国宝のレビュー・感想・評価
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映像作品としては傑作、映画としては駄作
まずは「吉沢亮さんと横浜流星さん本当に素晴らしい演技ありがとうございます、そしてお疲れ様でした。」と言いたい。それ程にこのお二人の演技は凄まじいものだった。ただそれだけ…、それ以外に感想を抱く事の出来ない映画だった。というか映画と言えるのかすら怪しい程ずさんなストーリーだった。
第一にこの映画のタイトルは「国宝」である。然るべきして主人公が「国宝」に至るまでの人生を描いた物語となる。果たしてそれは描かれたのか?父親が坑争で亡くなれば、彼女が他の男に奪われれば、師匠と兄弟子が糖尿病で亡くなれば、悪魔に他に何もいらないから一番の歌舞伎役者になりたいと願えば「国宝」となれるのか?
断じて否!そこにはそれぞれのキャラクターの苦悩やエゴが存在した筈である。それを通して尚も自分のエゴを突き通した末に「国宝」に至ったのではないのか?勿論私達(鑑賞者)で幾分かはその内容を補完する事は出来る、然し余りにも情報が少なすぎる為にその表層しか補完できず結果キャラにも共感出来ない。
劇中内で師匠が演技指導で「言葉に力が無い!」と主人公を叱ったがこの映画は「なら言葉にせんといたろ笑」とばかりに全く言葉(セリフ)が無い。そういった情報を詰め込まずに見せるのは歌舞伎。最初に言った通り役者さんの演技が素晴らしい為、一番の見せ場となっているがそうじゃないだろう。私は映画を見に来たのであって歌舞伎を見に来た訳ではない。
勿論映画とは俳優無くして成立しないが、ここまで俳優頼みの映画を見たのは初めてだ。この作品が売れたとて、それは映画監督の実力ではなく、吉沢亮さんと横浜流星さんと原作者様の実力に他ならない。これ程までに良い映像作品を映画として成立させられない手腕を恥じてほしい。
3時間観る自信は無かったが…
何度か映画館の幕間で観てはいたし、周りの評判もずっと泣けたとかスゴイばかりで、私はレビューは信じていないので、ホントかよ?って思っていたけれど、映画館で上映が終わる前に観て良かった。
こういう映画を映画館で観たかった。
喜久雄役の吉沢亮も凄かったけど、15歳の喜久雄をやった黒川想矢の演技に引き込まれてしまった。
寝るなんてとんでもない、トイレも勿体なくて行けない(笑)
映像美と歌舞伎の演目とストーリーの組み合わせが素晴らしい
吉沢亮も横浜流星もカケラも知らない。 歌舞伎にも疎い。 原作ももち...
吉沢亮も横浜流星もカケラも知らない。
歌舞伎にも疎い。
原作ももちろん読んでない。
知ってるのは渡辺謙くらい。
35℃の猛暑を避けるために評判がいいというこの映画を見に行った。
重いな、題名からして重い。
たぶん原作に忠実に映像にしているんだろうと思うが、正直あれもこれも詰め込みすぎのような気がした。
原作は原作としてもっとかみ砕いて咀嚼したうえで2時間にまとめてほしかった。
3時間見るのがつらいとは言わないが、各シーンが冗長という気がしてせっかくの内容なのにリズムがないというかキレがない。
また子供の時のエピソードがちょっと長すぎ。
目の前で親が殺されて背中一面に入れ墨を入れて報復の殺しをしようとするにしては目と声が優しすぎて気持ち悪い。
大人になってからようやく落ち着いて映画を見れた。
大人から始まって子供の時は回想シーンでいいように思った。
成功と失敗、勝ちと負け、生と死、それが感動にもつながるのだがやはり詰め込みすぎ。
歌舞伎がそもそもスローなんだからそれ以外のシーンにテンポがほしかった。
動作、口調、表情にもっとスピードとキレと分かりやすさがあったらスローな歌舞伎にマッチしただろうと思う。
両方スローに見えて重く長く感じてしまった。
そのへんはやはり吉沢亮も横浜流星もあくまでイケメン俳優であって、演技で何かを感じさせる俳優ではないところが自分にとっては若干不満だった。
もっといいものにできるはずだったのに、もったいない映画だった。
歌舞伎に魅入られし人生
歌舞伎役者の血に魅入られて背かれ…それでも国宝にまで登り詰めた男の人生の物語。
3時間ずっと引き込まれていたので、長いとは全く感じなかったです。
途中の歌舞伎の場面はとても綺麗で、普段歌舞伎に馴染みはありませんが、興味深くかつ純粋に綺麗だと思いながら観ていました。
歌舞伎という日本の伝統文化を舞台にした映画でここまでの完成度をみせてくれたのは素晴らしく感嘆した、といわざるを得ません。
演技力の高さはもちろん、映像美も圧倒的…観賞後、映画館が明るくなったのに一瞬席を立つのを忘れた作品は初めてです。
文庫本もあるとのことで早速読もうと思います。原作を読んでからまたもう一度劇場に足を運びたいです。
この景色を見せたかったのか…
『国宝』すごかった。
歌舞伎に人生を捧げた二人の青年、喜久雄と俊介の青春と対立、そして美の本質を描き出す壮大な芸道ドラマ。
冒頭、雪景色の中で父を失う少年・喜久雄。その父はヤクザの親分で、少年の人生はこのときからすでに“常識の外側“にあった。
血のつながりはないが、兄弟のように育った俊介とともに、二人は舞台の世界へと身を投じていく。
他の同級生たちが部活や恋愛に明け暮れる中、喜久雄と俊介だけはただひたすらに歌舞伎の世界に生きる。その姿はまさに青春であり、舞台稽古や川辺での語らい、橋の上でのやりとりが胸を打つ。
二人が語る、伝説の役者・万菊の「鷺娘」を見たときのセリフが印象的。
「こんなんもん、ただの化物やで」
「たしかに化物や。せやけど美しい化物やで」
この“美しい化物“という言葉は、物語全体を象徴している。芸の力は、常人には届かぬ狂気すらはらむ。その果てに、舞台の神が降りる。
師である花井半次郎は、俊介に「お前には血がある」、喜久雄に「お前には芸がある」と語る。
そして自らが舞台に立てなくなったとき、代役に選んだのは、血を分けた息子ではなく、芸を選んだ喜久雄。その瞬間から、二人の運命は狂い始めていく。
俊介は「すべて奪い去る気か」と叫びながらも冗談だと言う。喜久雄の才能と人柄を知っているがゆえに、恨みきれない。
喜久雄も苦悩する。上演前に震えながら言います。
「幕上がると思ったら、震えが止まらんねん……お前の“血”がほしい」
その後の舞台で、喜久雄は圧巻の演技を見せるが、俊介はその場を去る。
終盤、俊介は再び舞台に戻り、『曽根崎心中』で共演します。
俊介の脚は壊死し、二人の時間はもう戻らない。喜久雄は心中してもいいと言う――それは“芸”と“血”、二つの道を極めようとした者たちの、痛ましくも美しい結末。
喜久雄は人間国宝に。
「鷺娘」に挑みます。
舞台で雪が舞い散るなか、それは父が亡くなった瞬間、万菊の神々しい演技とも重なる。
この景色を見せるためにこの映画はあった…。圧倒されました…。
和製、覇王別姫。歌舞伎が観たくなる!
公開が落ち着いて空いてきたら観ようと思ってたら、まさかの尻上がりで人気上昇中の本作。
上映時間の長さもあり、連休中に観なくてはと一念発起し、レイトショーなら空いてるだろうと思ってたら、これまたまさかの満席御礼。なるほど、終電で来て始発で帰る気か(笑)
高評価の作品ほど事前情報はなるべく排除して観るようにしてるのですが、なるほど、さすが李相日監督。長尺を感じさせない見事な演出。歌舞伎は若者にとっては退屈と思われかねないものをアップや、汗や、静寂、荘厳な音楽で全く飽きさせない。
伝統芸能、ブラザーフッド、、、観ながら、覇王別姫を思い出した。なるほど、やはり意識されてたのですね。特に屋上のシーン。
こんな素晴らしい映画を作ってくれたのが、在日3世の李相日監督。日本人より日本を上手く描いてくれている。こじつけかもしれないが、奇しくも参院選の日でもあり、色々と思うところがあった。
凄いもの作ってしまったんじゃないかと。
凄いもの作ってしまったんじゃないかと思います。
完成度の高さに感動しました。
瞬間を生きる人の儚さ、それを支える人の尊さ。
細い細い道の先に見えた景色。
凄い仕事に出会うたびに、背後にある血の匂いを感じ取れるようになりたいです。
吉沢亮さんと横浜流星さん、関係者の皆様本当にありがとうございました。
歌舞伎に興味なかったのに、音や言い回しがすんなり体に染み込んでくる...
歌舞伎、映画の世界に没入した3時間。まさに国宝級映画。
遅ればせながらようやく映画館で見れました。見た日がちょうど
誕生日だったことと「国宝」を見るならばとプレミアムシートで贅沢な映画時間を過ごしました。
キネノートの平均点がなんと84点。ありえない数字。しかし見て納得。
歌舞伎の世界と映画の世界にどっぷりつかった3時間弱。
いい映画を見たなというのが実感です。
私の映画感想文を読んでみてください。
【映画感想文】
冒頭の任侠世界の新年会。喜久雄が演じる歌舞伎の「女形」の美しさに引き込まれ、見たこともない歌舞伎の世界観に一挙に没入した。喜久雄は花井半二郎に引き取られ半次郎の同い年の息子俊介とともに厳しい稽古に日夜励み高めあっていく。
成長した二人が「二人道成寺」を演じることになり絶賛を浴びる。しかし二人は正反対の対応をみせる。この違いが二人の差をうむ。
喜久雄は、日本一の芸人になるため悪魔に魂を売り渡す男だ。芸の高みを極めたいその一心で。半次郎がけがをして「曾根崎心中」のお初の代役に喜久雄を指名した。跡取り息子の俊介ではなくより芸の高みにいる喜久雄を選ぶ。それは世間体からも常軌を逸した判断である。半次郎もまた悪魔に魂を売り渡した芸人である。
喜久雄の見事な演技、芸に負けた、親に認めてもらえないことから俊介は姿をくらます。芸の厳しさ、芸人の姿勢がとわれる厳しい世界を見せつけられる。
歌舞伎界から逃げた俊介、スキャンダルで排除された喜久雄。苦難の末復帰した二人がともに演じた「曾根崎心中」。俊介がお初を喜久雄が徳兵衛を演じた舞台は少年時代から二人が目指した舞台の集大成であり、二人の強い結びつきを見せつけた。
人間ドラマとしての核が確立していて、しかもほとんど知らない歌舞伎の舞台裏が丁寧に描写さていた。映画ならではのクローズアップの多用、ハンディカメラでのスピード感あふれる映像、舞台装置の見事さ、伝統を損なわない音楽などスタッフが一丸となって、歌舞伎の迫力に圧倒され、舞台に没入できた。
吉沢亮、横浜流星、渡辺謙をはじめ役者陣も役に憑依したような見事な演技に、肉体から溢れ出る役者魂を見た。
半次郎の名跡を継いだ喜久雄。襲名披露興行で倒れた白虎が呻いた言葉、血の深さを聞き呆然となる。終幕の喜久雄の「鷺娘」は美しく妖艶であり、まさに「芸」を見た。喜久雄が見たかった景色が美しかった。しかし喜久雄は「芸」しかないのか。彼の血は確かに流れている。血は彼の存在の継承をうむのか、一生孤独か、重い余韻を残して幕がおりた。
歌舞伎って何処が良いの?な私は・・・
撮影抜群、質高く奥行きのある素晴らしい作品
「悪人」「怒り」「流浪の月」などを監督した李相日監督の作品。今年一番の邦画という呼び声の高さから逆に引いていたが、満席の劇場で本日鑑賞。
任侠の一家に生まれた主人公喜久雄、抗争で父を亡くした後、天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主が引き取り、歌舞伎の世界で跡取り息子の俊介と芸を高め合う。
歌舞伎役者としての光と影、伝統芸能である歌舞伎の女方を特段の説明なく、映像と細かな物語なき展開で見事に描き切っており、特に舞台のシーンは圧巻。監督の李相日監督の才能に圧倒される。
日頃観ているインディペンデント映画とは異なり、とにかく桁違いの手間と時間とお金(10億円?)をかけて制作された映画。東宝配給で大規模上映の商業映画ながら、観る者の心に迫る質の高さと奥行きを感じる。
撮影は、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作を手がけたソフィアン・エル・ファニ。そのカメラワークが秀逸で、舞台や舞台裏をドキュメンタリーかのような臨場感で写している所が素晴らしい。
キャスティングも作品にハマっており、主人公喜久雄を演じた吉沢亮、梨園に生まれた俊介を横浜流星が好演。彼らが舞台で歌舞伎の長尺の演目を演じ切ったところは圧巻。そこに役者たちの凄まじい努力の跡が感じられる。
自分自身、ここ5年余り日本舞踊を鑑賞してきたこともあり、舞台での舞や謡は被るものが多かった。その目線で見ても、吉沢亮がクォリティ高く舞台で演じているところが素晴らしいと感じる。
3時間近い上映時間、歌舞伎の舞台のシーンが長く続くも、ずっとスクリーンに引き込まれた作品。これは映画館のスクリーンで観るべき映画。
観る者に媚びない内容、それを高いクォリティで映画化している。このような映画を観ると、邦画の未来が明るく感じられる。
芸とは、血とは。
『女形を極めた人間国宝』という設定には無理があると思った
私は歌舞伎についてはド素人だし、歌舞伎界を代表する女形の役者さんといったら誰もが知っている『坂東玉三郎さん』や『中村七之助さん』『中村扇雀さん』のお名前しか出てきません。
玉三郎さんは、歌舞伎役者とか、女形とか、そういうジャンル分けを越えて、一人の人間としての佇まいがお美しく、色っぽく、人間を超越している存在だと思っております。
七之助さんは普段は男っぽくてカッコいいのに、女性を演じられている時は、匂い立つような色気がありますし、そしてやはりとってもお美しい。
中村扇雀さんも同様に、舞台上でお美しくて、色っぽい。
でも私には吉沢亮さんと横浜流星さんの女形からは、全く色気を感じることができず、『女装している男性』にしか見えませんでした。
横浜さんにいたっては、白塗りが全くお似合いになっておらず。
吉沢さんも横浜さんも『国宝級イケメン』であるのは紛れもない事実ですが、女性を演じ切れていなかったと感じました。
人間国宝に選ばれた時の姿にも、女形を極めた。。。歴史を全くと言っていいほど感じることが出来ませんでした。
子供の頃から芸を叩き込まれている実際の歌舞伎役者の方と比べるのは違うのかもしれませんが、それを差し引いても・・・と、個人的には感じました。
一番目を引いたのは、やはり田中泯さん。
落ちぶれていた東一郎を呼び、踊りを踊らせる場面で覇気がなかった目に力が入った瞬間のギャップが本当に凄いと思いました。
素晴らしかったです。
時代時代にスイッチされる『手法』は『韓国ドラマ』でもよく見られる手法ではないかと。
先に『結論』をバンと出して、後から状況を説明する感じ。
それにしても。
とても大ヒットしているようなので、私の感性が鈍いということでしょう。
『君の名は』以来の『置いてきぼり』感を感じております。
正直な感想書きます
皆さま書いておられるように、主役のお2人ともに相当な努力をされてきたのが伝わる
目力や表情、セリフ回しは吉沢亮くんが素晴らしい
ただ女形のしなやかな動きや首振りは横浜流星くんが一歩も二歩も抜きん出ていたように映った…
キングダムの頃から思っていたけれど、吉沢亮くんは首から背中にかけての肉のつき方なのか…妙に猫背ぽいのが気になってしまう
ただそれをも凌ぐ圧倒的な美形が勝り、喜久雄に抜擢されたのかななんて勝手な想像
お2人も素晴らしいが、何より渡辺謙さんの演技力に脱帽…
モノが違うとはこういうことで、痺れたし次元が違うと思った…
一流は歌舞伎も演じれるんだなと、香川照之さんの舞台を観に行ったときの衝撃と同じ感覚をスクリーン上からでも感じた
永瀬正敏さん、寺島しのぶさん、黒川想矢くん…も個人的に響いた
あと何気に付き人役の芹澤興人さんの存在感も好き
すゑひろがりずさんの片方の方かと思ってしまった…笑
何はともあれ、断然に本物の歌舞伎が見たい!と思わせてもらえる作品だった
色気不足
芸か血か ※8/14加筆修正
久しぶりの映画館でどっぷり3時間
歌舞伎の世界に浸ってきました
子どもが生まれてからというもの
なかなか行けない映画館
この時間が贅沢な事
噛み締めるように食い入りました
自分では選べない出自や血に悩まされながらも
もがき苦しみ這い上がっては突き落とされる
それでも美しく見える世界に憧れ
這い上がろうと必死に足掻く
蛹から蝶へ
それまでの演目がしっかりと伏線となり
最後はきっちり回収されていました
※ここから加筆
たぁーだぁー!(某芸人口調)
……キレイ過ぎますね。
歌舞伎の何を知ってるんだって感じかと思いますけど
実際はこんなもんじゃ無いでしょ?
嫉妬とか、嫌がらせとか、スキャンダルとか……
もっともっともっと汚い部分もあるはずです
愛人なんて1人や2人じゃない世界でしょ?
喜久雄はヤクザの息子でしたが
そことの交友関係のアレコレもあるはずだろうし
そもそも芸能人も、ですが
歌舞伎役者たちがあんなにお行儀良い人たちばかりとは思えません
なんかそういう
ドロドロが無い分
余計なストレスなく
見ることが出来るのでしょうが
私的には、ファンタジー過ぎて
少し物足りなくも感じました。
原作の壮大なドラマは何処へ
原作は長編だけど一気に読めた久しぶりの作品、上映を心待ちにしていました。評判通りの映像美、役者の方々の心血を注いだ演技は突き抜けていて圧倒されるばかり。暫くは大阪弁や歌舞伎の言い回しが口から出る始末、心酔しました。ただ、原作の壮大な人情ドラマについては省かざるを得なかったのか、想像では伝わらないストーリーが多くて、果たして原作を読まずに鑑賞したら俳優さんが表現したかったことが理解出来たであろうかと感じてしまいました。それにしても鑑賞して良かったが、もう一度観るのは正直覚悟がいるかな。
映画としての質は高いが、話自体はつまらない。
見る人がなにを求めて見るのかでこの作品の評価は大きく分かれると思う。
演技が凄い,映像が美しいなどを映画に求める人は確かに良いと思う。
しかし,「正体」などのように映画のストーリーの面白さ、ワクワク感を求める人には苦痛だと思う。
自分は後者なのでつまらなく感じてしまった。前者であればとても素晴らしい映画に感じると思う。
実際口コミや,評価を見ても褒められてるのは吉沢亮や、横浜流星の演技だったり、映像美、歌舞伎をここまで写したことの凄さが大半を占めているように感じる。
実際、映画館で働いてる者の体感として、映画を見終わって出てくるお客さんの話し声がちらほら聞こえる中で,話が面白かったと話しているより演技が凄かった、美しかったの声の方が圧倒的によく聞こえる。確かに演技、映像美などの作品の質はここ最近の中ではずば抜けて良いと思う。
せっかく3時間近くやるのだから歌舞伎のシーンをもっと減らして人物の心情だったり関係性を描くシーンを増やせば良かったと思う。
歌舞伎の演目で表現してるなどの声をちらほら見るが歌舞伎の演目については私はさっぱりわからないのでそこで表現されても全く伝わってこなかった。公式のインスタにあらすじが載ってるが、映画の前に予習したとて,3時間の映画の間中、覚えてるのは無理があると思う。
できる人は凄い。私には無理だった。
最後に1番好きなシーンは吉沢亮がボロボロの状態でマンションの上で夜の中1人踊っているシーンは凄すぎて鳥肌が立ちまくった。このシーンはやばい。
全2140件中、461~480件目を表示
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