国宝のレビュー・感想・評価
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役者とは何かという、神髄を見れたような気がした。私生活からその役を...
役者とは何かという、神髄を見れたような気がした。私生活からその役を演じ、歌舞伎以外のものはすべてを捨てる覚悟や身を削るような訓練をすること、持って生まれた才能がある人が国宝と呼ばれるのかと感じた。吉沢亮天晴れ
田中泯色っぽい
話題になってたので観ました。
芸に溺れる
耽美であるが物語ではない。
良くも悪くも歌舞伎に耽溺した作りとなっており、監督もまた歌舞伎の芸の中に身を沈めており、映画はほぼ役者の芸事の描写の強靭さに支えられていました。そこに物語はほぼなかった。それ故、歌舞伎の見せ場は極めて情感高く眼も眩む光景に。
一方、芸事の描写以外のできごとや物語はというと、やはりちぐはぐといった感じもする。半弥と半二郎の曽根崎心中のがらみのエピソードも所詮半径5mの出来事だったりする。
自分のベスト10映画の一つ「さらば、わが愛/覇王別姫」も非常に似たような題材構成である。しかし、その物語は、社会の中に時代の中に布置され、運命に翻弄されながらも抗う愛と友情を京劇の題材に描いている。「国宝」には、そういった映画的地平とか余韻というのものが乏しい。例えば、「覇王別姫」は、抗日戦争中の進駐日本軍とのエピソード、文革でのエピソードなど、いずれも壮絶であり、製作国が返還前の'93香港とはいえ相当の覚悟を持って作り上げたであろうことは想像にかたくない。
とはいえ、役者部の演技合戦は見事に尽きる。
歌舞伎といえば、松竹でしょう、と思いきや配給は東宝だったり、製作幹事はソニー配下のアニプレックスのミリアゴンスタジオ(ロールモデルはインド映画らしい)で、一つの目標が本作のカンヌ出品だったらしい。で、見事に監督週間に選出されたとのこと。
ただ、おそらくは、上記のようなスタンスの違いで、覇王別姫はコンペティション部門出品でパルム・ドール受賞('93でピアノレッスンとダブル受賞)という違いなのだとも感じた。
辛口ですみません。
これらのわたしが感じた少々の不満は、プロデューサーの定めたパースペクティブと資金のマージナルであり、その中で想いを醸成し舞台装置を作り上げた監督に由来するものであって、舞台にあがった俳優部の方々は考えうる限り最上級の演技をなしたため、観た皆さんは心を動かしているのではないか。そう思う。
壮絶な芸への想い
見るにも痛々しいほどの芸事の世界。
養子の立場で実子を差し置いて舞台に立つ時に、プレッシャーで震えが止まらず、歌舞伎役者の息子の血を飲みたいと言わせるほどの切迫。そして義父から「血を分けた親がいなければ、首がないのも同じ」といわれ、それでもその世界で生きる主人公。美しい、雅な歌舞伎の世界の映画と思って観にいきましたが、壮絶としかいえないくらいの苦しみをみました。
主役のお二人の周りを固める俳優の方々の抑制された存在感も素晴らしいとおもいました。
そして冒頭の雪の長崎のシーンは息を呑むほど美しいです。
圧巻の175分
綺麗すぎる主演2人
綺麗な顔立ちの2人が女形をするから…と単純な気持ちで綺麗だろうな〜と鑑賞しました。
…が、話の内容は深く切なくて胸が苦しくなりました。
多様性を尊重する今の時代でも根強く残る偏見や血統の事…
敢えて言葉を選ばず例えると「親ガチャ」って言葉かな〜
キクオの父親も子供に仇を取らせるぐらい慕われてた父親だったと思うのですが…
人は生まれ落ちた時人生7割決まってると何かの本で読んだ事があります。
残り3割を這い上がるか、諦めるか…自分の人生を考えさせられる作品でした。
自分の力だけではどうにもならない3割の状況をどう進むか…諦めないなら物理的にも感情的にもたくさんの犠牲があり並大抵の努力では這い上がっていけないんですよね…結果は分からないけど自分がした努力は色んな意味で裏切らないんだなと実感しました。
主演の2人がまあ美しい!歌舞伎の良し悪しは私は分かりませんが稽古は相当大変だっただろうなとプロの凄さを見せつけられます!
子供の頃のキクオ役の子が演技すごく上手でびっくりしました。
田中民さんの演技もセリフ少ないのに凄みありすぎで…,
いろんな人の苦しい選択のオンパレードで胸が苦しくなる映画でした。
素晴らしい作品だと思います。
吉沢亮見よ♬というノリで観て後悔
あまり映画が好きではありません(長いのと感情移入して疲弊するので)しかし文学部出身ということもあり歌舞伎に興味があったのと吉沢亮さんに興味があったので軽いノリで観に行きました。
吉沢亮さんと横浜流星さんの切磋琢磨バッテリー的な物語を想像してはいけません。俳優の本気、美の暴力、めくるめく鬱展開、心を抉られる作品でした。映画館の粋という最上の音響で拝見したので、もうすごかったです。とくに渡辺謙さんが逃亡した息子の名前を連呼しながら倒れるシーンでもうあぁ………(絶句)すごい映画だなぁ…………でした。
めちゃくちゃ疲れました。ちょっと良いことが起こらなすぎるので腹括って観ないといけないという事でマイナス0.5しましたが、映像作品としてとても素晴らしかったです。
ヤクザの組長の元に生まれた青年が歌舞伎役者として成り上がって行く半生を描いた作品。 本年度ベスト!!
これは映画館の大きなスクリーンで観るべき作品!
吉沢亮&横浜流星さんの歌舞伎に圧倒された作品だった!
2人の歌舞伎の姿に0.5を加点。
鑑賞前、歌舞伎の化粧で誰が誰なのか?解らなくなる不安要素があったけど全然大丈夫だった(笑)
大物歌舞伎役者の子供として生まれた俊介(横浜流星さん)と、ヤクザの組長の子供の喜久雄(吉沢亮さん)。
この2人が切磋琢磨しながら歌舞伎役者として成長していくストーリー。
この2人の絆が終始素晴らしく、相手を思う姿が印象に残る。
俊介の歌舞伎役者としての血筋。
喜久雄の歌舞伎役者としての才能。
俊介の父親、大物歌舞伎役者の花井半次郎(渡辺謙さん)がどちらに名前を継承するのかが見所だった感じ。
とにかく歌舞伎のシーンが圧巻だった!
でも現代用語で喋ってもらった方が心に刺さったかも(笑)
吉沢亮&横浜流星さんがどれだけ歌舞伎の練習をしていたのか気になる。メイキング映像も見たい!
歌舞伎は男の世界と言うことは知ってたけど女方を演じる役者の動きが美しい。
然り気無い女性キャスト陣も本作を盛り上げていた感じ。
映像や音楽も素晴らしく映画としての完成度はかなり高めな感じの作品だった!
糖尿病を甘くみてると大変な事になる事が勉強になりました( ´∀`)
国宝を鑑賞する映画
エンタメとして最高
うつくしさよりも生々しさが印象的
原作未読、歌舞伎はハマるの怖くて敬遠、だけどべらぼうの横浜流星さんと、PICUの吉沢亮さんのとりあわせに惹かれて鑑賞しました。
公開後初の土曜日朝一の上映回で、150席のシアターがほぼ満席。老若男女、偏りなく来てはる感じでした。
・ほぼ3時間な上映時間はやはり長い…久々に映画で腰が痛くなりました。
それでも尺が足りない大河ドラマなので眠くはなりませんでしたが、原作を端折ってるんだろうなーって脚本の飛躍具合にはところどころ混乱しちゃいました。
・子役で演じる時代の描写が長くて意外に思いましたが、「怪物」が大好きなので、黒川くんの活躍には、おお…!と内心で拍手喝采でした。
・吉沢さんのお顔はひたすら整ってる感がつよいので、黒川くんが育って吉沢さん、ってのがあまりしっくり来てなかったのが、どさ回り時代の喜久雄が屋上で酒瓶呷って踊るあの場面で、急にすとんと腑におちました。幼いころの面影が…!って。
・一番印象的だったのは、紆余曲折を経てからの二人道成寺。
二人揃って一度どん底を味わってからの、蓮の花みたいに絢爛で華やかな舞台が眩しくて。なのに引き映像での美しさよりも、多用される役者のアップでお白粉や口紅の下のなまなましさの方が前面に出てくるところの業の深さというか。
・自身の嗜好的には、悪魔に魂を売って芸を極めていく喜久雄に、名跡も家族も何もかもを奪われていく感のある俊介の悲哀の方がぐっときてしまったのですが。
御曹司のぼんぼんで周囲には愛されていて、それでも本物の役者になりたいと足掻いてしまって、一つの境地に辿りついたかと思ったら舞台に立つための脚も命も奪われていくのほんと残酷で。
横浜さんがインタビューとかでお話になってる重心の高さ、ノーブルな人品のよさが出ていて改めていい役者さんだなあ、と思いましたのこと。
・役者さんでいうと三上愛さん演じる芸妓・藤駒のうつくしさと業がツボ。高畑充希さん演じる春江との関係が昨年の大河での定子と彰子の関係も彷彿とさせられてしまいました。
・総じて、役者のみなさんの演技や衣装やセット、画面のうつくしさや生々しさが興味深かったですが、主題というかストーリー展開には???が多かったので、原作読んでみようかな、と思いました。
歌舞伎見に行きたくなった
原作があるのでどうなのかと思いましたが、歌舞伎に焦点に合わせた作品になってたのでそれはそれでいいかと
日本らしさの歌舞伎の舞台、舞、踊りなどて海外に向けてなのかととも思った。
これは喜久雄・吉沢亮主演で俊介・横浜流星の2人の歌舞伎役者の話
少年期の喜久雄・黒川想矢くん、俊介・越山敬達くんの2人の演技が必見だった。
黒川想矢くんの踊りがものすごく色っぽく妖艶で初日挨拶でも皆さん褒めてらっしゃった
越山敬達くんも初めて喜久雄が楽屋に来た時のあの顔がおっとなりました
2人で練習して2人で切磋琢磨して行って青年になり吉沢亮、横浜流星になる
2人で売り出し2人道明寺、2人藤娘と順調だったが徐々に歯車が崩れて地獄へと落ちて行く
俊介が喜久雄の舞に嫉妬し自分から外れて行ってでも地方の小屋で舞を踊る
そこまでしても舞うのか
俊介も又自身のスキャンダルで崩れ落ちた時に興味のない客の前で舞を踊る
そこまでしてでも舞を踊りたいものなのか
時が経ち2人で又、曽根崎心中をした時のあの俊介の死ぬ思いでが迫真迫ってた
後、田中泯さんがすごかった
この歌舞伎役者さん誰だったかと思ったほどだった
手の招き方、話し方、舞、全て良かった
だけど最後あんな所に住むほどになるのか?
そして大阪人から見て関西弁がばっちりでホッとした
イントネーションが違うかったら話が入ってこないけどちゃんと皆さん関西弁になってて良かった。
そしてこの映画を見た人健康は大事
糖尿病には気をつけような!!
異変を感じたらすぐ病院行こう!!
圧倒的な表現力に心が動く
原作は未読です。
上映時間が3時間近くあるので、どうなるかと思いましたが、長さを全然感じさせないほど、素晴らしい映画でした✨
ボキャブラリーが乏しい私なので、どう表現していいのかわからないけれど、心をギュッと鷲掴みされてしまうほど、出演者の表現力に圧倒されてしまいました。
特に、喜久雄役の吉沢亮と、俊介役の横浜流星がそれぞれ演じた「曽根崎心中」のお初は、瞬きや息をするのを忘れてしまうほど凄かったです。
舞台の中に引きずり込まれる感覚でした。
文字では伝えてられないです。
ぜひぜひ映画を観て欲しいです😊
歌舞伎役者の血を継ぎ、将来を約束された俊介と、孤独で芸事を極めることでしか、上を目指せない喜久雄。
ふたりの違った苦しみと絶望感、また演じる充実感や幸福感を見事に表現しています。
本当に「手招きして、見たことのない世界へ連れて行ってくれる」そんな感覚でした。
この2人はこんなに凄い演技をする人だったの?
って失礼ながら思ってしまいました。
任侠一家の息子が、歌舞伎の世界の頂点に立つという設定は、無理があるとは思いますが、そこは小説なので(笑)
私は歌舞伎は一度も観たことがないので、演目については良くわかりませんが、「曽根崎心中」の他にも色々な演目が出てくるので、歌舞伎を知ってる方は、より楽しめるのではないでしょうか。
演目どれも素晴らしいので、俳優さんの努力が感じられます。稽古に1年半かけたそうです。
やはり俳優さんは凄いですね。
真似できないです。
映画の中で命を削ってまで、歌舞伎に人生を捧げる人たち、映画にかける俳優さんと重なって見えました。
半二郎や俊介、そして喜久雄、ここまで自分の全てをひとつのモノにかける生き方は、私には到底できないです。
女優さんたちも、皆さん素敵でした。
寺島しのぶは、さすが梨園で育った方ですね。
観て良かったと思える映画でした。
壮絶な人生を乗り越えて、頂点に立った時、
喜久雄はどんな景色を見たのでしょう。
あまりに評判が良くて…
雰囲気映画なのに3時間もある
結論から言って、決して傑作とは思えない。なぜこれだけ評価されているのか分からず、周りと自分との評価が乖離した一作品。
かろうじて評価できる点は映画序盤の期待感と、おじさんたちの演技力の高さなど。
その評価できる点を裏切るような脚本の薄さと、引き伸ばされた映画の時間全体が★1.5とする理由の全て。雰囲気を楽しむ映画としてなら良いが、それなら割り切って切り良く1.5時間くらいで終わらせて欲しかった。主役の人たちの演技も鼻につく感じで、ぎこちなくどうも好かない。「純粋に応援できる登場人物が出てこない」ということ自体は邦画あるあるだが、やはり3時間ある映画でそれをやられるとしんどい。
長時間にわたる動きのない映像と展開。観終わったときの徒労感がとにかくすごかった。
全2138件中、601~620件目を表示
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