劇場公開日 2025年6月6日

「キラキラ」国宝 サースライさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0キラキラ

2025年6月21日
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鑑賞方法:映画館

最近、ジークアクスにハマってるせいか、キラキラを求め身勝手な行動をする喜久雄がマチュに見えて仕方なかった

真面目にレビューすると、この映画は歌舞伎をあまり知らない人のほうが楽しめるのではないかなと思った。
曽根崎心中はストーリーにかなり関係するので、あらすじを調べてから観に行った方がいいが、歌舞伎に馴染みがあるとそのフィルターを通して見てしまうので、そんな甘くない、歌舞伎はこんなんじゃないと本当の歌舞伎と照らし合わせて粗を探すような見方になってしまうと思う。
歌舞伎を知っている人からすれば色々ツッコみたい部分(舞台上で頷き合うところとか)はあるだろうが、これは"歌舞伎"ではなく"映画"なので、そこは差し引いてみてほしいと思う。

そして、凄いと思ったのが吉沢亮の演技力。
ずっと喜久雄の影がありながらもギラついてる少し嫌な雰囲気が凄くこの映画を引っ張っていた気がした。
あと凄くきれいなところが喜久雄が客に殴られたあと屋上で鬱々としてるシーンで、喜久雄の背中と持ってるウイスキーの瓶が背後の街明かりで照らされて、光の輪郭を帯びていて、それがとても綺麗で好きなシーンだった。

あと観てる最中「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」という「国宝」と同じく、実力はあるが、血のせいで認められず苦悩するバレリーナの映画を思い出した。

全体的に見応えのある映画だったが3時間は流石に余程の映画でないと長い

サースライ
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