劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全1900件中、461~480件目を表示

4.5「国宝」2回目を鑑賞

2025年7月5日
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泣ける

知的

斬新

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Lespedeza

4.5正直な感想書きます

2025年7月3日
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泣ける

楽しい

驚く

皆さま書いておられるように、主役のお2人ともに相当な努力をされてきたのが伝わる
目力や表情、セリフ回しは吉沢亮くんが素晴らしい

ただ女形のしなやかな動きや首振りは横浜流星くんが一歩も二歩も抜きん出ていたように映った…

キングダムの頃から思っていたけれど、吉沢亮くんは首から背中にかけての肉のつき方なのか…妙に猫背ぽいのが気になってしまう
ただそれをも凌ぐ圧倒的な美形が勝り、喜久雄に抜擢されたのかななんて勝手な想像

お2人も素晴らしいが、何より渡辺謙さんの演技力に脱帽…
モノが違うとはこういうことで、痺れたし次元が違うと思った…
一流は歌舞伎も演じれるんだなと、香川照之さんの舞台を観に行ったときの衝撃と同じ感覚をスクリーン上からでも感じた

永瀬正敏さん、寺島しのぶさん、黒川想矢くん…も個人的に響いた
あと何気に付き人役の芹澤興人さんの存在感も好き
すゑひろがりずさんの片方の方かと思ってしまった…笑

何はともあれ、断然に本物の歌舞伎が見たい!と思わせてもらえる作品だった

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じゅん

4.5散りばめられた『対』 映画館で見るべき作品!

2025年6月29日
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泣ける

興奮

知的

本日鑑賞してきました。
映像内に散りばめられた対比が鮮やかな印象でした。
天賦と血筋
極道と正統
嫉妬と羨望
打算と純粋
孤独と愛
悪魔と神様
憎悪と免罪
そして随所に見られる白と赤
白と赤は冒頭の雪と血の色に重なる部分がありました。
※どれも個人的な見解です。

寄りの画では吉沢亮と横浜流星の美しさが際立つ!
もう少し2人の舞を広い画角で見たかったという思いもありましたが、これはこれで緊迫感が出て非常に見応えがありました。

儚くも力強く美しい。
人の業を、まざまざと鮮明にかつ鮮烈に描いた傑作だと思います。

主演、助演の2人はもちろん渡辺謙の圧倒的迫力、脇を固めた俳優の皆さんの演技力、また鑑賞をされたエキストラの皆さんの真剣な眼差しで現場の緊迫感が伝わり心が震えました。

これは劇場のあの迫力と音響で見るべき。

映画館で観られて良かった!!

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梨

5.0Two thumbs up! A MUST SEE movie!

2025年6月28日
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泣ける

興奮

驚く

必見です!あっという間の3時間でした。

吉沢亮、横浜流星の若き名優2人が互いに「陰と陽」を入れ替わりつつ、鬼気迫る演技で魅せます! その大前提として、どれだけ歌舞伎の演目や所作の猛稽古を積んだ上で臨んだのか?

天晴れです!

喜久雄(吉沢亮)の子供時代を演じた、「怪物」の黒川くんもまたまた天晴れです!

田中泯さんの存在感の凄さ、相変わらずでした。

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マーベリック

5.0美しい異世界

2025年6月23日
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iYiHedP8PmIUPr5

3.5映像美は圧巻。プロットはやや雑

2025年6月18日
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ペーニャ

4.0すごいものを見てしまった

2025年6月16日
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やあやあ

4.5芸か血か?

2025年6月16日
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悲しい

興奮

知的

重厚なドラマに圧倒された。3時間という上映時間なので、集中力が保てるか自信がなかったが、喜久雄の波瀾万丈な人生に目が釘づけになった。天涯孤独な喜久雄は精進するしか道はなかったと思うが、やっぱり俊ぼんには甘さがあったのだと思う。春江の行動は理解を超えていたが、同情なのか、喜久雄を遠く感じたせいなのか私にはわからなかった。歌舞伎の世界は特殊なので、そこのところを少しでも垣間見させてくれたのは興味深かった。後ろ盾がないと役につくことができないともよく聞く。だから中村獅童は苦労したそうだし、香川照之も息子のために歌舞伎をやっているとも聞く。ビルの屋上で舞う喜久雄の絶望的な姿が見ていて辛かった。それにしても、歌舞伎役者ではない吉沢亮と横浜流星2人が、よくがんばったと思う。忙しい中、1年以上の準備期間を設けて、幼い頃から積み上げて身に着ける動作、舞、しかも女形だ。いろいろな歌舞伎役者が絶賛しているところを見ると、そんなに変ではなかったのかなと思う。2人には剣道と空手の素養があったから、根性で励んだのかしらん? 関係ないか?

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瑞

5.0「芸」の極みは孤独かもしれない。

2025年6月16日
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作家、吉田修一自身が歌舞伎の物語を描くため、自ら黒衣の経験し、書き上げた小説を歴史に残る映画化。

自分は落語や講談は昔レンタルCD屋で音源を借りたり、見に行ったりしていたけど、歌舞伎に関してはどこかハードルが高く、一度だけ誘われて見に行った記憶がある程度。

特に人間国宝って言葉は知ってはいるが、誰が該当するのか?どういう人物が評されるのか?など知らない伝統芸に疎い自分がこの映画を楽しめるのか、不安だった。

そんなことは全く気にならない。
圧倒的な映画力で、見終わった後の初日公開でもないのに、拍手が鳴り響いた。
こんな映画は初めてで、これを映画館ぇ見れて良かった。

監督は「悪人」「怒り」など吉田修一の小説を見事に映像として重厚感を表す、一切妥協を許さない李相日監督が再び手がける。
本作の主演は吉沢亮でしか撮らないと決めて挑んだ、まさに吉沢亮にかけた一作。

物語は、歌舞伎の一族に生まれた男と親を無くし、歌舞伎の一族に突如入るが血に縁がない男の2人が「血」と「芸」が潜む歌舞伎という悪魔の世界で生き抜く話。

キャストが、演技が、撮り方が、とか正直何もいえない無いくらいに全てが凄かった。

でも、感じた思いは気持ちのまま書きたい。
キャスト陣がとにかく全員よかった。
李監督がこだわった吉沢亮。
華奢で綺麗な顔しているなって印象やけど、これほど演技派をこなせるとは。本作では約1年以上専念していたらしい。
とはいえ、歌舞伎を演じることは容易ではないなか吉沢亮は演じ切っていた。
命を削るような演技だと思う。
ストーリーはもちろんだが、本作は歌舞伎の演じるシーンが多く、その演技力が見せ所となっている。なんども見入ってしまうほどの圧倒的演技、間違いなく吉沢亮の最高峰となる作品だった。

そして、対となる存在である横浜流星。
日本アカデミーの主演男優賞を受賞した「正体」や大河ドラマの「べらぼう」など今日本を代表とする俳優だが、過去に格闘技の経験からがっちりした身体ではあるが、それを活かすような綺麗を突き止めた女型を見事に演じていた。吉沢亮とはあえて距離をおくことで切磋琢磨することも意識して取り組んでいたらしい。

この二人の演技がまさに魅力する美しさであった。
歌舞伎という日本の伝統する文化を役者といえど、いかに表現するか。
中途半端では許されないなか1年以上の厳しい稽古によって見事に演じていた。

吉沢亮さん、横浜流星さんの2人に見入ってしまいがちだか、怖いとさえ感じたのは田中泯さんの存在である。
田中泯さんが演じる人間国宝の小野川万菊は本当に美しいかつ狂気さをまとわりつくラスボスのような存在感。これは田中泯さんだからこそ表せた存在感だと思う。

さらに少年時代の喜久雄を演じた黒川想矢さんの演技も見事。映画の最も重要である導入部分、物語では起承転結の「起」の部分。正直ここで、こけると物語への没入感も薄れて、チープな作品になってしまうところ、もっと黒川想矢さんよ喜久雄が見たいって思うくらい魅力された。
もっともっと今後の成長が楽しみになる俳優であった。

その他キャストはもちろんよかったし、個人的に芹澤興人の存在も素晴らしかった。
まじで、この人どこでも見かけるやんっていう。メインキャストを支える存在、個性を出しすぎず、でも普通すぎない絶妙な塩梅が、さすが芹澤興人って感じだった。

約3時間という長尺にもかかわらず、一瞬もだれるなかった。むしろ、全てが緻密に濃く描かれているので吐きそうなくらい、濃い濃い内容に仕上がっていた。

映画を見て、
「芸」を極めるとはどれほどの苦悩で犠牲を伴い、孤独なものなのかを少し知った気がする。
表面だけを見れば、順風満帆と言える芸を極めた者でさえ、そこには決死の努力と死ぬほど辛い出来事、何かを犠牲にした上で辿り着いているかもしれない。
逆にそれくらいしないけど、たどり着けない頂きたのかもしれない。
ただ、そこから見える景色って幸せなの?っと平凡な自分には少し疑問に思えた。
もっと些細な日常をって思うけど、家族を失ったり、生き抜く方法がそれしかないと覚悟した者にとってはそれが生きる道なのかもしれない。

本作でテーマとなる「芸」と「血」。
どちらが重要なのかといえば、伝統芸においてはやはり「血」なのかもしれない。
芸さえあればって本作でもいうけど、血に勝るものはない、結局「血」を持つ者たちが偶然にもいなくなったおかげで「芸」が勝つことはあるが、それはイレギュラーな状況。
しかし、そのイレギュラー含めた運を活かした生き方で上り詰めるのが「芸」の極みかもしれない。

日本は伝統芸など歴史が深い国。
映画として、これほど重厚なもの見れたのは幸せ以外ない。

ありがとうといいたくなる作品だった。

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somebuki

5.0伝統芸に挑む若手俳優の演技が国宝級

2025年6月15日
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「悪人」「怒り」に続いて吉田修一の小説の映画化作品である。原作は未読であり、歌舞伎も見たことがない。17 世紀初頭に出雲阿国が始めた踊りが歌舞伎の発祥とされ、江戸時代に発展して隆盛を極めた。先日、出雲大社に参詣した際に、すぐ近くに出雲阿国の墓があったが、京都の大徳寺にもあるらしい。

初期の歌舞伎は、上演終了後に役者が客を相手に買春行為をしていたため、風紀の乱れを幕府に咎められて、女優は舞台に上がれなくなった。これによって、女形という日本独特の芸風が誕生し、演目も増えて歌舞伎の型といった文化が形成された。男の役者が買春行為を続けていたが、幕府はそれには文句を言わなかった。

歌舞伎役者は、当初河川敷に演劇小屋を張って興行していたせいで、「河原者」や「河原乞食」という蔑称で呼ばれて、カタギの人間との婚姻が極めて難しかったため、自分らの身内で結婚して子供を作るしかなく、これが世襲制の本来の理由である。現在では自分らの世界を「梨園」などと呼称して、むしろ一般人より優越な立場にあるかのように振舞っているが、そもそもは逆の立場だったのである。数は少ないものの、世襲でない役者もいて、片岡愛之助などはその一例である。

伝統的な型によってがんじがらめにされている現代の歌舞伎は、音楽で言えばクラシックのようなもので、同じ演目を何度も見て来ている客は目も耳も肥えてていて、少しでも役者が型からはみ出ると未熟者と蔑まれるらしい。歌舞伎界からは人間国宝が6人輩出しているが、あくまで芸に対する評価であって、役者本人の人間性は二の次のような印象を受ける。特に女性関係にだらしのない役者が散見されるが、よほどのスキャンダルを起こさない限り、年数が経てば人間国宝の声が掛かるらしい。

この映画は、歌舞伎の名優の子として生まれた者と、血縁はないものの、師匠に芸を見込まれた者の互いの葛藤を中心にした話が展開される。いずれも過去を引きずりながら生きていて、背負ったものの重さと質が大きく異なっているが、二人は基本的に仲良しである。それが成長と共に、互いの関係性も複雑化して行く。

全編約3時間を要する大作であるが、弛緩した部分はひとつもなく、見せ場が連続する。主役の二人を歌舞伎役者が演じたら面白くも何ともない作品になってしまっただろうが、吉沢亮と横浜流星という歌舞伎とは縁もゆかりもない二人が演じたことで、緊張感が半端ない作品に仕上がっている。大御所役の渡辺謙や田中泯も歌舞伎の演目を演じるシーンがあり、それが素人丸出しでは映画の出来を大きく損なってしまうに決まっている訳だが、見事に演じているように見えた。1年半ほどの稽古であそこまで見せるというのは物凄いことだと思った。

ロケ先も由緒正しいところばかりで、歌舞伎座は言うまでもなく、冒頭の長崎の宴会場は、坂本龍馬もよく訪れた「花月」のように見えた。シーンの背景の隅々まで、尋常でない注意が払われているように思えた。ただ、原作をかなり削ぎ落としているようで、もっと見せるべきシーンがあったはずだと思った。例えば、敵討ちに向かうシーンは、その後の展開が台詞のみで語られるだけであったが、あれは他の尺を削ってでも見せるべきだったと思う。

横浜流星は、昨年度のアカデミー主演男優賞を同じ監督の「悪人」で受賞しているが、今作の吉沢亮はそれを上回っているように思えた。吉沢の飲酒トラブルで公開が危ぶまれたが、無事に公開されたのは良かったと思う。これがお蔵入りになっていたら日本映画の大損失になるところだった。関係者も胸を撫で下ろしていることだろう。

音楽の原摩利彦は見かけない名前だったが、若手の作曲家で舞台音楽等も手掛けている人らしい。歌舞伎の音曲とオーバーラップしても音響を損なわない曲想を聴かせていて見事だった。映画館で見るべき映画である。
(映像5+脚本4+役者5+音楽5+演出5)×4= 96 点。

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アラ古希

5.0役者全員がその人物そのものにしか見えない

2025年6月15日
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泣ける

興奮

驚く

皆が口を揃えて言う3時間の長さが全く苦じゃなくむしろ足りない、もっと観ていたい作品。
これ気になるなぁ、配信で観れば良いかと思ってる人にはとにかく時間を作って映画館で観て欲しい。出来れば大きなスクリーンで。観ればわかる。
歌舞伎シーンはもちろん圧巻の出来、でも舞台以外もめちゃくちゃいい!刺さる!泣ける!
全員素晴らしいけど、吉沢亮くんと横浜流星くんは桁違いだしキャリアハイだと思う。
観終えるとまた観たくなる作品はそんなに多くないからこの国宝は自分にとって凄く貴重。
今後数年はこれ以上の作品に出会えるのか不安なくらいの作品。

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miho

5.0「国宝」を観て

2025年6月14日
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鑑賞方法:映画館

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 当初、その日観たい映画がもう一本あったので、「二本観ようかなぁ」くらいの気持ちだっのだが、当日が近づくにつれて「私の体力では多分観れんだろ」と、いう気がしてきていた。
 前日は早く寝て、身体も心も整えて臨んだのだが、にも関わらず私は完全にうち抜かれており、何に打たれたのか、何に撃たれたのか、何に討たれたのか、何に射たれたのか分からない。ただただ涙が流れた。
 私の生き方を問われているようだった。
 吉沢亮さんは理解しているつもりでいた。素晴らしい俳優だと知っているつもりだった。
 その考えを遥か高く飛び越え、激しく困難で険しく鋭いひとりの男の人生を生きていた。
 貴方はどれだけの高みを目指すのか。
 李相日監督の作品を観るのは初めてでよく知らないのだけれど…
 すべての出演者が鋭く描かれており、もう女性陣に関しては、素晴らしいとしか言いようがない。愛し愛されることを求める人。愛することだけを求める人。愛されることだけを求める人。standing ovationである。
 歌舞伎のことは、ほぼ知らないのだけれど、吉沢亮さんと横浜流星さんの舞台のシーンは圧巻である。
 田中泯さんには平伏してしまった。
 とにかく、観なければならない映画である。

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ななふしぎ

4.5原作未読です。

2025年6月13日
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鑑賞方法:映画館

なんと言えばいいのか、吉沢亮の歌舞伎に対する執念?貪欲さ?生命力?
血を越えるための芸へのエネルギーがすごく、見終わった時に心が震えました。
全てを注ぎ込んで演じた吉沢亮に対し、役者ってすごいと心から思いました。

横浜流星はリアルな歌舞伎役者の血筋に見えました。
どこか品があり、綺麗で、色々な葛藤を抱えていた時ですら、心が曇らないように見えました。

2人の演目は陰と陽で、それぞれが本当に美しかったです。

他の方々もみんな素晴らしく、そのパワーが作品を素晴らしいものにしていました。
映像と音楽が綺麗で、その効果が喜久雄の人生を暗いだけにしていなかったと思います。

気になるところは、幼少期を一緒に過ごした少年のその後。
そして、それぞれの女性たちの心情やストーリーがなかった事。

この作品は吉沢亮と横浜流星の歌舞伎役者としての生涯を描いているので、他を削いだのは理解出来ますが、見終わった後の余韻を冷静にした部分でした。

そこで星を作品として少し減らしましたが、星をつけるのがおこがましいくらい役者のみなさんが素晴らしかったです。

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mmm

5.0女方歌舞伎役者

2025年6月12日
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興奮

驚く

ドキドキ

原作未読。凄い作品です。
実際の歌舞伎を観たことはありませんが、本作品で歌舞伎役者を演じた皆様、特に吉沢亮さん、横浜流星さんお二人の並々ならぬ努力の賜物でしょう… 芸の凄さに圧倒されました。
是非、大きなスクリーンで!

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つもろう☆

4.5吉沢&横浜の熱演が素晴らしい

2025年6月12日
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驚く

 本作は喜久雄の少年時代から晩年期までを描く大河ドラマとなっている。ライバルである俊介との友情、歌舞伎役者としての栄光と挫折、様々な女性との出会いと別れがピンポイントに描かれている。大変ドラマチックな半生であるが、原作の吉田修一の同名小説(未読)は上下巻に及ぶ長編ということもあり、1本の映画にまとめると、どうしてもダイジェスト風な作りになってしまうのが残念だった。約3時間という長尺であるが、それでも物語は表層的と言わざるを得ない。

 例えば、女性陣の葛藤はかなり浅薄に映る。喜久雄の幼馴染・春江、歌舞伎役者の娘・彰子、京都の花街で出会った藤駒といったヒロインたちは、喜久雄の役者人生に深く関わるキャラクターたちなのでもう少し寄り添った視点というものがあっても良かったもしれない。

 また、少年時代の喜久雄は初めから女形を余興で演じていたが、どうして歌舞伎に興味を持ったのだろうか?そのきっかけが分からずじまいである。上方歌舞伎の看板役者、花井半二郎のことを知らなかったくらいなので、もしかしたらそれほど歌舞伎に興味がなかったのかもしれない。

 他にも色々とあるが、こうした描写不足が物語を軽く見せてしまっている要因となっている。
 ただ、これらを丁寧に描いていけば、おそらく1本の映画としてまとめるのは無理だっただろう。そういう意味では、こういう作りを甘んじて受け止めるしかない。

 そんな中、個人的には喜久雄と俊介の友情ドラマに最も見応えを感じた。幼少時から始まる両者のライバル関係は、時に対立を生んでいくが、同じ芸道を歩む者同士、根っこの部分では深い絆で結ばれている。そんな二人の愛憎関係は大変面白く観れた。

 そして、何と言っても喜久雄を演じた吉沢亮、俊介を演じた横浜流星の熱演が素晴らしい。本作には四代目中村鴈治郎が出演しているが、クレジットを見ると彼は歌舞伎指導という立場でも作品に関わっている。「藤娘」、「二人道成寺」、「鷺娘」、「曽根崎心中」といった人気演目を吉沢と横浜が見事な表現力で演じきっている。本人たちの努力もあるだろうが、おそらく鴈治郎の指導力のおかげもあったように思う。

 特に、「曽根崎心中」における両者の熱演には圧倒されてしまった。近松門左衛門による世話物の代表作と言えるこのメロドラマは、現実の二人の愛憎を見事に盛り上げ、観ているこちらの胸に熱く迫って来た。

 監督は李相日。吉田修一の小説を映画化するのは「悪人」、「怒り」に続きこれで3度目である。これだけ続くとは、余程相性が良いのだろう。
 過去作はいずれも殺人事件を巡るサスペンスドラマだったが、今回は一人の男の数奇な人生を真正面から描いた人間ドラマとなっている。過去2作と比べるとエンタメ要素は減ったが、歌舞伎の世界でもがき苦しむ喜久雄の姿に、才能と努力だけではどうすることも出来ない現実社会の厳しさというものが実感された。

 また、歌舞伎は様式美の世界である。それを如何に美しく再現出来ているか。これも本作の大きなポイントのように思う。
 今回は「アデル、ブルーは熱い色」のソフィアン・エル・ファニが撮影監督を務めている。外国人が日本の伝統芸能を撮るというのは意外だったが、この起用はかえって奏功したかもしれない。
 思えば、「アデル~」は鮮烈な色遣いが印象的な作品だった。こうした色彩センスは艶やかで華やかな歌舞伎の舞台を再現するのには合っていたと言える。
 また、「アデル~」同様、本作もクローズアップの多用が特徴的である。舞台観劇では決して見ることが出来ない役者の繊細な表情に迫るカメラワークは映画的なカタルシスを生んでいる。

 キャスト陣では、主要二人以外では、伝説的女形、小野川万菊を演じた田中泯の存在感が際立っていた。彼の説得力のある演技のおかげで、万菊のセリフは一言一句重みが感じられた。

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ありの

5.0俳優陣の神がかった演技は言うまでもなく、脚本や演出の妙を感じる最高の映画作品

2025年6月12日
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R新開

3.5吉沢亮には星5つ

2025年6月12日
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しめじめじ

3.5一般的イメージのファンタジー世界としての歌舞伎界

2025年6月11日
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K

4.0超豪華ダイジェストでした

2025年6月11日
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原作小説にいたく感動し、「李相日監督で映画化」「主演は吉沢亮」を知ったその日からとても楽しみにしていた者です。

素晴らしかったです。喜久雄のルーツである任侠の襲撃場面から、スクリーンに映るすべての場面が想像以上で、俳優陣の鬼気迫る演技が、全編にビリビリする緊張感を生んでいました。壮大な大河ドラマで、過酷な展開に心が震えます。とくに歌舞伎の舞台のシーンが。南座や新歌舞伎座に通った時期もありましたが、みていて全然違和感がなく、よくぞここまで稽古しゃはったなぁと感動しました。映画の写真集が出たら買うと思います。(映画館ではパンフレットが売り切れで残念でした)

でも、だからこそ、「19〇〇年」とパッと場面が切り替わるたびに、「えっ!?」「ちょっと待った!!」と感じずにはいられませんでした。映る場面は全部素晴らしいんだけど、3時間弱の大作なんだけど、喜久雄の苦しみ、舞台という水の中でしか生きられない美しい魚なのに俗世の苦労に翻弄される悲劇、ほぼ登場しない女性陣の情念など、もっともっとあるのに~!…と思いました。ドロドロの溶岩がデコボコながらも固まるには長い年月が必要で、やっと固まったと油断するとまた染み出てきたり。本当は前後編6時間でみたいくらいですが、平均的な観客の体力を考慮したら仕方ないですよね。

きっと2025年を思い出すたびにまず頭に浮かぶであろう映画作品です。でも、映画に感動した方々には、ぜひ原作小説も読んでいただきたいです。
あと、久々に歌舞伎がみたくなりました。きっと今までとは違う視点と感動を感じるんだろうなぁ。

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かつのじょう

4.5女性描写適当過ぎ、BL仕立ての方が自然なくらい

2025年6月11日
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知的

原作未読、歌舞伎鑑賞今まで十数回

若干序長感あるけど
圧巻!!素晴らしい
もう1度観たいくらい
これは他の方も書いてるので省略

(気になった点)
女性の描き方が適当過ぎ
盛り込まなくてよかったんじゃないかと思うほど

高畑はちゃっかり梨園の妻になって和服着て楚々としたりして何?変
歌舞伎役者さんは若い時、芸妓さんとの子がいる人多いってことを示してるの?
成人した娘さんの話もどう?
森も屋上の階段降りてそれっきり

BLものな感じにしてもよかったんじゃないかなぁ?と思うくらい女性が描けてない

万菊さんの所作とセリフがいちいち素晴らしかった、もっと出演があってもよかった
舞台降りたらいきなり木賃宿で寝たきりってなんだか不自然だけど

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