国宝のレビュー・感想・評価
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あまりに評判が良くて…
歌舞伎題材の映画って事でよく分からない人が観てもどうかなって観に行かなかったんだけど、あまりにロングラン上映が続いていて気になってたんで映画好きとしては観ないわけにもいかないかな〜感じで行ってきました、映画的には良くできた作りがされていましたが何か心に響くものがあるとか斬新な切り口とかあるかと期待したんですが高評価の方々には申し訳ないですが私には吉沢亮さんの女方が綺麗だったくらいで特に感動もなく長かったな〜感じでした。
所詮邦画でしょ、、うわっ
となった映画でした。どこかケチをつけるところがあれば4.5にしますが思い出してもケチのつけどころがないので減点方式で満点になります。
長い映画で中弛みとかあるのかなと思ったのですが無かったです。
原作との差を指摘するレビューを見ました。漫画版のサンプルを数ページは読みました。小説はこれから読もうと思いますが、おそらく単体の映画として構成する必要から台詞回しを別の人物に設定することで人物像の濃淡をつけたのかなと思いました。時系列の多少の前後はあってもこれもテンポを緩めない演出として好感が持てます。
原作者と監督、今回連続出演となる渡辺謙からなる過去作のインタビュー読みましたがお互いに完全な信頼関係があるからこその改変と言えるのだなと思いました。
最後にこの映画の一番特筆すべき点は、往年の映画解説者(若い人は知らないと思いますが)淀川長治じゃないですけど「特にキャメラが良いですねー」と思いました。フランスの方と知って腹落ちしました。
もちろん脚本も。サマーウォーズの人なのでこれも納得しました。
ほめ殺しみたいになってきたので終わります。
もちろんいい映画は認める上で。。
映画好きとしてこれを評価できない人間にはなれない
歌舞伎の知識がゼロで特に興味がなかったことやずっと観やすくなるタイミングを狙っていて体力も必要だろうということで後回しにしてしまったが遂に観ることになった。このレビューを書いてる時点ではすでに興行収入が国内100億円を超えたということで日本の映画史に名を刻む大ヒット作品になったことは間違いない。内容はヒットメイカーの李相日監督だけあってドラマ要素が非常に丁寧かつエモーショナルに描かれていて見応えがあった。映画美も半端なく、音楽も一流、演技ができるイケメン俳優しっかり引っ張ってきて何ひとつ隙が無い。歌舞伎の世界は全く興味が無かったが物語にどんどん引き込まれて3時間あっという間に過ぎてしまった。共感はしなくともとにかく凄いものを見せられているという感覚が最後まで残る。
話の内容や歌舞伎の好き嫌い関係なく映画好きとしてこれを評価できない人間にはなれない。
本当に良く出来た作品だった。
きっつい映画だった
個人的歴代最高実写邦画
この作品が"国宝"そのもの
やり切った先に見えるもの
噂の「国宝」をようやく鑑賞。
気になったセリフは「悪魔との取引き」。どの世界でもトップに登りつめるには周りを蹴落とし、全てを犠牲にすることがあるということか。そしてそれを嫉ましく思う人もあれば、崇める人も。
また結果だけを見て、順風満帆の人生ですねという人も。もちろん波乱と苦悩の人生だったのに。
そんな国宝が最後に追い求めて最後に呟いた、もう一つの気になったセリフが「綺麗だな…」。その意味はよく分からなかったが、その景色は、初演の時と同じ景色だったと思う。やり切った先に見えるものは一体何なのか?
懐石料理をいただいた後のような満足感
感情移入しすぎてしまった
圧倒的な「凄み」と「貫禄」
とにかく圧倒的な「凄み」と「貫禄」に満ち溢れた壮絶な逸品であり、吉沢亮さんに関しては、間違いなく今年の映画賞を総なめするだろうなと想えるほど、渾身かつ絶品の演技でした。
と同時に、相手役に関しては、「もし横浜さんじゃなかったら、ここまで絶妙なバランスはとれなかっただろう」と思えるほど、こちらもまた、安定の味わい深さが滲み出ていました。
とりわけ「曾根崎心中」では、徳兵衛とお初、喜久雄と俊介が絶妙に交差し、「圧巻」の一言に尽きます!
あと、二人の間を交差する高畑充希さんについても、特にこれといった派手な見せ場があるわけではなく、それほど大きな役でもないのに、相変わらず奥深い雰囲気を醸し出していて印象的。
そういえば幼少期の役の男の子。「どこかで見たなぁ」と思ってたら「怪物」の男の子だったんですね。恥ずかしながら、あとでキャストを見返すまで気がつきませんでした
ちなみに、吉沢さんについては「バンパイヤ」との大きな落差が話題ですが、計算だけでは弾き出せない「憑依感」という点では、ある意味共通してといるのかもしれません。
芸に"愛されてしまった"者の生涯
歌舞伎含めた「伝統芸能」は門外漢です。
軽く紹介されてるあらすじと「評判良い」くらいの事前知識で鑑賞しました。
映画ど素人ですが、結論から言うと
評判に違わぬ傑作ヒューマンドラマの一つとして数えても良いでしょう。
「才能と嫉妬」
「『持たざる者』が成り上がった結果失ったもの」
「芸能界という血と欲に塗れた世界の恐ろしさ」
という使い古された要素を高水準で織り交ぜていてとても引き込まれました。
結構言われていますがホアキンフェニックス主演の「ジョーカー」を彷彿とさせる中盤と終盤の間の演技や、
(あとで調べて合点がいったのですが)「ファウスト」を想起させる物語運びもなかなか見応えがありました。
最後の「失って、失って、また失って……最後に彼が得たもの、観たものとは?」という少し破滅的にも見える終わり方や、
決して主人公を「単純な可哀想な人」として終始描かなかった点も個人的にプラスポイントですね。
何より主演のお二人から脇役に至るまで印象に残る役者さんばかりでした。
演技に関しては子役含めて殆ど言う事無しです。
(強いて言えば中盤に出てくる「あの子」とその子が成長した姿の演技は微妙だったかも。「そこだけ説明的」ってのもあるかもしれませんが…)
「今年度暫定ベスト」と呼ぶ方も多いのも納得の一本です。
とんでもない作品でした
かなりよかった…!!
覚えてるところ書きなぐり
序盤の殴り込み(?)からの父が命を断つシーン。
2人が仲良く切磋琢磨する場面。
歌舞伎というメジャーではないものを、一緒に同じ熱量で同じように頑張れる相手がいるって良いモチベーションになる。お互い普通に楽しかったと思う。
この頃がもしかしたらお互い幸せだったのかもね。
高畑充希は吉沢亮と自分は釣り合わない、自分が足かせになる、とかそういうこと?
横浜流星と高畑充希は、吉沢亮という人間に対しての劣等感?的なところで意気投合してしまったのかなと。
ドサ周りで女と間違われてオカマと罵られボロボロになりつつも踊る屋上のシーンはきつかったなあ。
これだけのことがあっても自分には踊るしかない。
横浜流星の足が糖尿病で侵されてるとわかるシーンね。
これが2人で立つ最後の舞台かもしれない。とか考えながらやってたのかな。
吉沢亮も横浜流星もどちらもすごい歌舞伎でした。
特に横浜流星は顔だけと思っていた時期もありますが本当すまん。とんでもない役者ですわ。
才能か、血筋か。
才能ある者は血筋で悩み、血筋の者は才能で悩み。
けどどちらかというと血筋で選んだほうが安牌やん。
才能だけでどうにかなるような世界じゃないイメージやん歌舞伎って。
才能で選んだ方が、どちらも苦しむことわかりそうなのに。
挙げ句の果て、今際の際に呼ぶ名は実の息子で。
吉沢亮可哀想すぎますやん…。
歌舞伎初見にも分かりやすい演目で、この演目なら歌舞伎見てみたいと思うくらいおもしろかった。
話は重ためで心にグサグサくる。
しかし全体的に綺麗に目に映った。
色彩のせいなのか、シーンの一コマ一コマが綺麗に思えた。
コントラスト?パキッとしてる?感じ。
父が雪の中倒れるシーンや、吉沢亮が屋上で踊るシーンが特に印象的。
かなりおもしろかった。
邦画の歴史に名が残ってほしい作品でした。
25.6.13 映画館
最高クラスの映画
モノを食ってる場合じゃない
歌舞伎役者。芸の道。男が演じる女の美。
板の上の世界に取り憑かれた人物の人生を描いた3時間の重厚な物語です。
高みに登る。名声を得る。泥水を啜り地べたを這いつくばる。この世に唾を吐きかけられる。
憧憬も畏怖も絆も嫉妬も全てがメチャクチャに混ぜ合わされて、狂気の道を彩っている。
苦しくて仕方がなくとも、進んだ先に穏やかな幸福が欠片も見当たらずとも、這いつくばってでも前に進もうとしてしまう。
こんな感じの内容なので鑑賞後に希望や爽快感を得るような内容ではないのですよね。余韻を長く残す映画を観て、その後の数日間は浸っていたい人にお勧めです。
星0.5ぶん減らしたのはやや消化不良気味の部分や説明不足に思える箇所があったため。無駄なシーンなど一つもなく、これだけの内容を3時間に納めただけでも素晴らしいので、これ以上の理解を深めたいならば原作小説を買って読んだ方が良さそうですが。
この映画の鑑賞後に、喜久雄に贈る言葉があるとするならばどんな言葉があるのか様々な人々に聞いてみたいですね。賞賛するのか、励ますのか、罵るのか、口を噤むのか。
あとポップコーンを買って、食べ切れた人がいるかどうかも聞きたい。
素晴らしかった!
ここ数年、下手したら数十年の映画の頂点が決定してしまった。
他の人のレビューを読みふけりました。
読むにつれ「確かにそうかも」「そのほうが良かったかも」「あのシーンは要らなかったかも」とも思いましたが、そういうのはあくまで「他の人が感じたこと」
自分が、緊張で胃が痛くなり、自分の腕を鷲掴みながら観て泣きすぎて頭が痛くなった事がすべて!
エンドロールが流れる間ずっと泣き続け、劇場を後にしてからも涙が止まらなかった映画ははじめてでした。
自分の感じたままで良い!
是非劇場で観てもらいたい作品!
数日経ってもフラッシュバックのように思い出します。
喜久雄の美しさもそうなのですが、俊介の優しさ。
「人の家に上がり込みすべて奪っていくなんて泥棒やないか!」それが本心でしょう。
でも、「芸があるやないか」と化粧を手伝ってあげる。
雨の中春江を訪ねても何もせずに帰る。
血があるから泰平なわけではない。
俊介ももがき苦しみながら芸の道にまい進する。
そんな俊介も亡くなり、時を経てひとりぼっち(国宝)になって立つ舞台の景色、それが美しかった。
鷺娘を舞う姿を観て「あぁ、私は花井半次郎を愛している」という感情が湧きました。
国宝とは
間違いなく生涯の中で心に残る作品
あっという間の3時間でした。
まずは吉沢亮さんと横浜流星さんの素晴らしさ。
それぞれの立場の違いと背景が舞踊に表れている。
そしてこれを軸に出演していらっしゃるすべての方々がまた凄いの一言だった。
中でも特に、田中泯さんと高畑充希さんと三浦貴大さん。
田中泯さんの手と足と目線の演技とそれを捉えるカメラワーク。
高畑充希さんの一見流されてしまいそうに見えるのに芯の強さを感じさせる演技。
要所要所で効く三浦貴大さんの存在感。
どれも物語の語られない部分の多くを理解させてくれました。
映像の美しさと主題歌の歌詞もとても良かった。
この世はあまねく二律背反。
それが最期に溶け合うのか、そうか。
原作未読で1回目を観て、原作を読んで2回目を観ましたが、あの原作をここに昇華した監督と脚本家の素晴らしさに震えました。
好き嫌いはあれど映画館で見る価値はあり。
私にとっては原作、映画、どちらも納得の作品で間違いなく生涯の殿堂入りです。
秀逸な作品
本作品の魅力は大きく三つに集約される
1. キャスティング
①寺島しのぶ:
この役にはまさにこの人しかいないという存在感を放っている。
どこまでが演技なのかまたは、私情なのか分からなくなるほどです。
キャスティングした方のセンスが際立ち、彼女を選んだことに深い感銘を受けました。
②三浦貴大:
本作品のために肉体改造を行った様子。
主人公との出会いは最悪で最終的には彼の予言通りになった。
しかし、最後まで主人公に寄り添う姿勢に深い感銘を受けた。
③森七菜
一皮も二皮も向けた印象を受ける。
笑顔のないシリアスな表情を通じて、内面が見えるよう。
今後の、作品の幅に期待できる。
2.時代背景とディテールの美しさ
歌舞伎座の非常口の照明が、現代の正方形の小さなものから、時代背景に合わせた長方形の大きなものに変わっているなど、細部にわたる時代背景の表現が非常に精緻です。
その他にもディテールが、作品に自然に溶け込んでおり、違和感なく作品に没頭できます。
3.ストーリーの魅力
約3時間という長丁場ながら、全く飽きさせない構成が見事・
途中に踊りや驚きの展開が散りばめられ、観る者を引き込んでいく。
蛇足であるが
寺島しのぶが「家柄を守る」(=孫に継がせる)ために渡辺謙に対し工作を図った
と見てしまったら、物語にミステリーの要素を加えてしまい、
考え過ぎだろうか…
キャスティング、ディテール、ストーリーが見事に融合し、観る者の心を捉えて離さない作品です。
重くて疲れました・・・
全2140件中、621~640件目を表示
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