「芸の高みへ」国宝 kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
芸の高みへ
歌舞伎界を舞台にした人間ドラマ。
任侠の血と、歌舞伎の血、そしてその血による恩恵と呪い。
“血”に振り回されつつも、芸に対する情熱に突き動かされて“まだ見ぬ世界へ”の階段を昇って行く。
抗争によって散った父、襲名の舞台で起きたアクシデント。
印象的なシーンが〈赤〉で彩られている。
そして、愛憎に彩られたライバルでありつつ、生涯の友としての二人の関係に、ドキドキ。
テンポ良く進むストーリーに3時間の長尺も気にならず。
取り上げられていた演目「関の扉」「連獅子」「二人藤娘」「二人道成寺」「曽根崎心中」「鷺娘」
演目も何となくわかるように描かれていて、自然に歌舞伎入門の手引きになっていた 。
見ていて、雲田はるこさんの漫画(アニメ)『昭和元禄落語心中』を思い出した。
芸事への執念とか、切磋琢磨に関することって、似通ってしまうのだろうか?
どちらも良かったけど。
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