国宝のレビュー・感想・評価
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なぜ国宝となったのか?
国宝を初視聴。
ポップコーンとコーラを購入し臨んだが、ほとんど手をつけずに終わったほどに、あっという間の175分だった。
視聴後も気づけば小一時間ほど各種歌舞伎の場面が頭をよぎる時間が続き、心地よい放心状態だった。
落ち着いて映画を振り返って気になったことがひとつ。
なぜ喜久雄は、血の繋がりが無い中で数少ない歌舞伎界の味方であった俊介が逝去した後、国宝となれたのか?
血の繋がりは喜久雄が映画を通して求めてきたものであるにも関わらず、結局それが無い中で大成出来たのには、どのような行間があったのか。
劇中劇を通して、裏方にハイライトが多く当たっていたように感じた。歌舞伎の一舞台には多くの人が関わっているのだと思った。
普通に考えると、必須なのは血の繋がりではなく人との繋がりであり、血はその手段でしかないのではないかと思う。
国宝となるためにも人との繋がりが必須なのだろうか。
喜久雄は国宝へとなる過程で、何をもって人との繋がりを築くことができたのか。
無粋と承知で、何があったかを知りたいと思ってしまいました。
総じて良かった
今は、独り者なので、書き込みさせてください。
皆さんがおっしゃるように、映像美は素敵です。表現スタイルはオーソドックスで、古い感じもあります。脚本で残念なのは、ヤクザにピストルとドスで仕返しに行っても1年後は歌舞伎の道に行く点。未成年で未遂だったとしても落とし前はどうしたの?後ろ盾を無くしてごめんなちゃいでは済まないはず。演出で残念なのはラストシーン。舞台で横たわる後ろ姿、呆然とした立ち姿、最後の一言が全部、男。素に戻った自意識の吐露はわかるけど、舞台の上では女形に徹して。後は直接関係無いけど、猿之助が気になった。世襲に反旗を翻し始めて大当たりするも東大卒の息子に事実上殺され、因縁のようなものを感じた。生き延びた息子はどんな思いでこの映画を見たか。
美術と演者はホントに素晴らしいのに、演出が中途半端で何かもったいない作品
撮影も編集も主演陣の演技も素晴らしい!それは本当にそうなのだが、そう思っていられるのも中盤まで。
登場人物たちがちょっとづつ老けていくだけで、お話しのパターンも絵作りも編集のリズムも何も変わらないまま3時間。どんなにクオリティが高くても、ずっと同じ調子で3時間は苦痛でしかない。
正直言って後半はほとんど拷問。ようやく終わるかと思いきや、実の娘がカメラマンとして登場し、映画全体のまとめの説明セリフを読み上げるのにはマジで勘弁してくれと思った。
演出は何の計画もない演者に寄りかかったもので、この監督のいつもの感じ。それに応えた主演2人は素晴らしい。
女性陣のあつかいが酷すぎる。急に乗り換える高畑充希、あっさり諦める森七菜。彼女たちの視線がまったく撮れていないので、行動がどれも唐突に映る。
あと、ほぼ全員関西弁が下手なので南座が南座になっておらず、毎回どこの劇場やねんとつぶやかなければならなかった。関西弁指導の人、ちゃんと仕事してくださいな。たぶん長崎弁も酷かったのでは。
2時間にまとまっていれば、ちょっと違う感想になったかもしれない。美術と演者はホントに素晴らしいのに、演出が中途半端で何かもったいない作品。
芸事
アニメ以外の邦画を映画館で観るのはいつぶりだろうか。
あまりの評判のよさ、時たま拝聴するオードリーのオールナイトニッポンでも話題になり試聴を決意。
前情報としては歌舞伎を題材にしているしかわからなかった。観てみたら、感じの要約は、ヤクザの息子だった喜久雄(主人公)が人間国宝になるまでの物語である。
上記で要約できるのに、この評価の高さはやはり梨園の特殊性から描かれるドラマ、役者の演技だと思われる。
梨園といえば『血』が、世襲制の印象が強く本作でも、ここがつねに焦点になっていく。
歌舞伎の師匠、半ニ郎が実の子である俊介に自分の代演をさせず、喜久雄に演じさせるところから話はこじれていくのだ。
ここだけ聞けばありきたりで、ドロドロした昼ドラのような展開を、想像するだろうが、そうはならない。あっさり実の息子の俊介は喜久雄の演じる姿をみて逃げ出し数年後まででてこなくなるのだが、復活のタイミングが師匠が死ぬタイミングで戻ってくる。しかも、ドサ回りなどもしていたのと上記で述べた『血』の関係もありあっと言う間に、師匠のポジションに戻るのだ。
(この時、喜久雄は半次郎の名前まで襲名してるのにも関わらず)
そこから喜久雄は落ちていくのだが、また二三転し最終的には人間国宝になるのだが、この転がりかたまたリアルだなと思う。
努力だけではどうにもならない、しかしあるタイミングで浮上したりと、この辺はひねりなどはないのだが役者の演技も相まって本当にノンフィクションと言われてもおかしくないと思えるほどリアルである。
次は、やはり演技である。歌舞伎は見たことないので判断できないが、脇を固める寺島しのぶが梨園と関係が深く(歌舞伎の家系)、その時点でストーリーにさらに厚みを持たすことができる。
ただここで一つ個人的に、残念だったのはおじいちゃんになった吉沢亮である。
吉沢亮の途中の演技はもちろん素晴らしいのだが、顔が整いすぎてるのもあり、重みを感じらなかった。こればかりは誰か、シニア層の俳優を当て良かった気がする(1番いいところが吉沢亮以外が持っていくのはかわいそうだが…)
全体として正直長さを感じないとまでは言えなかった。しかし間延びしてる感はないので、切るところはなかった気がする(最初の芸者の娘の部分も前半のセリフ回収するので、あそこも切りづらい気がする)
いい作品だが、トイレ近い方は配信のほうがいいかもです。
※追記
私は歌舞伎に詳しくないけど、それぞれの演目が次の描写とも関連してるみたいです。
歌舞伎を観に行きたくなる
国宝級の傑作映画。ぜひ劇場で。
どこから語ればいいのか、とにかくストーリーも演技も映像も、全て素晴らしかったです。
歌舞伎という、おそらく多くの日本人がややとっつきにくい古典芸能が題材。稽古の厳しさ、しきたり、作法、感情の表し方などが丁寧に表現され、その世界に入り込むことができました。
歌舞伎の独特の声の出し方や動きに、さらに感情を乗せるという概念がなかったので、渡辺謙が曽根崎心中の稽古をするシーンはちょっと驚きながら見ていました。
そしてさらに驚きなのは、その感情表現を迫真の演技で表現していた吉沢亮。圧巻。目の前で実際に演じているかのような圧がスクリーンから感じられました。
あと、彰子との「どこみてんの?」のやり取りのあとの笑うシーンもゾクっとしました。日本を代表する役者さんになりそうですね。
見せ場としては吉沢亮が多かったのですが、横浜流星も、御曹司ながら親友でありライバルの喜久雄を認めざるを得ず、でも溢れる悔しさと敗北感を表現する難しい役どころを演じ切っていました。ちょっとチャラつきながら芸へのひたむきさを出せるのもさすが。感情の複雑さはこちらの方がより難しかったかも。
二人にどっぷり感情移入できるくらい、丁寧にストーリーは描かれていました。特に良かったのは、幼少期の二人は純粋に親友で稽古仲間であるところが描かれていたこと。ここでライバル感があると物語としてわかりやすいのですが、後のストーリーが安っぽくなるので。
最後の方はかなり駆け足の印象でした。喜久雄は急にあっさりと復活。俊介が逝去したのはワンカットでも葬式シーンを入れるか、せめてナレーションもう少しきちんと説明してほしかった。ついていけなかった。まあその頃には物語の余韻に浸り始めてるのではあるけど。
できれば前編・後編で2回にして最後まで丁寧に書き切ってほしかったという欲が出る、すごいものを見せられたなという映画でした。
思ってたより
母親もSNSの人たちもすごく高く評価してたから、歌舞伎という全然知らないテーマだったけど見に行ってみた。
僕にとってはあまり刺さらなかった。理由は、設定が思ってたよりよくありそうな感じで、それは途中から入ってきた主人公が元から居た人を才能で圧倒して仲悪くなる、みたいな設定。それはいいんだけど、それをすごく長い時間をかけて見させられた感じがして退屈に思った。途中で何か衝撃のシーンがある訳でもなく。途中からケツが痛くてキツかった。あと歌舞伎を演じているカットが長く、どうしてもテンポ悪く感じてしまった。
普通にいい映画だとは思ったけどなんか思ってたよりって感じ。
これは自分がまだ高校生だからなのか。時間を空けてもう一度見てみたいと思う作品だった。
良かった。ただ腰が痛くなった…
上映時間2時間50分と事前の広告が20分。3時間以上も座っているのは少し身体に負担がありますね
上映する劇場がどんどん減ってるのでやっぱり見れるうちに見とこうと思いました。
ほぼほぼ満員の劇場でみるのは気分が良かった。
内容は御曹司と拾われた子の切磋琢磨してる姿がとっても良かった。
本物の歌舞伎役者のようでした。
と、私はこんな薄っぺらな感想しか言えないのが悲しい。
気になる皆さんはぜひ劇場に足を運んでもらいたい。
鬼滅の刃に被らなければ、と悔やまれます
観にいく前に事前予約するのをおすすめします
ところで分かる人コメントで教えてほしい。
隠し子?の男の子って誰の子なんですか?
あとあの女の子は3代目(のちに5代目襲名した)人の子なんですか?
高畑充希が奥さん役してた人の子です
悪魔にお願いした、といっていたのは
半弥だったような気がして
教えてくれたら嬉しいです
よく夫に読解力がないと言われます
その通りです。
いや大河ドラマやないかい
いやいや大河俳優2人がダブル主演だからというわけではなくて、フィクションなのにまるで伝記映画のように少年時代から、初老の老人になるまで描ききってるからで。しかしまさか人間国宝になるまでやるとは。途中何回か「ここで終わってもええのになぁ」っていうところがいくつかあって、「せやったらネトフリのミニシリーズで観たかったわ、知らんけど」と関西弁で文句の一つも言いたくなってしまった。映像はすばらしかったです。時代背景は現代じゃなくて少し前の時代なのですが、素人目には明らかにおかしいようなところもなく物語に没入できました。
劇中の歌舞伎は観客目線ではなくて、どちらかというと裏方というか、歌舞伎を作ってる人側からのショットが多くてなかなか興味深い。それから劇場を舞台側から見上げるショットがまたすごい。エキストラで下の席から最上階まで埋まってます。役者も普通歌舞伎ってバストショットでドアップってありえないと思うけどこの映画の中ではやたらに出てくる。白塗りでシワだらけの田中泯さんとかちょっと「ウヘー」って思ってしまった(泯さんごめんなさい)。つまり歌舞伎そのものではなくて歌舞伎役者とその周辺にいる人たちの思いみたいなものを描いているのだと思いました。
ただ演技の良し悪しを客観的に表現することは難しくて、稽古のシーンとかやはりピントこない感じはやはりいかんともしがたいなぁと思いました。アニメ推しの子シーズン2も意味不明なイメージシーンを多用して苦労のあとがうかがえたけど。
最後にメインのストーリーについて。キク坊もシュン坊もそれぞれ2回ずつぐらい挫折して辛酸を舐めて奇跡の復活をする。そういえば人間国宝インタビューでインタビュアーが順風満帆な人生とか言ってたのはネタなのか?めちゃめちゃ波乱万丈やろがい!お前週刊誌読んでへんのかいと思ってしまった。
結論。糖尿病はやっぱ怖いよ(最終的にそれなんかい)。今作のヒットは糖尿病予防啓発映画という意味でも非常に意義深いのではないかと思った次第です(知らんけど)。
圧巻の大作
汚く美しい
芸の道
映画を見たという感じが、すごかった。
舞台、演者、観客、3つが揃っての歌舞伎、血の継承。技を身に付けてとそれざぞれの葛藤。
ステージに立つために、努力して、厳しいスタンスで臨んでいるのは、歌舞伎だけでなく、他の芸事も同じとも感じました。
人間国宝に上り詰めたところで、娘から言われたことと、それでも舞台には引き込まれたこと。ドキュメンタリーを観たかのようなドラマでした。
振り付けをピタリと揃え、周囲のスタッフや曲、演出、ステージを支える人、観客を楽しませるアーティストも根本は同じなのかなと。
歌舞伎あんまりわからなくてもOK,
W主演にすれば良かったのに
3時間の作品で不安もありましたが楽しく鑑賞できました。
話は2人の歌舞伎役者の生涯ですね。
最後には吉沢さんが国宝になり横浜さんが病気になる。
途中ではライバルの2人の優劣がなん度も入れ替わるストーリーだったと思います。
「国宝」というタイトルにしたため吉沢さんが主役なのでしょう。
例えばですが「明暗」とかのタイトルにすればW主演でも良かったと思います。
W主演にしなかった映画会社、プロデューサー、監督の意図を聞きたいですね。
ヒロインの高畑充希さんは主演映画の「浜の朝日の嘘つきどもと」がコケて作品に恵まれてないイメージでしたが、この作品を機にまた注目されますね。
歌舞伎の魅力
国宝見ました
歌舞伎をそこまで知らなくてもこの映画は、とても見やすく、キャストも豪華で永瀬正敏さんや渡辺謙さんが出られている所でもこの映画の本気度は伝わります、吉沢亮さん、横浜流星さんというお2人が共に歌舞伎の頂点を目指す様子も今のお二人の芸能の立ち位置も相まって説得力があるようにも見えます、中盤の吉沢亮さんが主役を務める演目曽根崎心中の長回しの緊張感あるシーンは圧巻でした、今後おそらく名シーンとして語り継がれるのではないでしょうか、
終盤も伏線回収などあり、上手くまとめられているところや、エンドロールに流れる曲も凛としていて余韻を心地よく与えてくれていて本当に見に行って良かったと思う作品でした、日本アカデミー賞何部門獲るのか今から楽しみでなりません。
圧巻の演技力だが感情移入できず
周りの評価が良かったため、鑑賞。
結果、歌舞伎の知識がない私にはあまり刺さらずでした。
ただ俳優陣の圧倒的な演技には魅了されたのと、ストーリー自体は3時間あるがそこまで長くは感じなかったです。
歌舞伎の知識がある方や普段から歌舞伎好きには刺さりそうな内容には感じました。
それがない私には、血筋との葛藤や努力、それぞれの人物の心情などには考えさせられるものがあったが、やはり歌舞伎が主軸の物語のため感情移入が深くできずでした。
でも見終わったあと、歌舞伎について調べたいという気持ちにはなりました!
全2346件中、661~680件目を表示
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