国宝のレビュー・感想・評価
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☆5じゃ足りないんよ
国宝級イケメンの吉沢亮を目当てに観たら、
本物の国宝映画だった。
鷺娘、連獅子を観てみたいな…と歌舞伎に興味が湧いた。
日本に生まれたならここでしか味わえない世界をこの目で観ておかないとと。
何かを極めよう、極めた、さらに極めようとする人間の貪欲さは汚さと美しさが表裏一体なのかもしれない。
寺島しのぶさん、よかったな…
圧巻の演技 吉沢亮の凄み
吉沢亮の演技に圧倒されました。
綺麗な顔は化粧をしても隠せず、仕草は女形の色っぽさがあふれ、最後まで夢を見せるような演技で息をのむシーンが沢山ありました。
子供時代の役者さんも目でも演技が凄くて、どこの子と思ったら怪物の子役と知ってこれからが楽しみになりました。
柳楽優弥みたいだと思いました。
横山流星もボンボンの演技良かったです。3時間近くが長く感じず最後まで集中して見れました。
残念かもと思ったのは女子の描写。
心情の移り変わりがあまりでてなかったのと、最後に向けて少しキュッとした印象でした。
国宝になる前の孤独と突き詰めた結果の国宝認定になった描写があれば最後もっとグッと来たかも。
ともあれ、本当に皆さんすごい演技で、魅せられました。
吉沢亮の代表作になるのは間違いないと思いました。
おとうちゃん、、
「ガラス玉のような目」に映った喜久雄の孤高の姿
小説を読んだ後に映画を観ましたが、あの壮大な物語を3時間余りに凝縮し、物語の核を鮮やかにすくい取った脚本と演出に心を奪われました。
人間国宝として認定された後の場面は、原作にはない映画独自の演出でしたが、喜久雄の到達点をより鮮明に示しており、その孤高の姿が胸に迫りました。
「ガラス玉のような目」に映し出されたものは、もう戻ることのない何かを知ってしまった人間の哀しみと、それでもなお芸の道を究めようとする凄みだったように感じます。
田中泯さんが演じた役どころも圧巻で、その一挙手一投足に人生の重みを感じました。
小説で喜久雄の良き理解者として存在を放っていた徳次が描かれなかったのは少し残念でしたが、その分、喜久雄という芸の求道者に焦点が絞られ、孤高の光が一層際立っていたと思います。
映画としての結末も、小説とは異なる角度からの喜久雄の到達点を示していて、作品全体に深い余韻を残したと思います。
目が感情を表していました。
田中泯さんが吉沢亮さんを踊らせた時、それまで光っていなかった目が踊り出すと同時に光出す。
音がない場面でしたが、芸は武器よりも強いことを凄まじく表現していました。ところどころ様々な俳優さんの目が強調され、その場面が伝えたい物の説得力を増していました。歌舞伎の足の音、小道具の音、それを実感するために、映画館で見るべきだと思います。
原作大ファンとしては
原作ファンあるあるで申し訳ないが、
国宝は吉田修一の最高傑作だと思っているので、その分期待し過ぎてしまった
期待のため初日に2回連続で見ました
不満な点は3つ
歌舞伎界に復帰してからの喜久雄の孤独と絶望が圧倒的に描き足りない
不幸を喰うと敬遠され周りを寄せ付けずひとり芸にのめり込んで孤高を極めていく姿がなかった
綾乃からのとどめの一言もあんな風に変えられてしまって、
映画だけ観た人には何が伝わったのかな
簡単に人間国宝になったみたいに感じられたのでは
原作で嗚咽するくらい泣いたラストシーンもどう描かれるか期待したが、まあ、そりゃ、解釈の違いでしょうけど、え?って
これで終わりなんだ…
春江のキャラも謎だった
高畑さんて大河でもそうだったけど若い頃演じる時に声高くするのやめた方が良いと常々思っているのだが、そのせいもあって春江の強さや決意が全く伝わらなかった
余談だが藤駒の若い頃の舞妓姿が似合わなすぎてびっくりした
田中泯さんが本当に凄かったのに、へんな演出(エフェクト)加えたのも冷めた
悪人の時と同様、「賞とる映画」って感じで、
3時間あっという間で流石っていう感想です
竹野役の三浦さんもすごく良かったです
三時間
たしかに
見ごたえのあるシーンもあったけれど
やっぱ三時間は長い…
正直尿意との戦いになってくる
(実際途中で抜ける人もそれなりいて、終わった後トイレが長蛇の列だったし)
中盤の吉沢亮の覚醒演技は
見ごたえはあったけど、
三時間の割には、
それを超えるものが
後半になかったかなぁ…とも
これならもう少し短くしてもよかった気もしないでもないけど、
雰囲気的には必要な長さなのかな?
ただ『歌舞伎』という普通じゃない世界が
普通に違和感なく見れてるのは
かなり苦労や工夫があるのは間違いないとは思う
そして全員演技が上手い
素人感はない(と素人の自分が思ったり)
自分にとっては映画は「面白いかどうか」「退屈しないかどうか」が
まず一番だからチョット評価低めだけど(アクションシーンが多ければ面白いとか単純なものではなく)
テキトーに歌舞伎やってみました作品ではないのは確かと思う
鑑賞動機:この座組10割
なんかもう、とてつもなくすごかった。
2025/6/7追記というかここからどうやって言語化するか。
歌舞伎の知識が1mmくらいしかないので、公式ページ内で演目の予習しておいたのが正解だった。それだけでわかんなくてもわかるような気になったし、歌舞伎の場面で引き込まれる度合いが全然違う。中でも『曾根崎心中』は圧巻。1度目は舞台上と舞台外を二重写にするかのような使い方だし、2度目はお話と現実をより直接的に二重写しにしていて、感情を揺さぶられ続けた。
ストーリー自体も毀誉褒貶激しくて、鑑賞中に何回「!」となって前のめりになったことか。 2人の愛憎絡み合った関係は演技と真意が混ざり合っているように見えて、複雑なのだけれど、目を逸らさず観続けるしかなかった。3時間近いけど、それでも前半の濃密さに比べると、後半は駆け足に感じた。でもあのペースで最後までやったらこちらの身が持たないから、結果的によかったのかも。
吉沢亮と横浜流星は…あなたたち悪魔と取引したでしょ? 絶対したでしょ。そうでもしないと、おかしいでしょ、あんなにできないでしょ。
『さらば我が愛 覇王別姫』は大好きな映画だが、私は違うと思う。
あそこで「順風満帆」という言葉を使うことで、逆に波瀾万丈で苛烈な人生だったことを際立たせる感覚が素晴らしい。
映像が目に焼き付いた
タイトルなし
結構入ってた。大島さんの絶賛するほどではないけど、歌舞伎がよかった。歌舞伎のような伝統的芸能を裏側から見せたのはすごい。
雪の景色は、死んだ父親の大舞台だ。でも父に何で逃げない必要があったのかとか、いまいちよく分からない。あと、永瀬は少し若くて、もっと貫録ある人がよかった。
渡辺は二人道成寺を袖で見守る不安そうな表情が良かった。連獅子はきれが悪いし。父というより、母的ポジション。
歌舞伎で血より才能のある人に継がせるのはありえないそうだし、しかも彫り物があるので、間違いなくフィクションなのだけど、歌舞伎界の非情さもちゃんと描かれている。
返り咲けたのは、3代目ができて、その後見人としてだったのではと思えば、高畑はそこまで計算して主人公を助けたのかとまでうがった見方も。
2人の道成寺の再現はもとより、曽根崎の反復。演劇そのものが上演という反復なのだけど、そしておそらく現実にもあるあるなのだろうけれど、感慨深い。すでに片方しか残っていない足を見せるためにこの設定にしたのかと思うほど、劇的な仕掛け。その足もすでに指先は黒ずんでいる。
横浜流星もとても目の涼しいイケメンで、2人主演の女形歌舞伎というだけで、もうこの作品は十分豪華なのだけど。
田中泯は、セリフの意地悪な感じと佇まいだけで様になる。何を考えてたのかよく分からないけど。
吉沢くんは顔が端正な点にポイントがあるので、子役の子は演技力はあるけど、この点ではミスキャスト。女性としての色気はあったけれど。
吉沢くんという人は、顔が端正すぎて、その外見に比して演技は下手なのではと思われてきたゆえ、それをバネにしてきた人。まさにこの映画の初期設定。その吉沢くんの努力とこの映画が重なる。
女形歌舞伎の表情は見事。
流星くんの曽根崎も良かった。
歌舞伎は、すでに見せ場が定型化されているだけに、話が分からなくても鑑賞できる点もこの映画の成功の理由。
運命に翻弄され、不条理を身体に受けるのが名俳優の定めなので、どうしても受動的になりがちなのだけれど、吉沢くんにはさっきの要素があるだけに余計に受動的ポジションで、それは女形というポジションと重なった。名キャスティングだった。
見応えあり。
得体の知れない尊いモノ
芸ロードまっしぐら!いや、寄り道いっぱい?
歌舞伎の裏側が覗けて、
ラッキ〜〜、ウッキ〜〜
その他見ていて思ったエトセトラ。
以下
ネタバレ
注意
です
!!
◯やくざ組長の息子が歌舞伎へ進出が斬新!
◯今後、新しい感覚で極道の世界を捉えた・描いたニュー仁侠映画が生まれてほしぃ
◯組の新年会でのミニ歌舞伎シーンや若い時の稽古シーンがすごく良かったです、引き込まれたぁ〜
◯めっちゃ厳しい稽古。
それでも楽しいと取り組む喜久雄。
現代の若者は、あのシーンを歌舞伎だから当たり前と受け取るのか。映画だから大袈裟でしょと納得するのか。
ひと昔前の現実はもっと厳しかったのではないでしょうか。
ひと昔前、自分は日常的にあのようなイジョウに厳しい状況を何年間も経験したことがあります。いまでも忘れられない辛い思い出です。
歌舞伎等の真っ当な稽古ならなんの問題もありませんが、、、(申し訳ありません、余談でした🙇)
◯生意気言ってすみません、
暑苦しく感じる演技、熱演部分は
あまり好みではなかったです。
◯ジョーカーみたいなシーンはよかったぁ〜
◯世襲制って、どうなんでしょうか。
歌舞伎のことを知らずに言えることではないですが。
自分は世襲制(男女差別等)への問題提起も含まれているのではと思いました。
◯のし上がって、廃れて、また輝いて等の
二転三転劇におろおろの心境でした。
小ステージの地方巡業までやって、時間経過後、晴れ舞台の転換にそわそわしました。
映画(フィクション)ならではのおもしろみなのでしょうか?
◯歌舞伎を体感したことがないから、
歌舞伎鑑賞が好きな方々に
劇中歌舞伎演技がどうだったかをすごく聞いてみたいです。
後でレビュー読んでみます。
◯ラスト(エンドロール時)の歌、
すごくよかったぁ〜♪ ♪
追伸
余談
◯「ニュー歌舞伎」には興味あります。
ノーマル?歌舞伎に未来はあるのか?
(失礼いたしました)
歌舞伎は伝統文化のまま
しっかり保存され続けるのか。
今の10代、20代が歌舞伎に興味を持つと
いいですねぇ〜
※一部修正済 2025.8.13
人間のクズに感動するなんて
ストーリーよりも俳優の役者魂にただただ感心させられる作品。
ストーリーはまあ、あらすじにある通りヤクザの息子が歌舞伎の世界に入って才能はあるけどいろいろ苦労していく話。正直ストーリーはそんなに面白くはないです。なんせフィクションなもんで。
ただ、ただただ俳優さんの演技というかこの映画にかける熱量に感嘆させられます。
すごいと。映画のためにここまでやるのかと。この映画のドキュメンタリーを映画で上映してもいいんじゃないかと思うくらい。
吉沢亮、すごいですよね。最近の若手俳優さんの中では演技力は頭三つくらいとびぬけてると思います。
しかも本作のあとが『ババンババンバンバンパイア』ですよ。嬉しいですねえ。
吉沢亮さんには、本作のせいで大物役者扱いされちゃうかもだけど、これからもおバカ作品に出続けてほしいです。
最初見た時と印象が変わったので
チュニジア人カメラマン
面白かったけど感動は?
心に残ったのは田中泯さん演じる万菊が布団で寝て喜久雄と接するシーンにて。
この部屋は美しいものが何も無い、だから落ち着くのだ、と。
これ逆を言えば美しいが過ぎると疲れてしまうという事ですね。
歌舞伎という美しさにこだわった世界で、この言葉はなんだか印象的でした。
ヤクザの息子であり、落ちぶれてしまった喜久雄にとっては慰め。
そして今のルッキズムやキャンセルカルチャーに対する批判とも、汚い世界への肯定とも取れました。
泯さんはどの役も本当に素敵に演じるのでいつも眼福です。
歌舞伎、私は一度だけ御園座の最前列で見たことがあるのですが…。
うーん、若かったせいもあるかもしれませんがその時はそこまで良さが分からなかったんです。
国宝は映画なのでカメラワークや音楽で演出されていますから、そりゃ劇的に面白く見える。
では実際の歌舞伎でこの映画以上に面白いと感動するのか果たして、と思ったり。
俗物的な見方ですみませんが、考えてしまいました。
あと喜久雄も俊介も挫折して外でドサ回りをしますが、結果そういう経験をしないと芸を極められないのか?と疑問に。
それは歌舞伎の世界を否定しているようにも私は取れましたが、見当違いでしょうか。
3時間の長さを最後まで飽きることなく観れたので、面白いのは間違いないです。
でも見終わった後の感動は私にはさほど訪れませんでした。
主役よりそれ以外の人たちの方が面白く興味深い動きをしていると感じたのもマイナスかな。
偉そうな意見ですが、出来の良い洋画にはとてもかなっていないなと思います。
全2141件中、321~340件目を表示
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