「役者の演技に加えて映像と音楽もとてもすばらしかった。泣けた。しかし...」国宝　シネマ猫さんの映画レビュー（感想・評価）

役者の演技に加えて映像と音楽もとてもすばらしかった。泣けた。しかし刺さったがハマらないというか、決して楽しい作品ではないのでこれがハマる層はごくピンポイントの層だけではと感じた。少なくとも家族には面白かったとは伝えられなかったしお薦めもしなかった。

というのも観賞後にスッキリしなかった。
ストーリー展開の不自然さや心情表現に物足りなさを感じた。(小説は未読)
行動描写や情景描写は多いが、特に脇役の心情はそこまで描写していなかった。監督が｢見て感じる作品｣と言っていたので敢えてなのかもしれないが、少なくとも私は登場人物の気持ちがどっちつかずに感じる箇所がいくつかあった。｢見て考える作品｣なのか、、、？
いやいや、明確にしてほしい。伝える工夫はしてほしい。

スライドショーのように場面を次々と見せられた感覚で、人の心の動きを感じたい私には向いてなかったのかも。昔の人情映画のような作りだが、昔のはもっとちゃんと心情が伝わってたと思う。
白塗りをしていると横浜流星と吉沢亮がどっちかわからなくなる場面もあった。そういう部分でも満足できなかった。