劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全1621件中、241~260件目を表示

4.5鑑賞動機:この座組10割

2025年6月6日
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鑑賞方法:映画館

なんかもう、とてつもなくすごかった。

2025/6/7追記というかここからどうやって言語化するか。
歌舞伎の知識が1mmくらいしかないので、公式ページ内で演目の予習しておいたのが正解だった。それだけでわかんなくてもわかるような気になったし、歌舞伎の場面で引き込まれる度合いが全然違う。中でも『曾根崎心中』は圧巻。1度目は舞台上と舞台外を二重写にするかのような使い方だし、2度目はお話と現実をより直接的に二重写しにしていて、感情を揺さぶられ続けた。
ストーリー自体も毀誉褒貶激しくて、鑑賞中に何回「!」となって前のめりになったことか。 2人の愛憎絡み合った関係は演技と真意が混ざり合っているように見えて、複雑なのだけれど、目を逸らさず観続けるしかなかった。3時間近いけど、それでも前半の濃密さに比べると、後半は駆け足に感じた。でもあのペースで最後までやったらこちらの身が持たないから、結果的によかったのかも。

吉沢亮と横浜流星は…あなたたち悪魔と取引したでしょ?  絶対したでしょ。そうでもしないと、おかしいでしょ、あんなにできないでしょ。

『さらば我が愛 覇王別姫』は大好きな映画だが、私は違うと思う。

あそこで「順風満帆」という言葉を使うことで、逆に波瀾万丈で苛烈な人生だったことを際立たせる感覚が素晴らしい。

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なお

4.0映像が目に焼き付いた

2025年6月6日
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鑑賞方法:映画館

久し振りに、初日に大きめのスクリーンを選んだ。
正解だったと思う。
舞踊シーンをあそこまでキッチリ撮っているとは思わなかった。
吉沢さんも横浜さんも、その子役時代の2人もさぞかし大変だっただろう。
鑑賞前は、レスリー・チャンの「さらば、わが愛」をイメージしていたが反省。ちゃんと観に行って良かった。
役者2人に関わった女性たちの愛憎の描き方が、チョット薄めの気もしたが、吉沢・横浜の両氏の熱演はそれを忘れさせてくれるものでした。
興行主の息子役の三浦貴大も印象に残った。
家に帰ってからも、2人の女形の綺麗な顔、自信に満ちた顔、涙で汚れた顔等などが、瞼の裏に焼き付いている。

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春篁

5.0タイトルなし

2025年6月6日
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鑑賞方法:映画館

 結構入ってた。大島さんの絶賛するほどではないけど、歌舞伎がよかった。歌舞伎のような伝統的芸能を裏側から見せたのはすごい。
 雪の景色は、死んだ父親の大舞台だ。でも父に何で逃げない必要があったのかとか、いまいちよく分からない。あと、永瀬は少し若くて、もっと貫録ある人がよかった。
 渡辺は二人道成寺を袖で見守る不安そうな表情が良かった。連獅子はきれが悪いし。父というより、母的ポジション。
 歌舞伎で血より才能のある人に継がせるのはありえないそうだし、しかも彫り物があるので、間違いなくフィクションなのだけど、歌舞伎界の非情さもちゃんと描かれている。
 返り咲けたのは、3代目ができて、その後見人としてだったのではと思えば、高畑はそこまで計算して主人公を助けたのかとまでうがった見方も。
 2人の道成寺の再現はもとより、曽根崎の反復。演劇そのものが上演という反復なのだけど、そしておそらく現実にもあるあるなのだろうけれど、感慨深い。すでに片方しか残っていない足を見せるためにこの設定にしたのかと思うほど、劇的な仕掛け。その足もすでに指先は黒ずんでいる。
 横浜流星もとても目の涼しいイケメンで、2人主演の女形歌舞伎というだけで、もうこの作品は十分豪華なのだけど。
 田中泯は、セリフの意地悪な感じと佇まいだけで様になる。何を考えてたのかよく分からないけど。
 吉沢くんは顔が端正な点にポイントがあるので、子役の子は演技力はあるけど、この点ではミスキャスト。女性としての色気はあったけれど。
 吉沢くんという人は、顔が端正すぎて、その外見に比して演技は下手なのではと思われてきたゆえ、それをバネにしてきた人。まさにこの映画の初期設定。その吉沢くんの努力とこの映画が重なる。
 女形歌舞伎の表情は見事。
 流星くんの曽根崎も良かった。
 歌舞伎は、すでに見せ場が定型化されているだけに、話が分からなくても鑑賞できる点もこの映画の成功の理由。
 運命に翻弄され、不条理を身体に受けるのが名俳優の定めなので、どうしても受動的になりがちなのだけれど、吉沢くんにはさっきの要素があるだけに余計に受動的ポジションで、それは女形というポジションと重なった。名キャスティングだった。

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Emiri

5.0見応えあり。

2025年6月6日
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鑑賞方法:映画館

普段見られない舞台裏、映像美、衣装...映画で見る意味合いを強く感じる作品。
お金、時間、労力、様々なものを絞り出し、作りきった感があり、見応えがありました。
筋書きも良し。
横浜流星が血筋はあるけど才能は...みたいな役柄でしたが、体幹はきちんとしているし、女形としての才能は実質的には彼の方があるように感じてしまった。
初代の(?)国宝の、不気味な演技に引き込まれました。

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amane

4.0得体の知れない尊いモノ

2025年6月6日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーはあの「さらば我が愛 覇王別姫」映画の日本版みたいにも取れるけど、芸の到達の描き方は断然こちらの方が素晴らしい!芸の頂点みたいなものを取り上げる映画って外国にもあるけど、これに関しては日本が1番上手だなぁと思う。
“得体の知れない尊いモノ”に対するリスペクト文化は神道から来ているのかしらね。

それにつけても 田中 泯の怪物具合よ。流石過ぎる。

さて、玉三郎さんの動画を見に行こうっと

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ジャム太

4.5最高傑作

2025年6月6日
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まるで覇王別姫さらば我が愛の
レスリーチャンの如き
国宝の様な作品

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トムヤムくん

5.0芸ロードまっしぐら!いや、寄り道いっぱい?

2025年8月12日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

ドキドキ

歌舞伎の裏側が覗けて、
ラッキ〜〜、ウッキ〜〜

その他見ていて思ったエトセトラ。

以下

ネタバレ

注意

です

!!

◯やくざ組長の息子が歌舞伎へ進出が斬新!

◯今後、新しい感覚で極道の世界を捉えた・描いたニュー仁侠映画が生まれてほしぃ

◯組の新年会でのミニ歌舞伎シーンや若い時の稽古シーンがすごく良かったです、引き込まれたぁ〜

◯めっちゃ厳しい稽古。
それでも楽しいと取り組む喜久雄。

現代の若者は、あのシーンを歌舞伎だから当たり前と受け取るのか。映画だから大袈裟でしょと納得するのか。

ひと昔前の現実はもっと厳しかったのではないでしょうか。

ひと昔前、自分は日常的にあのようなイジョウに厳しい状況を何年間も経験したことがあります。いまでも忘れられない辛い思い出です。

歌舞伎等の真っ当な稽古ならなんの問題もありませんが、、、(申し訳ありません、余談でした🙇)

◯生意気言ってすみません、
暑苦しく感じる演技、熱演部分は
あまり好みではなかったです。

◯ジョーカーみたいなシーンはよかったぁ〜

◯世襲制って、どうなんでしょうか。
歌舞伎のことを知らずに言えることではないですが。
自分は世襲制(男女差別等)への問題提起も含まれているのではと思いました。

◯のし上がって、廃れて、また輝いて等の
二転三転劇におろおろの心境でした。

小ステージの地方巡業までやって、時間経過後、晴れ舞台の転換にそわそわしました。

映画(フィクション)ならではのおもしろみなのでしょうか?

◯歌舞伎を体感したことがないから、
歌舞伎鑑賞が好きな方々に
劇中歌舞伎演技がどうだったかをすごく聞いてみたいです。
後でレビュー読んでみます。

◯ラスト(エンドロール時)の歌、
すごくよかったぁ〜♪ ♪

追伸

余談

◯「ニュー歌舞伎」には興味あります。
ノーマル?歌舞伎に未来はあるのか?
(失礼いたしました)

歌舞伎は伝統文化のまま
しっかり保存され続けるのか。

今の10代、20代が歌舞伎に興味を持つと
いいですねぇ〜

※一部修正済 2025.8.13

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ユッキー

5.0人間のクズに感動するなんて

2025年7月30日
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泣ける

興奮

斬新

芸の道を極めた人が実はクズだった。そんな物語に感動するとは。
カメラワークへのこだわりが、映像の迫力と没入感を高め4回以上の鳥肌が立つ。
人間ドラマを極限まで省いたがゆえの娘との再会シーンに涙。李相日監督、初めての鑑賞。映画館でみるべき作品。

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T K

4.0ストーリーよりも俳優の役者魂にただただ感心させられる作品。

2025年7月23日
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鑑賞方法:映画館

驚く

ストーリーはまあ、あらすじにある通りヤクザの息子が歌舞伎の世界に入って才能はあるけどいろいろ苦労していく話。正直ストーリーはそんなに面白くはないです。なんせフィクションなもんで。

ただ、ただただ俳優さんの演技というかこの映画にかける熱量に感嘆させられます。
すごいと。映画のためにここまでやるのかと。この映画のドキュメンタリーを映画で上映してもいいんじゃないかと思うくらい。

吉沢亮、すごいですよね。最近の若手俳優さんの中では演技力は頭三つくらいとびぬけてると思います。
しかも本作のあとが『ババンババンバンバンパイア』ですよ。嬉しいですねえ。
吉沢亮さんには、本作のせいで大物役者扱いされちゃうかもだけど、これからもおバカ作品に出続けてほしいです。

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よんしん

4.0最初見た時と印象が変わったので

2025年7月16日
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鑑賞方法:映画館

興奮

驚く

斬新

映画を見終わってから歌舞伎に興味のない自分が見るべきじゃなかったと後悔して憂さ晴らしに酷評してやろうと思っていました。
ところが映画の印象が残っていて日が経つにつれて見て良かったと思うようになってきました。題材など自分の興味のある物に頭の中で置き換えられました。歌舞伎に対していかに日々の鍛錬が大切なのかとシビアで厳しい世界なんだなと感じました。世襲制やお偉さんの気分で主人公が翻弄されるのはどうかと思いましたが 残る映画になりました。読書感想文みたいですいません

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ソーイチロウ

5.0チュニジア人カメラマン

2025年7月14日
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世の中大絶賛で、レビューも多く書かれているけど、あまり触れられてないのが撮影のソフィアン・エル・ファニのこと。この作品の成功は、このチュニジア人カメラマンの手腕に負うところが大きいのではないかと思う。

日本の伝統芸能をチュニジア人が撮影するというのも変な話だけど、映像の凄みみたいのがビシビシ伝わってきた。いったいどんな経緯でこの作品に関わるようになったのか気になる。

彼の過去作みたら「アデル、ブルーは熱い色」があって、確かにあの作品も撮影良かったななどと思い出したので、見直してみよう。

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CR7

3.0面白かったけど感動は?

2025年7月8日
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心に残ったのは田中泯さん演じる万菊が布団で寝て喜久雄と接するシーンにて。
この部屋は美しいものが何も無い、だから落ち着くのだ、と。
これ逆を言えば美しいが過ぎると疲れてしまうという事ですね。
歌舞伎という美しさにこだわった世界で、この言葉はなんだか印象的でした。
ヤクザの息子であり、落ちぶれてしまった喜久雄にとっては慰め。
そして今のルッキズムやキャンセルカルチャーに対する批判とも、汚い世界への肯定とも取れました。
泯さんはどの役も本当に素敵に演じるのでいつも眼福です。

歌舞伎、私は一度だけ御園座の最前列で見たことがあるのですが…。
うーん、若かったせいもあるかもしれませんがその時はそこまで良さが分からなかったんです。
国宝は映画なのでカメラワークや音楽で演出されていますから、そりゃ劇的に面白く見える。
では実際の歌舞伎でこの映画以上に面白いと感動するのか果たして、と思ったり。
俗物的な見方ですみませんが、考えてしまいました。

あと喜久雄も俊介も挫折して外でドサ回りをしますが、結果そういう経験をしないと芸を極められないのか?と疑問に。
それは歌舞伎の世界を否定しているようにも私は取れましたが、見当違いでしょうか。

3時間の長さを最後まで飽きることなく観れたので、面白いのは間違いないです。
でも見終わった後の感動は私にはさほど訪れませんでした。
主役よりそれ以外の人たちの方が面白く興味深い動きをしていると感じたのもマイナスかな。
偉そうな意見ですが、出来の良い洋画にはとてもかなっていないなと思います。

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HSK

3.5高評価すぎることがよくわからない‥

2025年7月6日
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3時間あっという間に過ぎ、
ずっと目が離せなかった。

各俳優さんたちの演技も最高。
ほんとに吉沢亮が演じてるのか!?と驚いた。

幼少期から50年近くほどの
長い人生をその人生の波を深く感じた。
時代と流れを映画の中で感じれるのは
見どころなのかとおもう。

濡れシーンもスッとはいってきた
濡れシーンの汚さで映画がだめになるなと
おもうことがあったが、濡れシーンも綺麗だった。

何より、歌舞伎を見にきた気分になり
新感覚の映画だった。

だが、とても高評価だったため
期待を持ち過ぎたのか、、
ストーリーとしてはありきたりな気がした。

日曜日のお昼、広い劇場が満席でした笑

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ふうか

1.0ドキュメント映画

2025年7月2日
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知的

人の評価って当てにならんなという感想。

男ですが、吉沢さん横浜さんのファンなので
観に行きましたが、エンタメ性ドラマ性はほぼ無し。
平日昼間で大分混んでましたが、
絶賛するほどではないです。

映画と飯は個人の好みによるなと再認識しました。
関係者の方々は素晴らしいと思いますが、
映画単体としてはイマイチでした。

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sa

5.0言葉もない

2025年6月29日
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スゴイものを観たというか凄まじいものを観たというか。。大して歌舞伎の知識なくて逆に良かった。詳しくないからただただ圧倒されている間に3時間終わってた。3時間の中に無駄な画も無駄なセリフもなかった。とにかくずっと美しかった。

才能はあるのに血筋が無いことがコンプレックスになる喜久雄と恵まれた血筋なのに芸の才能は喜久雄に勝てない俊介。しかも俊介に才能が無いわけでも努力してないわけでもないからこそつくづく残酷な世界だよな。名跡継いでも役が貰えないことがあるなんて知らなかった。家柄も才能もない平凡な人間で良かったとつくづく思った。

個人的に最も残酷だと思ったのは墓場での寺島しのぶのセリフ。それを寺島しのぶに言わせるのか、いやでも寺島しのぶじゃなきゃ言えないわ、と。
そもそも喜久雄と俊介並に吉沢亮と横浜流星が俳優という芸事にストイックだし、田中泯という唯一無二の存在や、寺島しのぶに三浦貴大、渡辺謙など役柄と現実との間にリンクが感じられるのも深い。邪推もあるけども。

すぐ影響受けるマンだから観終わったら歌舞伎を観に行きたくなるんだろうと思ってたけどいざ観終わったらしばらくは観たくない。というか、マトモな気持ちで観れる気がしない。看板背負って立つ役者のことを何にも知らずに観ることはできないや。

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あき

5.0頼むから

2025年6月26日
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鑑賞方法:映画館

さいっこうに良かった。
この映画自体がまさに国宝だった。
吉沢亮さんや横浜流星さんの女形はもちろん、
子役たちや、女性陣、師匠、音楽、カメラワーク、
照明、すべてにおいて最高だった。
中でも田中泯さん演じる人間国宝 万菊がすごかった。
すごすぎて、こわかった。

歌舞伎の、物凄くしーんとしたシーンで、
国宝級の腹が鳴ったのが恥ずかしかった。

頼むから飯は食ってけ。

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ともや

4.0とても良かったんだけど

2025年6月22日
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既に高評価の映画で私も心を掴まれ、涙を堪える事がやっとだったので、素直に褒めたいんですが、あの時間内に収める事が前提ならば、脚本、台本はあれ以上を求める事は酷というか、無理ゲーだと思います。
元々の原作がおそらくもっと膨大な情報量だった事は容易に想像がつくほど、映画の脚本はどこを削るか、という作業が大変だったと思います。所々でストーリーの連続性に飛躍があり違和感をいくつか感じました。特に3代目花井半ニ郎が闇堕ちしていく部分は時系列に沿って組み立てた方が自然だし、その後、小野川万菊の計らい?があったからなのか、よくわからんけど再び復帰して半弥と共演することになったとか、すみません、時間を考えると最大限配慮している事がよーくわかるのですが、私は二部作にしてもよかったかな?と思いました。歌舞伎のシーンをふんだんに味わって欲しい、という作り手側の意図はとても伝わったのですが、ストーリーを楽しみたい気持ちがあったので意見を言わしていただきました。
かなり贅沢な悩みなので、映画の出来は素晴らしいので堪能出来ると思います。

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ユタカ

2.5凄い映画。でも・・危ない。

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

驚く

良し悪しではなく、ただ凄い映画です。
役者の方々、関わる人の思いはわかりましたが、個人的には危ない映画だと思いました。

30代前後の人が見るなら気をつけてみるべきだし、価値観をおかしくしてしまうことにもなりかねない極端な映画でした。

若者は、この生き方から刺激を受けてこのような生き方や思想に没入してしまうかもしれません。

ただ、人の人生は負けることのほうが多いし、人生は長く様々な喜怒哀楽で生きていく。
追求した究極系の作品ですが、もっと普通の生き方を多くの人はするわけで、負けに慣れていくことが人生になってくる。

慣れることは悪いことではなく、そのワビサビが人生であり、だからこそ生きていけるわけで、ここまですべてを捨てた生き方は、私は好きにはなれないなと思うし、見た人が感化されて同調圧力的におかしな方向になっている印象を受けたし、怖いなと思います。

すごい映画ですが、感想とレビューは冷静になるべきものだなと思いました。

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bass11

5.0すごいものを観た

2025年6月15日
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興奮

知的

驚く

なかなかこれを超える映画はないかもしれない。久しぶりにザ・映画、大人の映画をみた。俳優たちの演技は少年時代も含め圧巻の一言。特に後半の二人の演舞、最後の一人の舞は歌舞伎への強い想いが画面からあふれていて壮絶。歌舞伎の素人が国宝の舞を披露するのは相当な覚悟と努力があってのこと、歌舞伎界と俳優へのリスペクトを感じる。3時間の大作だが観ていて疲労感がない。なんならもっと観ていたかった。映画評の評価の高さが納得できる、人にぜひお勧めしたくなる傑作だったと思う。吉沢亮さんの件でお蔵入りにならなくて本当に良かった。

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つぶまろ

5.0凄まじいものを見せられた I witnessed something incredible.

2025年6月14日
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泣ける

興奮

知的

予告編だけ見て観に行こうと思い観た。

芸の世界の華やかさと裏腹の業の深さ
その魅力に引き込まれっぱなしだった。

吉沢亮さん演じる喜久雄の状況で
芸を生涯の仕事とすることはどういうことか
光の部分と闇の部分が巧みに描かれていて
3代目桂米朝が桂米團治師匠から聞かされた
「芸人になる以上、末路哀れは覚悟の前」
を思い出す場面もあった。

劇中で使用された演目が
物語の起点、始まりと終わり、継承を
意味するように配置されているのにも
唸ってしまった。

演者が舞台から見る風景の画角も絶妙で、
そのリアルさに鳥肌がたった。

道成寺、曽根崎心中は
多少なりとも別の形で関わりがあったので
背景を知らないわけではなかった。

でもそんな事関係なく、
2回出てきた劇中の曽根崎心中では
違う意味で涙が止まらなかった。

1回目は横浜流星さん演じる俊ぼんの心持ちで、
ライバルに対する感動と嫉妬、挫折がないまぜになって
2回目は、俊ぼんと喜久雄の
二人の気持ちが痛いほど伝わってきて
涙が止まらなかった。

特に2回目の曽根崎心中の実際の台詞と
二人の状況が重なりすぎて、
気持ちが揺さぶられっぱなしだった。
虚構とリアルが重なった稀有な瞬間を映像化している
数少ない名シーンだと思う。
個人的には
歌舞伎の台詞にリアルタイムで心を揺さぶられたのは
初めてかも知れない。

終劇後、流れた主題歌、
どんな女性歌手が歌っているのだろうと注視していたら
King Gnuの井口理さん!?
歌舞伎の女形を意識したのか?
と最後の最後まで、気持ち揺さぶられ
唸されっぱなしぱなしだった。

素晴らしい映画、物語でした。
原作も読んでみよう。

I decided to watch the film after just seeing the trailer.

The dazzling world of traditional performance art is deeply entwined with profound human struggles. I was captivated by its allure from beginning to end.

Through Yoshizawa Ryo’s portrayal of Kikuo, the film masterfully illustrates both the light and shadow of dedicating one’s life to the arts.
There were moments that reminded me of what the third-generation Katsura Beicho once heard from Katsura Yonedanji:
“If you’re going to be a performer, you must be prepared for a sorrowful end.”

The play used within the film were placed in such a way as to signify the story’s beginning, end, and legacy — a structure that left me deeply impressed.

The visual perspective of the stage from the performer’s point of view was strikingly realistic — it gave me goosebumps.

I already had some familiarity with Dōjōji and Sonezaki Shinjū from past encounters, so I wasn’t entirely unaware of their background.
But honestly, that didn’t matter — even without that context, I couldn’t stop crying during the two Sonezaki Shinjū scenes in the film.

The first time, I was overwhelmed by the inner turmoil of Shunbon, played by Yokohama Ryusei —
his awe and envy toward a rival, and the sting of defeat all blending together.
The second time, I was completely moved by both Shunbō and Kikuo —
their feelings came through with such painful clarity that I couldn’t stop crying.

Especially during that second Sonezaki Shinjū scene, the overlap between the actual lines from the play and the two characters’ circumstances was so intense,
it shook me to the core.
It was one of those rare moments where fiction and reality merged — and the film captured it with stunning precision.
I think this was the first time I’ve ever been so emotionally stirred by kabuki dialogue in real time.

And after the story ended, the theme song started playing —
I was curious which female singer it was… and it turned out to be Satoru Iguchi from King Gnu!?
Was he channeling the essence of a kabuki onnagata (female-role actor)?
Right up to the very end, I was emotionally shaken and deeply impressed.

It was a truly magnificent film and story.
I definitely want to read the original novel now.

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