劇場公開日 2025年6月6日

国宝のレビュー・感想・評価

全2141件中、241~260件目を表示

5.0悪魔との取引き

2025年6月19日
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泣ける

芸はあるが血筋はないゆえに、血筋が欲しくて仕方ない者
血筋はあるが芸が欲しくて仕方がない者

2人の歌舞伎役者の半生と葛藤が美しく、激しく描かれ、170分、目が離せなかった。

歌舞伎役者であれなんであれ、一つの道を極めるということは、何かを犠牲にするということかもしれない。

スポットライトが強ければ強いほど、影も濃くなる。
光と闇、抗うことのできない宿命と運命に翻弄されながらも芸を貫く2人の歌舞伎役者の生き様に心が震えた。

吉沢亮と横浜流星の歌舞伎のシーンはもちろんのこと、
人間国宝・万菊を演じた田中 泯の演技にも圧倒された。

役者陣、製作陣の魂の結晶。
名作だ

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あさ

4.0「血」

2025年6月13日
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大絶賛のレビューが多くて気後れしてしまいますが、個人的には冷静に見てしまいました。生で本物の女形を見た時のあの感動を期待していたからかもしれません。
また、主人公を取り巻く3人の女性について、あまり理解できなかったのもあります。

とは言え、やはり良い映画だったことは間違いありません。
ヤクザの血筋と歌舞伎の血筋。常に「血」を感じさせられました。流血や吐血の「血」もあり。終盤には喜久雄の唯一の血のつながりある娘とのシーンも印象に残りました。娘もやっぱり血を感じているのでしょう。

この「血」を特に思い知らされるのは、襲名式で2代目半二郎が倒れて意識が遠のく中、俊介の名前を呼ぶシーンでした。喜久雄の気持ちを考えると胸が苦しくなりました。

ただ、この作品で描かれる嫉妬心は全く醜くないので、嫌な気持ちにはなりませんでした。ヤクザの血を引く喜久雄に誰も意地悪しませんし、喜久雄も俊介とは良きライバル関係でなんとも爽やかな描かれ方でした。
緊張で震える喜久雄のメイクを俊介が手伝うシーンが美しかったです。

一方で、喜久雄が落ちぶれて舞台とも言えないような所で大して興味もなさそうな客に向けて演劇をしていた頃には女と間違われて散々な目に遭いますし、この転落ぶりがとても痛々しく感じられました。

最後のシーンは、すこし説明不足な気がしました。人間国宝になった時点でもまだ見えなかった景色。わかる人にはわかるのでしょうか。

終盤で出てくる瀧内公美さんの複雑な心情を表現した演技は存在感たっぷりでした。この方、本当に素晴らしい役者さんで今後も目が離せません。

そして、吉沢亮さんと横浜流星さんのこの映画への情熱を強く感じることができました。役者人生のターニングポイントになったかもしれませんね。

役者さん達には満点付けさせていただきます。

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SING SING

3.5吉沢亮は日本の宝かもしれない

2025年6月11日
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今期いちばんの注目作。ひと昔前には各映画会社これくらいの気合いの入った大作をぶち上げていたものだ。そんな公開前から日本アカデミー賞はもらった、というような3時間作品にカンヌ選出までついた盤石な触れ込みでの公開。

歌舞伎で人間国宝になる男のそこに至るまでの人生。『アマデウス』が160分で『さらば、わが愛 覇王別姫』が172分、『グッドフェローズ』が142分。『SAYURI』が146分、で、こちらが172分。アート作品が描かれなくてはいけなくなるとやはり時間を取られる。観た感じでは上映時間ほどの多くのものが描かれている訳ではなく、ある意味大仕掛けというかダイジェスト的という感じがした。とはいえ、吉沢亮と横浜流星のまさに「熱演」(通常好きではないけど)は歌舞伎という題材の中ではスポ根のように溶け込んでいて、特にいつもは熱過ぎてなんとかならないかと思う横浜流星の演技も、題材と李監督の、言葉悪く言うと「大袈裟」な世界観の中ではピタリと収まってるのがいい。そんな中でも吉沢亮は他者にのまれない芝居(『ぼくが生きてるふたつの世界』に続いての世代を飛び越える主演を演じた)を展開していてさすが。

ぶっちゃけ歌舞伎はそれほど観たことないのでそれに関してあーだこーださないのだけど、特に違和感なく観れてるので凄いのだと思う。とは言え、ある意味魂こもってる分、海外のこういった一代記としての細部がかなりもっさりしていてもったいない。時間の余裕があればもう少し各登場人分の人間としての幅が描けたろうに、と思う。栄光と転落を交互に繰り返し、すべてを背負って舞台に立つと言うコンセプトですべてが詰まったクライマックスの芝居、となる前のエピソードの描き方が硬い、重い、しつこい、というのはいつもの李監督作品に関して思うことなのでまあ個人的な趣味だろう。これは素直に吉沢亮を堪能できればいいか。

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ONI

5.0天晴れ!

2025年6月11日
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驚く

ドキドキ

俳優陣の演技が素晴らしくて圧巻でした。
吉沢亮と横浜流星がとにかく良かったです。

芸の道を極めるのは生半可なことではない。
それこそ悪魔と取引をして、他の全てを捨てるくらいの覚悟がないと、到達できない高みがあるのでしょう。

辛いことや苦しいことの方が多い。
逃げ出したくなるようなことばかり。
それでもやる。その先でしか見られない、見たことのない景色を見る為に。

きっとそれは雪のように儚く美しく、恐ろしく残酷で、しかしだからこそ見る者の心を奪うのでしょう。

3時間近くある上映時間が気にならないほどの傑作でした。天晴れ!

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毬藻

5.0すごいものを見た!!!

2025年6月11日
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泣ける

興奮

知的

・圧巻!!素晴らしい!!とにかく素晴らしい!!
・役者達の鬼気迫る演技、絶対映画館が良いです、これだから映画はやめられません。
・吉沢亮、横浜流星が色っぽすぎる、美しすぎる、素晴らしい役者です。
・芸に人生の全てを捧げる、調子が良いときも、辛く悲しい時も、芸を極めた先に見える景色を求めて芸と向き合っていく、本当にかっこいい人たちです。

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ノリスケ

5.0圧巻の舞台映像美

2025年6月11日
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興奮

驚く

かなりインパクトのある予告編に加え、監督がいつも見応えのある、映画らしい映画を見せてくれる李相日だと知って、期待が膨らんでいた。

公開初日に鑑賞。

【物語】
大阪の有名な歌舞伎役者半二郎(渡辺謙)は興行のために長崎を訪れ、地元を仕切る組の組長が催す正月の宴に顔を出していた。宴の余興として組長の息子喜久雄(黒川想矢)が見せた女形の舞に半二郎は感心する。喜久雄と話をしようとした矢先、突然他組の来襲により喜久雄の両親は殺される。

喜久雄の女形としての資質を見てとった半二郎は喜久雄を引き取り、歌舞伎役者として鍛え上げる。 厳しい修行を耐え抜いた喜久雄(吉沢亮)は半二郎の実子俊介(横浜流星)と若手2枚看板役者の座を勝ち取る。

生まれたときから名門の跡取りとして歌舞伎役者になることを運命づけられ、幼いころから芸の世界で生きて来た俊介は喜久雄と兄弟のような固い絆で結ばれる一方で、激しいライバル心を内に秘めていた。

ある公演が数日後に迫った日、主演の半二郎が交通事故に遭い、大怪我をする。代役を立てざるを得なくなるが、半二郎が指名したのは俊介ではなく喜久雄だった。そのことから二人の運命は大きく揺れ動く。

【感想】
今回も期待通り、いや期待以上の見応えのある作品だった。
約3時間という長尺、最近の俺にとっては鑑賞前に不安と憂鬱さえ感じる長さだが、全く長いと感じなかった。

ストーリー的には、喜久雄と俊介という対極の境遇にある二人が、無二の友人であり、ライバルとして切磋琢磨しながら成長し、それぞれの重圧と戦い、時に嫉妬し、のた打ち回りながらも生きていく様が、強く胸に響く。しかし、それにも増して今作の見どころは歌舞伎の舞台の映像だ。 圧巻と言う言葉しか思い浮かばない。

俺は未だ歌舞伎を生で観たことがないので、そんな人間が言っても説得力に欠けるが、吉沢亮、横浜流星、そして黒川層想矢の舞台での舞に不自然さがなく、美しかったこと。それぞれ、相当の稽古を積んだに違いない。「天晴れだ」と言いたい。

普通に考えると、日本の伝統芸術、歌舞伎を真正面から向き合ったこんな作品を作ろうと考えたら、主演には歌舞伎界からキャスティングしそうなものだが、ズブの素人役者を当てて、こんなシーンを撮れると思った李監督の自信と度胸にも感心するというより呆れる(笑)。

また、舞台上の役者だけではなく、観客を含めた劇場全体の空気、盛り上がり、臨場感、迫力がガンガン伝わって来た。 これまでテレビなどで歌舞伎を目にしても観に行きたいと思ったことは一度も無いのだが、この映像を見せられると、「死ぬまでに一度はこの場に身を置いてみたい」と思わされた。

恐らく歌舞伎に精通した人から見れば「本物はこんなもんじゃない」というところもあるのだろうから、歌舞伎好きより歌舞伎に興味が無い人にこそ、強くお勧めしたい!

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泣き虫オヤジ

4.5絶対もう1回は観ますね。

2025年6月8日
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ぷぷぷ

5.0良かった。また観たい。ただ海外ではストーリーが難解かも。

2025年6月8日
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鑑賞後余韻に浸り、また近い内に観に行きたいと思ってる。
吉沢亮が女形なのは本当に合ってるというか、監督の言う通り、吉沢亮なしにこの作品は成り立たなかったのだろう。
横浜流星や万菊役の田中泯、この田中泯さんが本当に良かった。独特の世界観があった。

ただ、海外向けとしてはどうかと言うと、途中の立場逆転や、なぜそれほどに血が優先されるのか(血以外の要素もあるけど)、海外の人には中々解らない価値観も有るのではと感じた。

血と芸の葛藤と友情、濃かったし、まだまだ私も日本の古典芸能に勉強不足であると感じたし、興味が出た作品でもあった。
良かった。

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日向夏

5.0吉沢亮をはじめとする俳優の演技、原摩利彦・井口理の音楽、圧巻

2025年6月7日
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泣ける

悲しい

興奮

原作小説のファンです。本予告映像が良かったため期待して観ましたが……

期待を超えました。

あの長い小説を、映画として完成させたことに感激。
脚本、俳優、映像、音楽、どれも本当に素晴らしかったです。
主演の吉沢亮さんは、これまでにも出演ドラマや映画を観てなかなか良い俳優だなとは思っていましたが……こんなに素晴らしい俳優だったとは。喜久雄を演じる吉沢亮ではなく、喜久雄としてそこに在りました。
月光のような光を放つ喜久雄……圧巻の演技でした。
横浜流星さんら、他の俳優達の演技も非常に良かったです。
主題歌も、この映画を完成させる欠かせないピースとなっていました。
原さんの創る音、そして、King Gnuの井口理さんの歌声は、男でも女でもなく、時に美しい化け物ともいえる女形そのもののようで……畏怖の念を抱くほど。あの『国宝』を包み込む音楽が、歌舞伎の世界と一体になった喜久雄でした。

ひとつの道を究めようともがく人間の、美しさと恐ろしさ……あっという間の3時間です。たくさんの映画ファンに観てもらいたい作品になりました。

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まりお

5.0「バケモン」映画生まれる

2025年6月7日
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アッキー

1.0無理です

2025年6月7日
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大河の主役を務めた美男子2人を見ただけ。どこへ向かうストーリーなのか葛藤も何もない。90分経ってこらえきれずに手洗いに行きそのまま帰りました。

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kurakorin

3.5失敗したとです。

2025年6月7日
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人間国宝、歌舞伎、時代設定、
正面突破するのかという驚き、

メインタイトルが終わり、

「失敗したとです」
とミミズクと、この失敗を背負って、
生きるこの子の生涯を観るのか、
と思うと、ここで涙が出てきた。

が、
そのあとは、
評価は分かれるのではないだろうか。

人間国宝なので、
本物のキャストは難しいだろう。

映画なので、
〈本物〉は不要だが、

〈ホンモノみたい〉
〈ニセモノじゃないみたい〉感を、
歌舞伎のディテール、
映画的豪華さのみで担保するには、
難易度が高いシナリオだ。

曽根崎心中の二重三重構造、

道成寺の人間の業を舞に昇華させる事ができるなんて、
坂東玉三郎(人間国宝)か、
音羽屋の一部の限られた役者しか到達し得ない領域ではないだろうか。
(雁治郎さんOKの狙いは理解できる)
その説得力を根拠に話しが進むのか・・・

ミミズクとボンボンの、
自問自答過多の、
葛藤の配分と時間経過等々・・・

そのあたりを、
五社英雄風チカラ技で、
歌舞伎も映画も小説も昭和も、

「愛されてなんぼや」
と豪快に喝破できる観客にとっては、
評価は高いだろう。

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蛇足軒妖瀬布

5.0 凄い!!

2025年6月7日
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 コメント少ないですが……、
凄いの一言です。
主役の吉沢さんを始め皆さんの演技が凄い。
ただの表情が凄い。
映像が凄い。
ストーリーが凄い。
構成が凄い。
 作中の感想はいいません。

 ……兎も角劇場で!!

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しおくん

4.0血の繋がり

2025年6月6日
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血の話をしながら赤い筆を摂る様は、まるで少しでも繋がりがあることを証明するようでとても美しかった。

役者として生き、舞台に立つために、あの景色を探し、見つけ、見るために、多くの犠牲を払い、見送る。

わたしは伝統に重きを得てしまうので、この映画を肯定する訳では無いが、役者を映し出す映画としてとても素晴らしく、ライトに照らされて見える浮遊した埃を景色として写し出し、求めていたものとして書き出したのはとても美しかった。

意外と舞台というものは質素で、音響等は叶わない部分もあったりするが、舞台をよく見せるために使った映画の技法は舞台の良さをとても際立たてさせていた

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みみみ

5.0凄すぎるものを目の当たりにした

2025年6月6日
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凄すぎる。
なんて映画なんだこれは。

アカデミー賞をほぼ確でしょう!

もうなんて言ったらいいのか、、
とにかく凄いものを観た。。

今年の最優秀主演男優賞を取った横浜流星くんを
なんなく喰っていく吉沢亮に目が離せない。

流星くんが霞んでしまうほどに、
吉沢亮が凄すぎる、、

もう下手な説明はいらない。
映画館でこの凄さを体感して来てほしい。

ラストの歌舞伎シーンは圧巻、、
気付けば涙まで。。

人間国宝と呼ばれる者の人生の苦悩は想像を絶する。

歌舞伎に全く興味無かったのに、
生で歌舞伎を見てみたいとと思うほどに心を持っていかれました。

脱帽です!!
美しかった!!!
素晴らしかった!!!!!

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SHiHO

5.0とても良い映画でした

2025年6月6日
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今年一番の映画でした。
これまで横浜流星さんの演技は凄いと感じましたが、この映画では吉沢亮さんの演技が際立っていました。

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Quokka

5.0国宝級

2025年6月6日
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全てが国宝級。

3時間あっという間。

今年ベストです。

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ゆうすぎ

4.5圧巻!

2025年6月6日
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映画館で鑑賞するべき名作

出演者たちの役者魂を全身で感じ取れる

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がい

4.0文芸大作のふりした青春大作映画

2025年8月18日
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俺がレビューするような映画じゃ無いよねコレ。

兄弟同然に育った2人がある件を切っ掛けに反目しあうのだが、やがて共に大舞台に挑む事になる。
とても大雑把にこんな話だが、このプロットには覚えが有る。
そう「男たちの挽歌」だ。あちらは実際の兄弟だが。

「男たちの挽歌」に限らず、こんなあらすじの映画は古今東西沢山有ると思う。
いや決してこの作品をサゲてるわけじゃない。むしろこの伝わり易いプロットのおかげで老若男女問わず大ヒットしているわけで、自分の様な普段アクションやホラーしか観ない中二脳の映画バカでもとても楽しんで鑑賞する事が出来た。
実際体感の上映時間は「男たちの挽歌」と大差なかったし。

主演の2人である吉沢亮も横浜流星も圧巻の演技だった。「ババンババンバンバンバンパイア」との振れ幅の広さには舌を巻くほどだし、「春に散る」で見せたボクサー役からも1つの役に入れ込む姿勢が半端では無いのが伝わってくる。
やっぱり顔の良さに胡座をかく様なトップ俳優なんて居ないのだな。
歌舞伎の世界を描いた文芸大作映画なんて本来の自分なら触れもしなかったし、ぶっちゃけここ迄のヒットもしなかったと思う。この2人の熱演あればこそ作品に深く引き込まれて、普段全く馴染みの無い歌舞伎という文化の中に入り込む事が出来たのだと思う。

無論この2人を演出した李相日監督の手腕の高さは過去作からも疑いようが無いし、まるで本当に歌舞伎座に居るように錯覚させた撮影監督のソフィアン・エル・ファニ氏のカメラも見事だった。(過去作は知りません、すまぬ。)
目が眩む様な美術背景を演出した種田陽平監督についてはここで記すまでも無いでしょう。今や世界で活躍する " アーティスト " で、この方の起用はちょっと卑怯だと感じるくらいです。(笑)
作中にマスコミのいい加減さを差し込むのも李監督らしさだったと思う。

ほぼ不満点の無いこの映画だが、小さな不満が1つ有る。
女性陣の掘り下げが全く無い事だ。
これは監督が2人の物語には不要と判断した為だと思うが、3時間も有るんだし、ねぇ。
そんな中でも寺島しのぶ氏の安定の存在感はさすがでしたけどね。

馴染みの薄い歌舞伎の世界を描いた文芸大作映画ですが、中身は同じ夢を追う若者2人の青春映画です。
こんな自分でも大いに楽しむ事が出来たのですから、まだの方は是非。

自白

この作品をチョイスしたのは自分では無い。
夏休みに帰省した際に甥っ子がコレ観たいと言い出した。(自分じゃ絶対観ないよコレ)
どんな映画の出会い型が有ってもいいじゃない。てことで、レビューじゃなくて夏休みの日記です。

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MAKO

4.0役者さん、凄いな〜〜

2025年8月2日
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泣ける

楽しい

興奮

皆さんが色々書いておられるので大抵の意見に同感です。

一つだけ書きたい事は、何方かも書いておられましたが
渡辺謙は女形(「オヤマ」又は「オンナガタ」と読みます)
には見えないなあ〜
劇中で「連獅子」しか実写化しなかったのは正解ですね。

反対に田中泯さんは本当に人間国宝の女形に観えた!
流儀は全く違うけど、ずっとずっと何かを体で表現してきた人の
凄みや、思いの深さが伝わってきました。

私は歌舞伎弱者で、シネマ歌舞伎くらいしか観た事ないけど
主演の吉沢亮も横浜流星も、すっごく練習した空気感は
十分伝わって来た気がします。

寺島しのぶも、バリバリ歌舞伎界の中の人として
この役をよく引くうけてくれましたよね。
それだけでかなり、説得力がある。

役者さん、みんな凄いな〜〜

最近は視力が落ちて本を読むのがちょっと億劫なのですが
もっとこの世界に浸っていたい!!
だから久々に原作を読みたいと思った作品でした。

で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

久々の日本映画の超大作、大ヒットの様子にそれだけで感激!!

最近の日本映画、いい作品が多い、本当に多いのだけど
でも比較的地味な映画が多くて、映画好き以外にあまり評価されないことが
映画を必死に作ってる皆さんに申し訳なくて〜〜歯痒くて〜〜

だから〜〜「侍タイムスリッパー」とはまた違う意味で
この映画がヒットしたことが嬉しく嬉しくて〜〜〜(涙)

皆さん、観に行ってくれてありがとう!!

(それ、だれ目線???苦笑)

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星のナターシャnova
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