国宝のレビュー・感想・評価
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いいもの見させてもらったな
美しくて一途
気迫がすごくて、1000円ちょっとで見せてもらってしまったことがありがたく、また申し訳ない気分になりました。歌舞伎のお話と映画のストーリーがリンクしていて、痛いほど登場人物の気持ちがわかるようになっており、そこに映像の美しさも加わって劇的な説得力でした。圧倒されました。
少々疲れるが… 吉沢亮すごい
吉沢亮の演技
兎にも角にも吉沢亮の演技に圧倒される作品でした。同時期に吉沢さんが主演された作品を後日見たのですが、そっちは完全なるコメディ作品。吉沢さんの包容力というか、守備範囲の広さに驚かされました。
あとはすみません。無粋かもしれませんが、もしかしたら作品によってはそれが邪魔になることもあるのかな、と思うくらいに吉澤さんの顔面が美しく、ただ、この「国宝」という作品においてはそれが圧倒的に物語に説得力を持たせているなと思いました。
ストーリーや役者さんの演技、脚本、映像の美しさ。どれをとっても見応えはありましたが、私はやはり吉沢亮という役者さんをキャスティングした事が、この作品の1番の成功ポイントだったのかなと。
余談ですが、PG12と言う事だったので中学生の子供と見れるかなと一瞬思っていましたが、結構際どいシーンがあったので1人で良かったなとは思いました。
ははは、これは映画館で観ないと駄目だな
海外での評価がすごく気になる作品。
海外出張だった為、遅ればせながら初鑑賞
・今までの日本映画にはない斬新なカメラワークはいい。
・公にされない歌舞伎の世界における明暗を覗けて面白い。
まとめ
自由と平等を重んじる欧米人に、日本の伝統芸能における血筋やら指導はどこまで受け入れてもらえるか、日本での高評価故にすごく興味が湧いた。
言葉ではないことば
人生一筋縄ではいかないことを噛み締める。
「国宝」と呼ばれる様になる男の人生。
歌舞伎に魅せられ、役者の底知れぬ深さと恐ろしさを感じつつも惹きつけられ演じることへの渇望と欲望が沸々と心の奥底から湧き出てくる若者たち。
唯一無二の役者を目指し人生を掛け昇ろうともがく姿がとても人間臭く、どんな境遇になろうと役者にしがみつき愛する芝居を捨てきれない姿が愛おしい。
ラストに向き合う娘との少ない会話がまた心に突き刺さる。
エキストラに参加して
かなり遅くなりましたが、今年話題のこの映画について書きます。
実際は公開してから1週間以内に観たのですが、
もうパンフは完売の状態で、これだけで人気作品だということが手に取るように分かりました。
エキストラで京都東映撮影所へ行ったのは、去年の秋前。
まだ暑かった頃です。
どうしても監督の作品に参加してみたかったので、
無理矢理入り込みました。
メイクとヘアーセットをして、観客席端の前から5番目くらいにスタンバイしました。
待ち時間はかなりありましたが、ひとりが好きなのでまぁまぁ楽しめました。ロケ弁もいっぱい出ましたし。
監督により映画の作り方は異なるのですが、
李監督の演出力はさすが名監督だけのことはあります。
最初、助手の方からサクッとこんな場面ですという案内はあるのですが、それだけではフワッとした感じしか皆さん掴めませんでした。
その後、監督が補足というか、場面の真髄の説明がありました。
この舞台がどういう経緯で行われるのかという案内があり、
横浜流星さんの演技力と相まって、
リハ含め4回涙が自然に流れてきました(映ってないけど)。
美しさは吉沢さんですが、横浜さんは演技力が半端ないです。
それより上回ったのは田中泯さんの化け物。
映画では誰をも食うインパクトでした。
さて撮影ですが、監督は丁寧な作り方をします。
同じシーンを各角度で、更には手だけとか、音だけとか何テイクも撮るんです。
編集もたいへんそうですが、演じる役者さんもワンテイクではすまないので、
同じ感情を何回も演じるのは、並々ならぬ苦労だった事でしょう。
完成された映画は、その完璧さの賜物でしょう。
芸術的に美しい。
でもよく比較されているようですが、
京劇を題材にした『さらば、わが愛〜覇王別姫〜』と比べると生死や激動の時代背景がない分、やはり生チョロい。
長い原作をコンパクトにまとめたせいか、
どん底に落ちた登場人物達がいとも簡単に這い上がってきている。
また李監督としてもベストではない気がする。
吉田修一氏との相性はいいはずなのですが、『怒り』ほどの閉塞感もない。
『フラガール』ほどの昭和の汚なさもなく、ただ昭和が美しくみえる。(衣装や髪型が大変そうだったのは見てましたが)
全世代に対応しこれだけ話題になり、丁寧に作られた作品であるから、
各賞を総ナメにするのは明らかなのですが。
噂通りでした
気にはなりながらもようやく観ました。
映画に関しては、多くの方たちが書いているので、いまさらなので省略します。
学生の時に歌舞伎を観たことがありました。衣装の早変わりがスゲーと思った記憶がありましたが、早変わりの様子が分かりました。
公式サイトに演目紹介・歌舞伎豆知識があり、義足については公式サイトで澤村田之助について書かれているのかと思ったけどありませんでした。
大見得を切る時などに大きな拍手があったが、明治時代まで日本には拍手という習慣がなかったらしいので、それ以前の掛け声で盛り上げる様子がどうだったのか知りたくなりました。ちなみに公式サイトの歌舞伎豆知識のなかに「大向う」はありました。
別れの時に手を横に振ったり、劇場などで拍手をするようになったのは、明治時代のお雇い外国人が持ち込んだ習慣だと、かなり昔に読んだことがあります。
1回目の鑑賞時に乖離があり、もう一度見直したが…
1回目の鑑賞後に感想を書こうと思った時に、あまりに世間との差があり、何か見落としや解釈違いがあるんじゃないかと感じました。
そのため、解説や感想など様々な知見を得た上で再度観に行きましたが、やはり腑に落ちない点が多かったのでこの評価です。
演技はもちろん素晴らしく、カット割りも邦画ではなく洋画の感じになっていた点は新鮮でした。
ストーリーが事実ベースで淡々と進んでいくため、なんでここにあなたがいるの?とか、なんでこういう状況になっている?とか、全く説明がないので雰囲気で把握するしかないという分かりにくさ。
心情や葛藤の描写も表情だけで、セリフが全部薄っぺらく感じてしまいました。
糖尿病に関しても症状はリアルなんでしょうけど、御曹司とか散々ワードを出していたのに健康管理が杜撰になることなんかあるんでしょうか?
もちろん曽根崎心中と足のシーンが大事なのは分かりますけど、もう少し別の描き方があったのでは?と感じます。
原作小説を読みたくはなりましたが、やはり映画として満足できたかと言われると納得いかない部分の方が多いです。
あとは日本人としてですが、神社にお参りをする際悪魔のことを思い浮かべるのは怖いというか違和感がすごいです。
メフィストの悪魔の契約を暗示したかったのでしょうが、歌舞伎という日本の伝統芸能を描くのには不自然極まりないです。
気持ちが乗りませんでした、人間関係もふわふわしていて感動できた部分の方が少なかったです。
観てよかった
Audibleでしっかり聴いてから臨んだので、
・聞いてはいたが、エピソードや登場人物をかなり大胆に端折っている それでも3時間だから仕方ないけど、エエッと思うところ多い
・Audibleの菊之助より、役者さん達の関西弁が上手い😅 特に渡辺謙すごい
・どうでもいいが、歌舞伎座や南座、市駒の名称を(原作と異なり)そのまま使わないのは何か配慮があったんだろう
・さらにどうでもいいが、横浜流星はイケメンだと思ってたが、吉沢亮と並べると意外と普通の顔立ちである
・今もって満席。あのファルセットも吹き替えかと思ったらそうではないらしく、全体にリアリティと迫力あり、観てよかった
秀作❗️😊 🎦映画と📗小説の対比として 🇰🇷韓国の監督だから視点が...
秀作❗️😊
🎦映画と📗小説の対比として
🇰🇷韓国の監督だから視点が違うかなと
また、国宝とは何かに焦点が当てられている
から
喜久雄の心情にもっと焦点があたっても良いとも思いますが
人との繋がりについては、小説では良く表現できてると思います。
次回 日本人の監督で、二部作の映画ができないかと期待します。😉
圧巻の3時間
気にはなっていたものの、配信を待つことにしてからしばらくした夏休み、中学生の娘に「映画館で見なければ意味が無い!家のことは良いから見に行ってくれ!」と強く推され、お一人様鑑賞へ。
娘にLINEで送った感想は
「すごかった、とにかくすごかった」
自分の稚拙な言葉では語ってはいけないような、そんな心境でした。
大抵なら3時間もあると中だるみして途中から見疲れてしまうものだと思うのですが、飽きさせることなく世界に没入できました。
それが、ストーリーの重厚感・実力派揃いの役者たちの一部の隙もない演技・華やかで荘厳な映像世界、それらが全ての調和が見事に実現されているからこそ得られた貴重な時間だと、4ヶ月近く経った今でも思い出されます。
どっぷり世界に没入し、帰宅した途端に疲労感に襲われ2時間寝込みました。それくらいエネルギーを注いで集中できた作品でした。
〜狂の境地、そこに芸の道の真髄あり〜
映画を見た後、小説原作と知った。元々観る動機は主演の2人、吉沢亮✕横浜流星の仮面ライダーフォーゼ以来の共演作品がどんなものかという興味本位だったが、観た後これほど話題なるとは想像できなかった。理由はいくつかある。これから観ようとする人の参考になればと指を動かした。
この映画、観る人を選ぶと思う。断っておくが、決して楽しい映画ではない。的確な言葉か分からないが、重い、一般人の常識や感覚を凌駕した世界を描いている。芸の研鑽のためには一般的な生活や人間関係を時には犠牲に踏み台にしてのし上がっていく歌舞伎役者としての主人公の生き様を描いている。血族が絶対の世界。芸の上手さではなく誰の血筋なのか、それが全ての世界とのことだ。色んな見方があるが、作中では様々な女性が登場し、主人公に翻弄され、時には利用される姿も描かれる。その点、一部女性は反発するかもしれない。
一方で、映像の美しさには恐れ入った。
そして、(自分は本物の歌舞伎を見たことがないし、見ていたとしてもその凄さや違いをすぐには理解できないと思う)劇中で、吉沢亮や横浜流星が演じていたのは、少なくもと私の目には歌舞伎役者だった。相当稽古を積んだと思われる。勿論、本職には到底及ばないのだろうが、歌舞伎を知らない人間からしたら、歌舞伎ってこんな感じなんだと思わせるだけの説得力があった。
人間、周りから見たら狂った世界に入らないと、芸は極められないのかなと勝手に解釈させられた。
同じような世界を描いてる作品で、アニメだが「ひゃくえむ。」というこちらも話題作がある。こちらはスポーツ(武)の世界での、やはり似たような世界を描いている。ひゃくえむの方は、少し清々しいエンディングであるが…。
以上、人によっては評価が低く出るかもしれないが、観たいなら少し覚悟を持って観て欲しい。もし観たら、併せてひゃくえむも観て欲しい。
全2342件中、61~80件目を表示
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