国宝のレビュー・感想・評価
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本物より面白いであろう歌舞伎作品を見た。李相日監督、恐るべし。 主...
本物より面白いであろう歌舞伎作品を見た。李相日監督、恐るべし。
主演の吉沢亮も良かったが中盤まで引っ張ったさすがの渡辺謙、他の役者さんにも拍手👏
横浜流星の女形が微妙に気持ち悪い(笑)このご時世、歌舞伎に女性が入ることは許されないのか?絶対本物の方が綺麗にきまってますやん(笑)
そう、本作の弱点は美女が少ないこと(笑)
そんな数少ない美女の中、森七菜は衝撃だったねぇ。で、彼女はどうなったの?頑張った彼女にもっとスポットライトを(笑)
芸は世襲を超えられるか?残念ながら現実は厳しいよね。政治家、医者、そして芸能、おいしい世襲をそうは簡単に手離しはしませんからね。
スクリーン8、19:50〜座席F-12会員ポイントで無料鑑賞。楽しかった。
求む!円盤での「二人藤娘」「二人道成寺」フル尺特典映像
体調不良と嫁さんも観たいと言っていたため、なかなか時間が合わず、ようやく観られました。
3時間ものでは尿意よりも睡魔が心配になる自分だけど、3時間、微塵も眠くならず。
そういう演技を見せてくれた俳優陣と演出・編集を讃えたいです👏
演技に関しては、二人藤娘、二人道成寺が素晴らしく、あれ、フルで観せてくれませんか!?円盤の特典映像に付きませんか?って思いました。
そして、吉沢さんの「曽根崎心中」に至っては、あれを見せつけられた俊ちゃん(横浜流星さん)のその後の行動を深く理解できてしまうくらい、すごい演技だと思いました。(クライマックスの「曽根崎心中」の二人も良かったけど、演技は最初の方に凄みを感じた)
ストーリーに関しては、2代目の白虎、3代目半二郎の襲名までは百点満点だと思いました。
が、そこからの話が…ちょっとドラマチックにしすぎた気が。
それまでの流れから、もう少し演技や芸道の深淵に迫る話になっていくのかと
期待してしまったこともあるし(あ、今更ですが、原作を知らないのです)、
最後も急ぎすぎに感じて、★4.5や5をつけるには及びませんでした。
と、このレビューも最後は急ぎ過ぎた感じがしますね。お粗末さまでした。
主人公に救いがなさすぎて可哀想
原作を読んでから2度目の鑑賞をしました。自分の中でストーリーを補完できたので、凄く良い映画だと思いました。2回目は星4.5です。
1回目の感想
役者の方々、本当に練習を頑張られたんだろうと思います。女形の舞は1年半で習得できるものではないだろうし、吉沢亮と横浜流星の美しさには息を飲みました。しかし、やはり本物の歌舞伎役者と比べると少し劣るものがあり、この世のものではない美しさを感じるには至らなかったのが惜しいです。
ストーリーにおいては、納得出来ない部分が多々あり、展開に気持ちが追いつかず、正直理解も感動もあまりできませんでした。
鑑賞後原作を読んだのですが、原作では登場人物の行動原理が良く描かれており、共感できる人間らしさがあります。
上下巻に渡る原作を3時間の映画に収めるため、出来事や人物を最小限にしたのだと思いますが、スピード感がありすぎて感情が追いつかない、人物の行動原理が分からずただただ恐ろしいというような弊害が出ていると感じました。
特に主人公に救いの手を差し出す人物がことごとく描写されておらず、主人公が可哀想過ぎて観ていられませんでした。個人的には12話くらいのドラマの方が良かったんじゃないかと思います。映画館で観る迫力よりもストーリー性を重視してほしかったです。
私の理解が及ばないせいでもあると思うのですが、原作を限りなく単純化した上で伝えたかったことってなんだったのか、よくわかりませんでした。
すんごいの観た。
歌舞伎役者としての所作表現、時代の緻密な再現性、観劇では決して追うことのできないカメラワークがもたらす臨場感と生っぽさ、ついスクリーンに引き込まれる画角。完成度は語ればキリがなく、かつその度合いはバカ高すぎる。それにより鑑賞者の世代を超える作品であることにも、いたく納得。むしろ残念だったところを上げることのほうが難しいぐらい。歌舞伎、吉沢亮や横浜流星といった記号はあれど、劇場を満席にするほどの作品であることは上映開始間も無くで理解できるし、上映時間さえもブッ飛ぶ。吉沢亮の凛、横浜流星の艶、鵺な田中泯の演技は必見。
観終わった後に過ったのは、なぜ松竹ではなかったのか。松竹が配給権を握っていれば、これほどまでの作品になっていたのだろうかと意地悪なことを想像してしまった。
映像美
テレビやスマホで観るのと映画館で観るのとでは、映像の印象が大きく変わる作品だと感じました。
今の時代、3時間の長編に集中するには、やはり映画館という特別な空間が必要です。そして、大きなスクリーンで観るために作られた映像は、やはりスクリーンで観るべきだと改めて思いました。(何を当たり前のことをと自分でも思います)
映画でしか観ていないため多くは語れませんが、それでも「3時間では足りない」と思うほどの密度でした。
歌舞伎の世界を映画という形で描く——それだけで、関心の薄い人にはややハードルが高いかもしれません。それでもこの作品には、中弛みすることなく観客を惹き込む力があります。
無情に過ぎる時間にどう向き合い動けるか。
人にどう思われ、何を言われて、そうしてどう生きるか。
強く生きる側に立つことの難しさ、それでもそう生きられるように日々を歩みたい。
そんなことを感じさせてくれる映画でした。
今年を代表する作品の一つ
吉沢亮の演技に圧倒された3時間だった。緊張も悔しさも高揚感も孤独も、喜久雄として見せ喜久雄にしか見えなかった。
また、子役時代の俳優も最初から天才さを放っていた。劇中「真綿が水を吸い込むよう」と表現されていたが、底知れない能力を感じさせてくれた。
田中泯・渡辺謙・横浜流星はしっかり吉沢亮とかみ合い、より作品を濃密にしている。
李相日監督作品で、『フラガール』の時にも感じたが、自分もそこに居る(参加している・観客としている)カメラワークが素晴らしい。
長い期間を描くため、途中何年か飛ばすがもう少し足して欲しいところもあった。
伝統芸能の継承の難しさと、引き継ぐ者達の並々ならぬ努力を感じた作品。賞レースには当然出てくる、今年を代表する作品だった。
圧巻の世界観
3時間涙が止まらなかった。
親を亡くして居場所を失った喜久雄。ひたすらに芸を学ぶ日々に生きる意味を見出していた。世襲の世界で生まれた瞬間から歌舞伎役者になることを課せられ、芸の道に邁進する俊介。出会ってからは、お互いに支え合い切磋琢磨し高みを目指した2人。2人に与えられた晴れ舞台は大成功。その先に続く未来は、明るく輝きこれからもいつまでも2人で共に作っていくと信じていたはず。まもなく訪れる試練や分かれ道があると誰が想像できたか。
受け継がれる血、たゆまぬ努力の上にしかなし得ない芸、抗えない障害、逃げられない問題、思惑に翻弄される人、興味本位の世間、2人を中心とした純度の高い物語を紡ぐ本作は傑作です。
素晴らしいの一言。
真に心が震えました。
この映画に取り組む為の役者の方々のそれまでの努力を想像するだけで感動します。
国宝級の映画、ここにあり。歴代TOP3に入る映画
「歌舞伎って興味はあるけどあまり分かっていないな」、「歌舞伎役者の世界観とか人生ってどんなやろ」、「めちゃ評価高いやん。見てみよ」、「って3時間?!ながっ!」というくらいのノリで鑑賞。
結果、終始鳥肌級の衝撃作品(ポップコーン食すの忘れたのこれが初めて)。僕の中でTOP3に入る作品と出会えました。
芸の喜久雄、血筋の俊介。二人の歌舞伎役者としての運命、友情、憎悪、妬みがコントラスト的に交差し続け、さまざまな関係者を巻き込みながら入り乱れ、クライマックスにひきこまれていく。。
実力派揃いの役者陣(特に2人の少年時代含めて歌舞伎の演技は脱防級。どれだけ練習したのだろう。。)が「歌舞伎」という日本が誇る芸の雅・崇高・歪な世界を創り出している。特に曾根崎心中や鷺娘は一生忘れられない演目シーン。
小説も読みたいし、歌舞伎も観に行きたい、日本が誇る映画作品の誕生。
凄い「映画」でした
圧倒的な美を支える女たち。すさまじい映画。
子役の二人も吉沢亮も横浜流星も田中泯もあの「たたずまい」の美しさには息を呑む。
俳優陣の踊りのお稽古はどのくらい厳しかったか。感嘆するしかない。
特筆すべきは俳優陣の化粧の顔が画面いっぱいにアップで映されること。
化粧は剥げ、肌の荒れも、シワもむき出しになり、それは迫力、気力、壮絶であり単に「きれい」なものではない。
美と芸の追求のために綺麗事では済まない凄まじさが、画面いっぱいの顔で迫ってくる。
気になるのは女性の描き方。
二人の役者の、不遇なとき、あるいはプレッシャーを影で支えているのは女性たち。
特に喜久雄をめぐる女たちは不遇だ。
高畑充希演じる春江は喜久雄でなく俊坊を支える側になる。
観客はああそうなるだろうなぁと納得する。
最後のカメラマンは父である喜久雄に恨みをぶつけつつ、父の美に拍手を送るしかないと祝福を捧げる。
都合の良い女たち、悪魔との契約の生贄になる女たちを含めた全ての世界観が美しいと感じてしまう。
この昭和的な感動に身を委ねてしまっていいのだろうか?
このコンプライアンスのうるさい世の中でこれほど振り切った世界観を示すことはとても勇気の必要なことである。
この圧倒的な映画の成功を果たして海外の評論家たちは素直に評価するだろうか?
一抹の不安を感じる。
東宝が松竹ってだけで感動!三浦貴大も坂本美雨も、隅々まで「血」にこだわり。
「怒り」の音楽が坂本龍一だったんで、エンドロールの「作詞:坂本美雨」にそう来たか、と。
歌舞伎の音曲もかなり高級、ハイレベル。
鑑賞するなら篠笛の音が原音忠実再生される(されてる気がする)シアターを選びたい。
「覇王別姫 さらば我が愛」とか「昭和元禄 落語心中」とかそういう古典芸能もの。
あの哀しさと舞台表現者のエクスタシーの表裏一体感。
さらば我が愛の、舞台俳優たちの化粧をぐしゃぐしゃにした共産主義者による尋問。
落語心中の背中に刺青を抱えた落語家と白髪のスレンダーの師匠。
横浜流星が大河「べらぼう」で見せる仕草にもだいぶ生かされていると思われる。
雀踊りを秒で覚えてささっと舞ってみせたあの感じ。
長崎〜取材者の告白に既視感。あぁ、朝ドラ「カーネーション」か。
そこにも「血」。
市川中車があの歳で入門したのも、尾上眞秀がそこにいるのも、全部全部「血」。
14歳ではっきり養子になったのは人間国宝、当代坂東玉三郎。
入門は数えで六歳六月六日と言われている。
ほら、いろいろ思い出すじゃないか。
東銀座歌舞伎座、幕間の弁当の味とか。
何かいろいろ記憶の片隅から溢れ出てくる。
2000年以降の邦画における最高傑作だと思う。
そこに「吉沢亮」はいなかった。
凄かった。
今年観た映画の中で、間違いなくナンバー1の映画でした。(30本くらい観た中で)
それも飛び抜けてダントツで。
吉沢亮さんは、この映画にどんな覚悟で臨んだのだろうか。
全編を通して演技が凄すぎて、エンドロールで「あ、そういえば主演は吉沢亮さんだったな」と思うくらいでした。
吉沢亮さんではなく、まさに別人の「喜久雄」でした。
ここまで己を押し殺して役に入り切ることができるなんて。
撮影終了後のケアをどうしたのか、聞いてみたいと思いました。
歌舞伎についての知識はまったくありませんが、舞台に上がる覚悟や重みが本当によく伝わりました。
劇中で、舞台後に拍手喝采のシーンがありますが、一緒に拍手をしたくなるほどでした。
アカデミー賞間違いなしの映画です。
観たことがない方はぜひ!
3時間!見ごたえあり!
おトイレの準備は万全に
くれぐれもドリンクサイズは小さめに
流星さんも亮さんもいい役者だぁ
全身全霊で歌舞伎役者を演じているのが伝わってくる
3時間の上映時間中、歌舞伎演目も実にふんだんに魅せてくれる
若き二人が厳しい修行の中で芸を磨いていく過程は
秘めた野心に自分自身が押しつぶされそうになりながら
没落し、どさ廻りし、それでもチャンスと運を自身で引き込みながら
頂点に上り詰めるエンターテインメントになっている
鳥肌が立ったシーンがある
主役の二人は、厳しい指導の中で渡辺謙演じる師匠から、「曽根崎心中」の中の
象徴的セリフを指導、ダメ出しをされる
ダメ出しの後に発せられるそのセリフは、明らかに素人の私が聞いていても
感情の籠った、死を予感する主人公の情景の浮かぶ心震えるセリフに変わった
やがて、本番のシーンでも亮さん演じる主人公は、さらに情感を込めたセルフとして
昇華させてくるのだ
ここだけで感動していた私だったが、物語が進み、流星さんが同じ役を演じる場面が
出てくるのだが、この時のセリフは、なんと亮さんのそれと全く同じか、それ以上を
感じさせるほどビンビンと胸に響くのだった
歌舞伎ってすごい、と真剣に感じた 本物を見てみたい、と本気で感じた
私が泣いたシーンは、皆歌舞伎の舞台上のシーンだった
この映画、高く評価されるんじゃないかな
なんとなく、理解したつもりで入るのだが、本当のところはわかっていない
と思うシーン
亮さんの舞台を眺め、流星さんは劇場を去るシーン その流星さんを追って
亮さんの彼女(高畑充希さん)も劇場を出る
「逃げるわけじゃない」と言うセリフと供に充希さんは流星さんの手を引き
劇場を出ていく・・・
この充希さんの心理、考え方はどう解釈するのが正しいのだろうか
のちに流星さんとは夫婦にまでなるのだが、亮さんと共に背中に入れ墨を
入れるほどの恋路から、亮さんからの「結婚しよう」の言葉に「一番の贔屓さんになる」と
言って結婚をはぐらかした時点から、彼女の心理変化はどんな感じだったんだろう
流星さんにどんな思いを持っていたんだろう
歌舞伎をみたいと思う映画でした
映画は極道から始まるので、「んっ??」と私は間違った映画を見に来た?と思うんだ。
だけど、そういう極端なところから歌舞伎役者になりあがることもあるのかな?と、そういうあり得るかもしれない世界に入り込んでいく感じだった。
およそ3時間、スクリーン3はほぼ満席だったけど、この3時間、誰もトイレに立ち上がる人がいない、沈黙のシーンでさえ、誰も音を立てずにじっとすましシーンに集中。
たまたま日曜朝8時50分開始からの映画だったから、暇つぶし人間がいなかっただけなのかもしれない。
いやたぶん違う。 この映画をマジメに見たいと思う人間が集まったんだろうね。
スゴイなぁ。ほんと映画だけじゃなく、トータルで良かったなぁと思いました。
探していた景色
壮絶、感動。
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