「業を極める覚悟と孤独、美しさ」国宝 saradさんの映画レビュー(感想・評価)
業を極める覚悟と孤独、美しさ
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歌舞伎の舞台は美しく、1年前から踊りの稽古をして臨んだという吉沢亮さんの演技は素晴らしく、ちょっとみる目が変わりました。
業を極める人物像、その覚悟と孤独、美しさが花井父(渡辺謙)や万菊(田中泯) 、立花父(永瀬正敏) の生き様と通じる、という描かれ方でした。
ただ、ちょっと、脚本なのか原作なのか。
いやおうなく歌舞伎の世界で生きる事になった喜久雄(吉沢)がどう歌舞伎に向き合っていくのかその辺の葛藤がわかりづらく、その後の展開にちょっと違和感が残りました。
喜久雄にとって悪魔と取引してまで芸を極める意味はなんなのかとか、
血縁(俊介)を妬み憎みながらも生まれながらにそれを手にする俊介個人の苦しみに思いを馳せることができる「生い立ちの割にはまっすぐ」な人格設定とかにどう繋がっているのか、がわかりにくかった。
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