「東宝が松竹ってだけで感動!三浦貴大も坂本美雨も、隅々まで「血」にこだわり。」国宝 たちつてとんさんの映画レビュー(感想・評価)
東宝が松竹ってだけで感動!三浦貴大も坂本美雨も、隅々まで「血」にこだわり。
「怒り」の音楽が坂本龍一だったんで、エンドロールの「作詞:坂本美雨」にそう来たか、と。
歌舞伎の音曲もかなり高級、ハイレベル。
鑑賞するなら篠笛の音が原音忠実再生される(されてる気がする)シアターを選びたい。
「覇王別姫 さらば我が愛」とか「昭和元禄 落語心中」とかそういう古典芸能もの。
あの哀しさと舞台表現者のエクスタシーの表裏一体感。
さらば我が愛の、舞台俳優たちの化粧をぐしゃぐしゃにした共産主義者による尋問。
落語心中の背中に刺青を抱えた落語家と白髪のスレンダーの師匠。
横浜流星が大河「べらぼう」で見せる仕草にもだいぶ生かされていると思われる。
雀踊りを秒で覚えてささっと舞ってみせたあの感じ。
長崎〜取材者の告白に既視感。あぁ、朝ドラ「カーネーション」か。
そこにも「血」。
市川中車があの歳で入門したのも、尾上眞秀がそこにいるのも、全部全部「血」。
14歳ではっきり養子になったのは人間国宝、当代坂東玉三郎。
入門は数えで六歳六月六日と言われている。
ほら、いろいろ思い出すじゃないか。
東銀座歌舞伎座、幕間の弁当の味とか。
何かいろいろ記憶の片隅から溢れ出てくる。
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