「PCで書いたからいつもより長いよー支離滅裂だけど」国宝 たまみさんの映画レビュー(感想・評価)
PCで書いたからいつもより長いよー支離滅裂だけど
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花井東一郎が花井半二郎の代役で舞台に上がった時、「俺は逃げるんじゃない、逃げるんじゃない」と言いつつ、8年も行方をくらました跡取り息子、半弥。
でもね、その気持ちよくわかる。
血でもなく、どんなに努力しても敵わない相手がいることに絶望したんだよね。
幼馴染で恋人だった福田春江が東一郎に「結婚しよう」と言われた時に、「喜久ちゃんは立派な役者だから私はタニマチになる(私の中でセリフは変換してます)」と言った時の彼女の気持ち。東一郎が芸に魅了された芯からの歌舞伎役者だと見抜いていたからだろう。
だから春江は半弥と手に手を取って逃避行。二人の間には東一郎への羨望が絆となって結ばれた。この辺りは原作を読んで噛み締めてみたいと思う。
かたや、人間国宝になるも、90歳を超えて長屋の4畳半一間の布団に横たわる万菊の姿に、芸を極める人は本当に他に何も要らないのだと納得がいった。実際、いろんなことにお金がかかるのだろうけどね。少なくとも投資とか蓄財には興味がないのだろう。
カメラワークが素晴らしく、歌舞伎座で見るよりも様々な角度から迫るように鋭いカットもあり臨場感でいっぱいだった。
ストーリーを追うのもいいが、この監督の世界観に身を任せるのも楽しみ方の一つだろう。
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