「現実と映像が溶け合う世界」国宝 めるさんの映画レビュー(感想・評価)
現実と映像が溶け合う世界
僕が生きてるふたつの世界で個人的にめちゃ注目する俳優になった吉沢亮が主演だったというなんとも単純な理由で観に行った。故にヒットしていることもほとんど知らず。いつも閑散とした映画館がなんとほぼ満員。驚愕。
ちなみに歌舞伎に関しては生で鑑賞したこともなければ、知識もほとんど0であることを付け加えておきます。
見始めて…関西が舞台なのか💦これは関西弁大丈夫かしら…私が邦画を観ない理由の一つはけったいな関西弁を聞きたくないというのもある。これに関しては割と自然。ところどころやっぱり変やけど気になるほどではない。
肝心のストーリー。これぞ完璧な余白とでもいうんやろうか。沈黙全てに意味があるし、無駄がない。3時間という長時間の作品であったが時間の長さを感じさせない。それだけ引き込まれる演出、そして俳優たちの名演。どういう感情だか自分でも形容し難いが、曽根崎心中のシーンは自然と胸がいっぱいになり涙が溢れる。あと、予告でも流れてた手が震えて描けないんやというシーン。こちらまでプレッシャーで押し潰されそうになる。芸は血を超越するのか?その後の展開もドラマがある。それぞれの生き様をみて深く共感し、時に涙し、やりきれない思いになり…感情がまさにジェットコースターなみに乱高下🎢なぜ自分が泣いているのか頭と感情が追いつかない。久々の経験やった。(インターステラーで経験済み)吉沢亮、横浜流星の女形は本当に美しく魅入ってしまう。まさに映像と現実の境界線が曖昧になり、息をすることすら緊張する。
歌舞伎を知らなくても十分に満足できる内容。むしろ歌舞伎の知識がないからこそ先入観なくみられたのかもしれない。
映画を早送りで観る人たちという本を最近読んでいるが、倍速でサクッと観たいよ!という人にはこの映画は全く向かない。「間」が命の作品なので。現に上映終了後、なげーよと呟いている人もいた。でも、普段、配信とかで映画を倍速で観てる方もぜひ劇場で観てほしいです。早送りする人たちが増えている中で、観客にシーンの意味を自ら考えさせる構成にあえてしたこの作品はほんまに意欲作やと思う。そういう意味でも高く評価したいです。ぜひ、映画の醍醐味である観客が一体化する瞬間を味わってほしいです。
コメントありがとうございます。
本当に美しく奥深い映画でしたね。
曽根崎心中の2人のお初・・・鬼気迫るのだけれど、
美しいシーンでしたね。
〉吉沢さんが足を愛おしそうに抱きしめるシーン、
今心に残っているのは、喜久雄と俊介の“友情“・・・
横浜流星は最高な助演だった気がしますね。
吉沢亮さんの「さくら」「青くて痛くて脆い」なんかも
カッコよくない役を演じてて、興味深い映画でした。
もしもう、観てたらごめんなさいね。
大阪弁と京都なら全然違うし、関西圏でも、かなり違うのかな?
北海道弁も、家族と話す時には出ますけれど、
北海道人は無愛想でシャイ・・・人によるけれど、
方言も奥が深いですね。
吉沢さんの関西弁というかこの映画は、
割の自然・・・
監督も凄い方ですね。余韻が後を引いてます。
今晩は。共感、ありがとうございます。
”映画を早送りで観る人たちという本を最近読んでいる。”
このレビューサイトでも、こういう映画の観方を配信でしているのではないかなと思う人が数名いますね。けれども、そういう人のレビューは読むと内容が浅いですね。直ぐに分かります。年を経た人で、一日に映画を5本も(ここまでは、物理的に可能。)6本も、7本も見ている人は、寂しい人だなあと思いますね。あとは、(近くに映画館がない人を除いて)映画館で映画を観ない人も、ホントに映画が好きなのかな、と思いますね。返信は大丈夫ですよ。では。
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