょう。
若い役者さん達の老けメイクが違和感があったのだけが残念と言えば残念ですが、それ以外すべて素晴らしく、この映画が評判になっているのがよくわかりました。
本当の人間国宝の人にこの映画の感想を聞いてみたいと思いました。

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M

4.5それでも長いな、、、

2025年6月7日
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興奮

幸せ

3時間は長いな、、、前半はいいペースで進んでいき、このまま最後までみられるのかと思ったけど、私の集中力か膀胱に問題があるのか、後半は少し中だるみしてるかな。
3時間の映画は途中で休憩入れて欲しいね。まじで。

それでも、2人の演技や演出はやっぱりすごい。全体的には満点です。観てよかった。
何となく、吉沢亮と横浜流星は逆の役だと思い込んでいましたが、終わってみれば納得でした。

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だるまん

4.5⭐︎4.8 / 5.0

2025年6月7日
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鑑賞方法:映画館

6月6日(金) @映画館
国宝
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「芸があるやないか!」それでしか生きられない者達の覚悟に魂が震える🥹演じきった吉沢&流星くんに感服👏ぜひ劇場で🎦!
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まー。
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